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ShopifyのSEO対策|自動でやってくれること、自分でやること、移した2店舗の実例

あおい
ShopifyのSEO対策|自動でやってくれること、自分でやること、移した2店舗の実例

「Shopifyで店を作ったのに、検索からぜんぜん人が来ない」

ShopifyはSEOに強いと聞いて選んだのに、Search Consoleを開くと表示回数がほとんどない。そんな相談を受けることがあります。

ShopifyのSEOは、半分は最初から入っています。サイトマップも、同じ商品にURLが2つできる問題への手当ても、Shopifyが自動でやっている。残りの半分は、お店の人が書くもの。ページのタイトル、説明文、商品とコレクションの文章、それにURLを変えたときの転送です。

私は2026年の8月に、アクセサリーのショップをBASEから、健康茶のショップをSTORESから、それぞれShopifyへ移しました。自動で入っているものと自分でやるものを表で分け、2店舗で検索まわりに実際に何をしたかを順に書きます。Shopifyの仕様は、2026年10月8日にShopifyのヘルプで確かめたものです。

ShopifyはSEOに強い?自動で入っている部分は多い

答えから書くと、検索エンジンに正しく読んでもらうための仕組みは、ほぼ最初からそろっています。

ShopifyのSEOの概要のヘルプには、自動で入っているものとして次が挙がっています。

  • 重複したページを防ぐcanonicalタグ
  • sitemap.xmlとrobots.txt
  • 店名を含んだページのタイトル
  • SSL(通信の暗号化。アドレスがhttpsになる)
  • テーマに組み込まれた構造化データ

WordPressで自分のサイトを作ると、このあたりは自分でプラグインを選んで設定します。Shopifyでは何もしなくても入っている。「Shopify SEO 強い」と言われるのは、この部分のことです。

ただ、仕組みがそろっていても、中身が空では検索に出ません。

項目Shopifyが自動でやること自分でやること
サイトマップsitemap.xmlを作り、商品が増えたら更新するSearch Consoleに登録する
重複URLcanonicalタグで正しいURLを示す基本はなし
robots.txtカートや管理画面を検索に出さない設定基本は触らない
タイトル「ページ名 – 店名」の形で出すトップと主なページのタイトルを書く
説明文商品説明の冒頭などを使う検索結果に出す説明文を書く
構造化データ公式テーマなら商品の情報を出すテーマを変えたら出ているか確かめる
転送URLリダイレクトの画面を用意しているURLを変えたら転送を作る
中身なし商品説明、コレクションの説明、画像の代替テキスト
サイトマップ
Shopifyが自動でやることsitemap.xmlを作り、商品が増えたら更新する
自分でやることSearch Consoleに登録する
重複URL
Shopifyが自動でやることcanonicalタグで正しいURLを示す
自分でやること基本はなし
robots.txt
Shopifyが自動でやることカートや管理画面を検索に出さない設定
自分でやること基本は触らない
タイトル
Shopifyが自動でやること「ページ名 – 店名」の形で出す
自分でやることトップと主なページのタイトルを書く
説明文
Shopifyが自動でやること商品説明の冒頭などを使う
自分でやること検索結果に出す説明文を書く
構造化データ
Shopifyが自動でやること公式テーマなら商品の情報を出す
自分でやることテーマを変えたら出ているか確かめる
転送URLリダイレクトの画面を用意している
自分でやることURLを変えたら転送を作る
中身なし
自分でやること商品説明、コレクションの説明、画像の代替テキスト

右の列が、この記事の本題です。

Shopifyが自動でやっていることを、自分のストアで確かめる

自動と言われても見えないと不安です。アクセサリーのショップの本番の画面で3つを確かめてみました。

同じ商品にURLが2つできても、正しいURLは1つに決まっている

Shopifyでは、同じ商品が2通りのURLで開けます。/products/商品名 と、コレクションの中から開いた /collections/コレクション名/products/商品名。中身はまったく同じページです。

