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BASEとShopifyの比較|違いと移行の手順、公式ヘルプで確かめた注意点

あおい
BASEとShopifyの比較|違いと移行の手順、公式ヘルプで確かめた注意点

「BASEで始めたけど、そろそろShopifyに移したほうがいいんでしょうか」

こう迷っている人に向けた、比べ方と移り方の話。私は2026年の5月から8月にかけて、整体茶というお店のECを、STORESからShopifyへ移しました。BASEではなくSTORESからでしたが、移る側のShopifyで起きることは同じです。

先に答えを言うと、手数料だけで比べると月商10万円あたりではほとんど差がありません。差が開くのは売上が伸びてから。そして移るかどうかを決めるのは金額よりも、今のカートでできなくて困っていることがあるかどうかです。

移行はデータの引っ越しだけでは終わりません。ドメインと転送、会員のログイン、メールのDNS。ここを知らずに動くと、移った直後に慌てることになります。数字と手順は、BASEとShopifyの公式ページで2026年9月28日に確かめたものです。

BASEとShopifyの比較、手数料はこう違う

BASEは売れたときだけ払う料金、Shopifyは月額と決済手数料を払う料金。ここが根本の違い。

BASE スタンダードBASE グロースShopify Basic
月額0円16,580円(年払い)3,650円(年払い)
決済手数料3.6%+40円2.9%3.55%
サービス手数料3%0円0円
月額0円
BASE グロース16,580円(年払い)
Shopify Basic3,650円(年払い)
決済手数料
BASE スタンダード3.6%+40円
BASE グロース2.9%
Shopify Basic3.55%
サービス手数料
BASE スタンダード3%
BASE グロース0円
Shopify Basic0円

BASEの数字はBASEの公式サイト、ShopifyはShopifyの料金ページから取りました。BASEのグロースプランは月払いだと19,980円、ShopifyのBasicは月払いだと4,850円です。BASEは、どちらのプランでも使える機能は同じだそうです。

条件はもう少しある。

BASEではPayPay、Amazon Pay、PayPalで払われた注文に1%が上乗せされます。Shopifyの3.55%は、Shopifyペイメントで国内のカード決済を受けたときの率です。

月商10万円と50万円で計算した

1件5,000円の商品が、すべてカードで売れたとして計算しました。

月商BASE スタンダードBASE グロースShopify Basic
10万円(20件)7,400円19,480円7,200円
50万円(100件)37,000円31,080円21,400円
10万円(20件)
BASE スタンダード7,400円
BASE グロース19,480円
Shopify Basic7,200円
50万円(100件)
BASE スタンダード37,000円
BASE グロース31,080円
Shopify Basic21,400円

月商10万円では、BASEのスタンダードとShopifyがほぼ同じ。

月商50万円になると、BASEのスタンダードは手数料だけで37,000円。Shopifyは月額を入れても21,400円なので、差は毎月15,600円になります。ただしShopifyはアプリを足すと月額が増えていくので、この差がそのまま手元に残るとは限りません。Shopifyの手数料とプランの上げどきはShopifyの料金と手数料で詳しく計算しています。

Shopifyで定期購入を始める方法はShopifyの定期購入に、画面つきで書きました。

BASEにあってShopifyにないもの

BASEには、買う側が使うショッピングアプリ「PAY ID」があります。このアプリから入った注文は、手数料が3.6%+40円に加えてサービス利用料5.9%と、別の料金になっています。

Shopifyに移れば、当然このアプリ経由の注文はなくなります。

移る前に、今の注文のうちPAY ID経由がどれくらいあるかを見ておいてください。少なければ気にしなくていい。多いなら、その分の集客を広告やSNSでまかなう手当てが先に要ります。集客の経路の作り方はShopifyの集客方法に順番をつけて書きました。

BASEからShopifyへの移行の手順

Shopifyのヘルプには、ほかのサービスから移るときの移行ガイドがあります。データの取り込みから、配送、税、決済の設定、テスト注文、ドメインの設定まで、11の段階で並んでいます。

意外だったのは、データの取り込みを手伝うShopifyの「ストア移行アプリ」が対応している移行元の一覧です。Amazon、Etsy、eBay、Square、Wix、WooCommerceなどが並んでいて、BASEとSTORESは入っていません(2026年9月28日時点)。

なのでBASEから移るときは、CSVでの取り込みか、手作業のコピー、移行アプリ、Shopifyパートナーへの依頼、APIでの移行のどれかになります(データ移行の方法)。

作業の順番。

  1. 今のショップが独自ドメインで動いているかを確かめる
  2. Shopifyでストアを作り、商品と顧客のデータを取り込む
  3. 配送、税、決済を設定して、テスト注文を通す
  4. GA4や広告のタグをShopifyにつなぎ直す
  5. ドメインをShopifyに向け、URLリダイレクトを設定する
  6. お客さんに移転を知らせ、新しいストアでのログイン方法を案内する

整体茶では、商品と顧客とポリシーの文面に加えて、口コミを674件移しました。そのうち391件は、前のストアで積み上がったものです。投稿日も星も本文も崩さずに持っていく作業だけで数日。どの工程に何日かかったかはShopify構築の費用の内訳に書いています。

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移るべきかの判断から、データの取り込み、ドメインと転送、計測のつなぎ直しまで、今のショップを見て進め方を整理します。

ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。

独自ドメインかどうかで、転送できるかが決まる

ここを見落とすと、旧URLに付いていた検索の評価を丸ごと失います。

BASEで独自ドメインを使うには「独自ドメイン App」を入れて、自分のドメインのCNAMEを cname.thebase.in に向けます。BASEのヘルプによると、使えるのは shop.example.com のようなサブドメインだけで、example.com のようなサブドメインなしのドメインは設定できません。

