
「リスティング広告、自分でやってみたいけど、何から手を付ければいいの?」
Googleで検索したときに、結果の一番上に「スポンサー」と付いて出てくる広告。これがリスティング広告(検索広告)です。管理画面を開いてみると、キャンペーン、広告グループ、キーワード、入札戦略と、決めることが次々に出てきて止まってしまう。
順番さえ守れば、1日で配信まで進められます。
僕の会社(Stellarium)は、自社の広告運用代行サービスをGoogleの検索広告で出しています。直近90日で使った広告費は132,409円、クリックは265回。その運用の中で、最初にやっておけばよかったと思ったことも含めて、始める手順を書きます。
リスティング広告とは、検索した人にだけ出る広告
リスティング広告は、Googleで検索した人の検索語句に合わせて、検索結果に出す文字の広告です。表示されただけでは費用はかからず、お金がかかるのはクリックされたとき。
自分から探している人にだけ出るので、問い合わせや購入につながりやすい。そのぶん、検索する人の数より多くは出せない。インスタグラムのように、まだ探していない人に知ってもらう広告とは役割が違います。
費用の考え方はGoogle広告の費用に、クリック単価の業種ごとの目安と一緒にまとめています。
リスティング広告のやり方は6つの手順
- Google広告のアカウントを作る
- コンバージョンの計測を設定する
- キーワードを選ぶ
- キャンペーンを設定する(地域、予算、入札)
- 広告文を作る
- 除外キーワードを入れて、配信を始める
1. Google広告のアカウントを作る
Google広告にGoogleアカウントでログインして、アカウントを作ります。
最初の画面で、Googleがおすすめするかんたんな作り方(スマートモード)に進むことがあります。キーワードや除外キーワードを自分で細かく決めたいなら、途中で「エキスパートモードに切り替える」を選んでください。この記事は、エキスパートモードが前提。
支払い方法と、請求先の会社名もここで登録します。
2. コンバージョンの計測を設定する
コンバージョンは、問い合わせフォームの送信や購入など、広告のゴールになる行動です。ここを飛ばして配信を始めると、どのキーワードが問い合わせにつながったのかが分かりません。
実は、僕の会社が一番失敗したのがここ。
自社の広告では、90日間で問い合わせフォームの送信完了が0件のままでした。広告はクリックされているのに、問い合わせがゼロなのか、数え方が間違っているのか、その区別がつかない。計測を確かめるまで、自動入札(Googleが成果に合わせて入札額を調整する仕組み)には切り替えられませんでした(Google広告の入札戦略)。
設定したら、自分でテスト送信をして、管理画面で1件数えられることを確かめてから次に進んでください。タグの入れ方はGoogle広告のコンバージョン設定に、3通りの方法と手順を書いています。
3. キーワードを選ぶ
キーワードは、広告を出したい検索語句。Google広告の中にある「キーワードプランナー」で、月にどれくらい検索されているか、クリック単価の目安はいくらかを調べられます。
選ぶときは、検索した人が何をしたいのかを考えます。「広告運用 代行」と検索する人は、頼む先を探している。「広告運用 やり方」と検索する人は、自分でやる方法を探している。同じ「広告運用」でも、問い合わせにつながりやすいのは前者です。
キーワードには一致の種類(マッチタイプ)があります。
| 種類 | 書き方 | 広告が出る範囲 |
|---|---|---|
| 完全一致 | [リスティング広告 代行] | その語句と同じ意味の検索 |
| フレーズ一致 | "リスティング広告 代行" | その語句の意味を含む検索 |
| 部分一致 | リスティング広告 代行 | 関連する幅広い検索 |
予算が小さいうちは、完全一致とフレーズ一致で始めるのが安全です。部分一致は出る範囲が広く、思わぬ検索にお金を使いやすい。
自社では「リスティング広告 代行」を完全一致で登録しています。キーワードプランナーの目安は1,376〜7,965円でしたが、90日で8回クリックされて、平均のクリック単価は492円でした。目安は、あくまで目安。
4. キャンペーンを設定する
キャンペーンの種類は「検索」。
見落としやすいのが、配信先の設定。検索キャンペーンを作ると、「Google 検索パートナー」と「ディスプレイ ネットワーク」に広告を広げる項目が付いてくることがあります。ディスプレイ ネットワークは、ほかのサイトやアプリの広告枠に画像などで出すもので、検索広告とは性質が違います。始めのうちは外しておけば、検索した人だけに絞れる。
地域は、商品やサービスを届けられる範囲に絞ります。店舗や出張のサービスなら、市区町村の単位で指定できる。
予算は、1日の平均予算で決める。1か月の上限は「1日の平均予算 × 30.4」で、1日単位では予算の2倍まで使われる日があります。自社では1日5,000円にして、実際に使ったのは1日平均3,050円でした。
予算が余った理由も、数字に出ていた。広告が出せたはずの検索のうち、実際に出たのは26.4%。出なかった分の理由は、予算不足が0%で、広告ランク不足(入札額や広告の評価が足りない)が73.6%です。予算を増やしても表示は増えず、上げるなら入札単価か広告の質のほうでした。