同じ中身のページが2つあると、検索エンジンはどちらを検索結果に出すか迷う。そこで使うのがcanonicalタグで、「このページの正しいURLはこちらです」とページの中に書いておく印です。

コレクションの中のURLで商品ページを開き、ソースを見ると、canonicalは /products/商品名 のほうを指していました。何も設定していません。

sitemap.xmlとrobots.txtは、触らなくていい

sitemap.xmlは、サイトにあるページの一覧を検索エンジンに渡すためのファイルです。Shopifyのサイトマップのヘルプによると、すべてのストアで自動で作られ、商品、商品のメイン画像、ページ、コレクション、ブログ記事へのリンクが入ります。置き場所はドメインの直下の /sitemap.xml。

robots.txtは、検索エンジンのロボットに「ここは見なくていい」と伝えるファイル。アクセサリーのショップのものを開くと、/admin、/cart/、/checkout、並べ替えや絞り込みで作られるコレクションのURLなどが、最初から見なくていい場所に入っていました。

ちなみにこのrobots.txt、冒頭にはAIの買い物エージェント向けの案内文が長々と書かれていました。検索エンジンだけを相手にしていた頃のファイルとは、もう別物です。

テーマに robots.txt.liquid というファイルを足せば、robots.txtは書き換えられます。ただShopifyのrobots.txtのヘルプは、これをサポート対象外のカスタマイズとし、使い方を誤るとトラフィックをすべて失うおそれがあると書いています。理由がない限り、触らないのが正解。

サイトマップそのものの仕組みや、Search Consoleで読まれているかを確かめる方法はXMLサイトマップの作り方とSEOに書きました。

構造化データは、テーマ次第

構造化データは、ページの中身を検索エンジン向けに書き出したもの。商品ページなら、商品名、値段、在庫があるかを決まった書き方で渡します。

Shopifyの公式の無料テーマDawnでは、商品ページに {{ product | structured_data }} という1行があり、これで商品の情報がまとめて出力されます。自分で作ったテーマや、作り替えたテーマでは、この1行が引き継がれているとは限りません。テーマを変えたら、商品ページを1つ選んで、Googleのリッチリザルト テストに通してください。

構造化データで検索結果の見た目がどう変わるかは、構造化データがSEOに与える影響で詳しく書いています。

ShopifyのSEOで自分でやること、まずタイトルと説明文

検索結果に出る青い文字がタイトル、その下の2行ほどが説明文。ここは自動では決まりきりません。

Shopifyのキーワードのヘルプによると、タイトルを空のままにすると、テーマが店名とページの名前を組み合わせて出します。商品ページならそれでも困らない。困るのはトップページ。

トップページのタイトルと説明文は、管理画面の「オンラインストア」の「各種設定」で書きます。商品、コレクション、ページ、ブログ記事は、それぞれの編集画面の下のほうにある、検索結果での見え方の欄から。

ヘルプの目安は、タイトルが60字以内、説明文が160字。英語の文字数で書かれた目安なので、日本語ならタイトルは30字前後、説明文は80〜120字くらいに収めると、検索結果で途中で切られにくい、というのが実感です。

書いた内容が検索結果に出るまでには、数週間かかることがあるとヘルプにあります。直した翌日に検索して、変わっていないと慌てなくていい。

商品とコレクションの文章は、自分で書くしかない

タイトルを整えても、ページの中身が薄いと検索には出てきません。Shopifyでは、商品やコレクションの名前がそのままページの見出し(H1)になります。名前にお客さんが検索に使う言葉が入っているかを見てください。「Facet ring」のような英語の商品名だけだと、「リング カット」と日本語で探す人には伝わりません。

アクセサリーのショップでは、コレクションごとに説明文を入れています。たとえばステンレスのシリーズなら、変色に強い素材で付けっぱなしにできる、という1〜2文。この文章がそのまま検索結果の説明文にも使われていました。

商品ページだけでは、買う直前の検索しか拾えない。コレクションのページが、カテゴリで探す人の受け皿になります。集客の経路全体の中でSEOをどの順番で始めるかは、Shopifyの集客方法に書きました。