独自ドメインで運用していたなら、そのドメインのDNSは自分で触れる。CNAMEの向き先を shops.myshopify.com に変えれば、同じドメインのままShopifyに移れる(Shopifyのサブドメイン接続の手順)。

ドメインが同じでも、商品ページのURLの形はBASEとShopifyで変わります。変わる分は、Shopifyの管理画面のURLリダイレクトで旧URLから新URLへ転送します。CSVでまとめて登録できるので、商品が多くても手で1件ずつ打たなくていい。

転送を張れても、検索の順位はすぐには落ち着きません。Googleのサイト移転のガイドには、中規模のサイトで新しいURLが表示され始めるまでに数週間以上かかること、移転中は掲載順位が一時的に変動することがあると書かれています。この期間の売上を検索だけに頼らない計画にしておくと、焦らずに済みます。

会員のパスワードは移せない

「会員の人たちは、また登録し直しになるんですか?」移る前に気になるのはここでしょう。顧客のデータ自体は、CSVで取り込める。ただ、Shopifyの顧客CSVのヘルプにはこう書かれています。

  • 他のストアから顧客のパスワードはCSVで移行できない
  • 顧客CSVでは注文の情報は取り込めない
  • メールマーケティングへの同意の欄は「yes」か「no」だけ。同意した人にだけ送る

パスワードが移せないと聞くと身構えますが、Shopifyの新しい顧客アカウントはパスワードを使いません。メールアドレスを入れると6桁のコードが届き、それでログインする。お客さんへの案内は「パスワードを作り直してください」ではなく「次からはメールに届くコードでログインできます」になります。

ポイントや会員ランク、定期購入の契約は別の話。仕組みがカートごとに違うので、CSVでそのまま持っていく項目がありません。Shopify側で使うアプリを決めてから、どう引き継ぐかを考えます。

メールのDNSと、計測のつなぎ直し

ドメインをShopifyにつなぐとき、書き換えるDNSのレコードは決まっています。サブドメインなしのドメインならAレコードを 23.227.38.65 に、www のCNAMEを shops.myshopify.com に向ける(Shopifyのドメイン接続の手順)。

逆に言えば、それ以外のレコードは触りません。

特にメールの受信に使うMXレコード。DNSの画面で古い設定をまとめて消すと、ここまで消えてショップのメールアドレスが受け取れなくなります。書き換えるのはAとCNAMEだけ、と決めてから画面を開いてください。

計測も移行のたびに切れやすいところです。GA4は、Shopifyに「Google & YouTube」アプリを入れて、今使っているGA4のタグIDをつなげます(ShopifyのGA4のヘルプ)。同じプロパティにつなげば、移る前と後を同じ物差しで比べられます。新しく作り直すと、前後の比較ができなくなる。

整体茶の移転では、GA4とMetaのコンバージョンAPIの計測を設計し直し、二重計上も直しました。カゴ落ちのメールは、店名が「マイストア」のまま、住所は移転前、件名は英語の「Complete your order」で残っていて、公開後に見つけて直しています。ブランドの設定は正しく変えてあったのに、メールには古い値が残っていた。移行のあとは、お客さんに届くメールを一度ぜんぶ自分宛てに送って確かめてください。

そもそも移行しないほうがいい場合

移らない判断もあります。

  • 商品数が少なく、今の機能で困っていない
  • 集客をまだ何もしていない
  • 運用できるのが自分1人で、設定に時間を割けない

Shopifyは自由度が高いぶん、決めることが多い。配送、税、決済、通知メールの文面、テーマの調整。ここに時間を取られて集客に手が回らなくなるなら、移らないほうがましです。

今の悩みが「売れない」であって「機能が足りない」でないなら、カートを変えても解決しません。その場合はShopifyで売れない原因と対策と同じ切り分けで、まずアクセスがあるのかを見てください。

移る前に確かめること

移るかどうかを決める前に、手元でこれだけ確認してください。

  • 独自ドメインで運用しているか(していないなら旧URLの評価は引き継げない)
  • PAY IDアプリ経由の注文がどれくらいあるか
  • 今のカートで「できなくて困っていること」が具体的にあるか
  • 移ったあとの数週間、検索以外の入口をどう用意するか

4つとも答えられるなら、移行の判断は自分でできます。答えられない項目があるうちは、移行作業より先にそこを埋めたほうが安全です。

FAQ

BASEとShopifyはどちらが安いですか?
売上の大きさで変わります。2026年9月時点の公式の料金で、1件5,000円・カード払いと仮定して計算すると、月商10万円ではBASEのスタンダードプランが7,400円、ShopifyのBasic(年払い)が7,200円でほぼ同じです。月商50万円ではBASEのスタンダードプランが37,000円、Shopifyが21,400円になります。Shopifyはアプリやテーマの費用が別にかかることがあります。
BASEからShopifyへ移行するとき、会員のパスワードも移せますか?
移せません。Shopifyのヘルプに、CSVでは他のストアから顧客のパスワードを移行できないと書かれています。ただしShopifyの新しい顧客アカウントは、メールで届く6桁のコードでログインする方式で、パスワードはそもそも要りません。
BASEのショップURLからShopifyへ転送できますか?
独自ドメインで運用していれば、ドメインのDNSを自分でShopifyに向け直せるので、同じドメインのまま移れます。ページのURLが変わる分は、Shopifyの管理画面でURLリダイレクトを設定します。BASEが用意したショップURLのまま運用していた場合は、DNSを自分で触れないため、この方法は使えません。

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