入札。計測が動くまでは「クリック数の最大化」に上限クリック単価を付けて始めると、1クリックの値段を管理できます。
5. 広告文を作る
今のGoogle広告の検索広告は、レスポンシブ検索広告という形です。見出しと説明文を複数登録しておくと、Googleが組み合わせを変えながら表示します。
| 項目 | 数 | 文字数 |
|---|---|---|
| 見出し | 3〜15個 | 半角30文字(全角15文字)まで |
| 説明文 | 2〜4個 | 半角90文字(全角45文字)まで |
日本語などの全角文字は、1文字を半角2文字分として数えます(出典はGoogle 広告 ヘルプ「レスポンシブ検索広告について」)。全角15文字の見出しは、思っているよりずっと短い。
見出しには、キーワードそのもの、料金や特徴、行動を促す言葉を混ぜて、できるだけ15個まで埋めます。似た見出しばかりだと、組み合わせの幅が出ない。
6. 除外キーワードを入れて、配信を始める
除外キーワードは、広告を出したくない検索語句です。配信を始めてからも足していきますが、明らかに関係のない語句は最初から入れておきます。
自社の広告で、これを怠った結果が数字に残っている。
8,874円。EC向けの広告グループが、楽天の広告について調べている人の検索に払った金額です。グループ名に「楽天除く」と入れていても、名前は配信先に何の影響もない。このグループの90日間のクリック18回は全部楽天がらみの検索で、問い合わせは0件でした。どこで気づいて、どう直したかはGoogle広告の除外キーワードに書いています。
求人を探している人の検索や、無料のものを探している検索も、業種によっては最初から外しておく。
CONTACT
リスティング広告、設定から一緒に見ませんか?
コンバージョン計測の設定、キーワードとマッチタイプの選び方、除外キーワードの整理まで、今のアカウントを見て進め方を提案します。
ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。
配信を始めてから見る数字
配信を始めて1〜2週間は、成果の数より、仕組みが正しく動いているかを見ます。
- コンバージョンが、テスト以外にも数えられているか
- 検索語句に、関係のない検索が混ざっていないか
- インプレッションシェア(出せた割合)が低いなら、理由は予算か広告ランクか
- クリック率が極端に低い広告グループはないか
自社の90日のクリック率は4.68%でした。検索した人の意図と広告文が合っていると、クリック率は上がります。
自分で運用するか、代理店に任せるかで迷ったら、Google広告の代理店の選び方も読んでみてください。アカウントの名義をどうするかは、始める前に決めておくのが一番楽です。
始める前のチェックリスト
- エキスパートモードでアカウントを作ったか
- コンバージョンの計測を設定し、テストで1件数えられたか
- キーワードプランナーで検索数とクリック単価の目安を見たか
- 完全一致かフレーズ一致で、キーワードを絞ったか
- ディスプレイ ネットワークへの配信を外したか
- 地域と1日の予算を決めたか
- 見出しを15個近く、説明文を4つ用意したか
- 明らかに関係のない検索を、除外キーワードに入れたか
ここまで終われば、配信を始めて大丈夫です。あとは毎日、検索語句を見るところから運用が始まります。
- リスティング広告は自分で始められますか?
- 始められます。Google広告のアカウントを作り、コンバージョン(問い合わせや購入)の計測、キーワード、予算、広告文を設定すれば配信できます。最低料金はなく、1日の予算は自分で決められます。難しいのは始めることより、計測が正しく動いているかの確認と、検索語句を見て除外キーワードを足していく運用のほうです。
- リスティング広告の広告文は何文字まで書けますか?
- Google広告のレスポンシブ検索広告では、見出しを最大15個(半角30文字まで)、説明文を最大4個(半角90文字まで)登録できます。見出しは3つ以上、説明文は2つ以上が必要です。日本語などの全角文字は、1文字を半角2文字分として数えるので、見出しは全角15文字、説明文は全角45文字までになります。
- リスティング広告を始めるとき、最初に何を設定すればいいですか?
- 広告を出す前に、コンバージョンの計測を設定して、テストで1件数えられることを確かめます。計測がないと、どのキーワードや広告が成果につながったのかが分からず、自動入札も使えません。そのあとにキーワード、キャンペーン、広告文の順で進めます。
- リスティング広告の予算はいくらから始めればいいですか?
- 決まった最低額はありません。狙うキーワードのクリック単価の目安と、1か月に欲しいクリック数から逆算します。自社アカウントでは1日5,000円の予算で、実際に使ったのは1日平均3,050円でした。予算が余るときは、予算より入札単価や広告の評価が足りていないことが多いです。
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