画像には代替テキストを入れます。代替テキストは、画像が表示できないときや目の不自由な方の読み上げで使われる、画像の説明文です。検索エンジンは画像そのものを読めないので、ここを手がかりにする、とヘルプにもあります。

URLを変えたら、転送は自分で作る

7件。健康茶のショップで、商品のURLを変えたあとに手で作った転送の数です。

Shopifyでは商品のURLの末尾を「ハンドル」と呼びます。このお店では最初、ハンドルが日本語の商品名のままでした。日本語のURLは共有するときに %E6%95%B4... のような長い文字列に化けるので、全商品を英語のハンドルに変えた。そのとき、古いURLからの転送が作られていなかったんです。

転送がないと、古いURLは「ページが見つかりません」になります。広告やSNSに貼ってあったリンクも、検索で付いていた評価も、行き場をなくす。

転送は管理画面の「コンテンツ」の「メニュー」から開くURLリダイレクトの画面で作ります。ShopifyのURLリダイレクトのヘルプによると、CSVでまとめて取り込むこともでき、通常のプランで10万件まで登録できます。

気をつける点が1つ。転送元のURLに、今も有効なページがあると転送されません。古いページを消してから、転送を張る順番になります。

BASE・STORESから移した2店舗で、検索まわりにやったこと

移行の手順そのものは、BASEとShopifyの比較と移行の手順とSTORESからShopifyへの移行に書いています。ここでは検索に関わるところだけを並べます。2店舗の分かれ目は、移る前のURLが自分のドメインだったかどうかでした。

アクセサリーのショップは、旧URLから転送を張れた

このお店はBASEのときから自分のドメインで運用していました。ドメインの向き先をShopifyに変えれば、同じドメインのまま移れます。

変わるのはページのURLの形だけ。BASEの商品ページ、カテゴリ、お店紹介やブログなどの固定ページから、Shopifyの新しいページへ85件の転送を作りました。今も /about を開くと /pages/about へ、/blog を開くと /blogs/news へ、301で転送されます。301は「引っ越しました、今後はこちら」と検索エンジンに伝える転送で、古いURLに付いていた評価が新しいURLへ引き継がれます。

健康茶のショップは、転送を張れなかった

こちらはSTORESが用意した「○○.stores.jp」のURLで運用していました。そのドメインはSTORESのものなので、こちらから転送を張る手段がありません。

公開して2日後に店名で検索すると、まだ開いていた旧STORESのページのほうが上に出てきました。新しいストアのトップは、Search Consoleで調べると「URL is unknown to Google」。Googleがまだ一度も見に来ていない、という意味です。

そこで8月3日に、次のことをまとめてやりました。

  1. Search Consoleに、DNSのTXTレコードでドメインごと登録する
  2. sitemap.xmlを送信する
  3. トップのタイトルを「店名【公式】オンラインストア」に変える
  4. トップに、サイトの名前を伝える構造化データ(WebSite)を足す
  5. 旧STORESのお知らせ欄に移転の案内を載せ、販売を止めてもらう

3と4は、検索結果で旧ストアと新しいストアが並んだときに、どちらが本物かを分かりやすくするためのものです。

店名で検索したときの平均順位は、移行直後の2週間(8月1日〜14日)が4.2位。2か月たった9月21日〜10月4日の2週間では1.4位になりました(このお店のSearch Consoleで、10月8日に確認)。転送なしでも、新しいストアが店名の検索で上に来るまでに、1か月以上かかったことになります。

Search Consoleから届いた、構造化データの警告

登録して2日後、Search Consoleから構造化データについての警告メールが届きました。中身は、商品の情報に送料と返品の条件が書かれていない、というもの。どちらも重大ではない、という分類です。

健康茶のショップは、商品ページを独自の作りにしていて、構造化データも自分たちで書いていました。そこに、全国一律の送料と一定額以上で無料になる条件、発送までの日数、返品の扱いを足しています。ここで1つ決めたのが、送料や返品のページを書き換えたら、構造化データも一緒に直すということ。中身がずれると、検索結果の情報が実際と食い違います。

口コミの星は、構造化データに出していません。STORESから移した口コミがほとんどで、Googleのレビュー スニペットのガイドラインが、ほかのサイトから集めた口コミや評価を合計に含めないよう求めているからです。新しいストアで承認した口コミが貯まってから考えます。

SEOアプリやテーマに手を出す前に

Shopifyには、SEOをうたうアプリがたくさんあります。入れる前に、上の表の右の列が終わっているかを見てください。タイトルと説明文が空のまま、コレクションに説明がないまま、Search Consoleにも登録していない。この状態でアプリを入れても、効く場所がありません。

2店舗ともSEOのためのアプリは入れていません。タイトル、説明文、転送は管理画面で書けるし、構造化データはテーマの中で書けば足りたからです。アプリを選ぶときの考え方はShopifyアプリの選び方で書いたとおりで、テーマに作り込めるものはアプリにしない、というのが今のやり方。

テーマを自分で作ったり大きく作り替えたりしたときは、話が変わります。canonicalのタグ、タイトルの出し方、構造化データ。Dawnが黙ってやっていたことを、新しいテーマが引き継いでいるかは、誰かが確かめないとわかりません。

CONTACT

Shopifyのテーマとアプリ、作るところから相談できます

標準の機能で足りないところは、テーマの開発や作り替え、アプリの開発で補えます。構造化データや転送を含めて、今のストアを見て進め方を提案します。

ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。

今日、自分のストアで確かめること

全部を1日でやらなくていい。上から順に、できたものに印を付けてください。

  • Search Consoleにストアを登録し、sitemap.xmlを送信したか
  • トップのタイトルが、店名だけになっていないか
  • 売りたい商品とコレクションに、説明文が入っているか
  • 商品のURLを変えたことがあれば、古いURLが新しいページへ転送されるか
  • テーマを変えたなら、商品ページの構造化データがリッチリザルト テストで出てくるか
  • 移行してきたなら、旧ストアのURLから転送を張れるか、張れないなら旧ストアに移転の案内を出したか

4つ目と5つ目は、作業した人でないと気づきにくいところです。

私はふだん、Shopifyのテーマの開発や作り替え、アプリの開発をしています。アクセサリーのショップのテーマは、無料テーマから中身を全部作り直したものです。標準の機能やテーマで足りないところが出てきたら、そこは作って補えます。

FAQ

ShopifyはSEOに強いですか?
検索エンジンに読んでもらうための土台は、最初から入っています。Shopifyのヘルプによると、canonicalタグ、sitemap.xml、robots.txt、店名入りのタイトル、SSL、商品の構造化データは自動です。ただ、何を書くかまではやってくれないので、タイトルと説明文、商品とコレクションの文章、URLを変えたときの転送は自分で用意します。
Shopifyでsitemap.xmlは自分で作る必要がありますか?
作らなくて大丈夫です。すべてのストアで自動で作られ、ドメインの直下の /sitemap.xml に置かれます。商品、コレクション、ページ、ブログ記事が入り、増えたり消えたりすると自動で更新されます。自分でやるのは、Search Consoleにそのアドレスを登録することだけです。
Shopifyで商品のURL(ハンドル)を変えても大丈夫ですか?
変えられますが、古いURLからの転送を確かめてください。実例の健康茶のショップでは、全商品のURLを日本語から英語に変えたとき、古いURLからの転送が作られていなかったので、管理画面のURLリダイレクトで7件を作りました。そのままだと、古いURLは「ページが見つかりません」になります。
BASEやSTORESからShopifyに移ると、検索の順位は下がりますか?
独自ドメインで運用していたかどうかで変わります。独自ドメインなら、同じドメインのまま移り、古いページから新しいページへ転送を張れます。STORESやBASEが用意したURLのままだった場合は転送を張れないので、新しいストアが検索に出てくるまで時間がかかります。実例の健康茶のショップでは、店名で検索したときの平均順位が、移行直後の2週間は4.2位、2か月後の2週間は1.4位でした。

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