
「求人サイトに毎月お金を払っているけど、無料で載せられる場所はないのか」
採用の相談を受けていると、よく聞かれる質問です。1つ答えがあって、それがGoogleしごと検索。Googleで「八王子 ドライバー 求人」のように検索したときに、検索結果の中に出てくる求人の一覧枠のことです。
掲載料はかかりません。
自社の採用ページに、Googleが読むための求人情報を入れておくと、この枠に載る対象になります。どんな画面に出るのか、何を入れればいいのかを、このサイトのページに例として入れて確かめた手順と一緒に書きます。画面は2026年9月30日に撮影。
Googleしごと検索とは、検索結果に出る求人の一覧枠
実際の画面から見てください。Googleで「八王子 ドライバー 求人」と検索して、少し下にスクロールすると、この枠が出てきました。
1件ごとに、職種名、勤務地、掲載日、給与、雇用形態が並んでいます。求人サイトの検索結果とほとんど同じ見た目ですが、これはGoogleの検索結果の中です。
いろいろなサイトに載っている求人を、Googleが集めて並べている。日本では2019年1月に始まった機能で、Googleは「Google しごと検索」と呼んでいます(出典はGoogle Japan Blog「Google しごと検索で、仕事探しをもっとスムーズに!」)。
検索結果の上のタブにも「求人情報」が並んでいます。ここを押すと、求人だけの一覧に切り替わる。
雇用形態や掲載日で絞り込むボタンも付いている。探す側は、求人サイトを開かなくてもGoogleの中で比べられるわけです。
1件を開くと、応募先のページに飛べる
一覧の求人を1件押すと、右側に詳しい内容が開きます。
青い「直接応募」のボタンを押すと、その求人が載っている元のページに移ります。応募を受け付けるのは、Googleではなく元のページ。Googleは入口を用意しているだけです。
ここで気づいたことがあります。一覧に並んだ求人の多くは、提供元が「Indeed.com」でした。求人サイトが自分のページに求人情報を入れているので、求人サイトに出した求人がここにも出てくる。会社が自分の採用ページから直接載っているものは、この検索では見当たりませんでした。
無料で載せる方法は、求人ページに構造化データを入れること
自社の採用ページをこの枠に載せたいなら、そのページに構造化データを入れる。やることはこれだけ。
構造化データは、ページの内容をGoogleが読み取りやすい形で書いたものです。人が見る画面には出てこない。求人の場合は「JobPosting」という種類を使います(仕様はGoogle 検索セントラル「求人情報(JobPosting)の構造化データ」)。
Googleのドキュメントで、必須とされている項目は5つです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| title | 職種名。「トラックドライバー(2t・4t)」のように仕事の名前だけ |
| description | 仕事内容。HTMLで書ける。給与や休みなどの条件もここに |
| datePosted | 求人を出した日 |
| hiringOrganization | 採用する会社の名前 |
| jobLocation | 勤務地の住所 |
推奨項目は、給与(baseSalary)、雇用形態(employmentType)、締め切り日(validThrough)など。必須ではないものの、給与は探す人が一番見るところ。決まっているなら入れておきたい。
載せてはいけない求人
Googleのガイドラインには、構造化データを入れてはいけない求人も書かれています。
- 募集が終わった求人(締め切り日を過ぎたまま残すのも不可)
- 応募の方法が書かれていない求人
- 実在しない仕事や、会社名や勤務地が正しくない求人
- 応募者からお金を取る求人
- ログインしないと詳細が読めない求人
もう1つ、1ページに入れられる求人は1件だけ。複数の職種を募集するなら、職種ごとにページを分けます。求人を一覧で並べたページには入れません。
例として、このサイトのページに入れてみた
説明だけでは分かりにくいので、このサイトにある営業パートナー募集のページに、2026年9月30日に例として入れてみました。今は実際には募集していないので、テストが終わったあと外しています(理由は後で書きます)。
ページに書いてある条件は少し変わっていて、フルリモートの業務委託。報酬は受注額に連動した成果報酬で、金額は決まっていません。この条件をどう書くかで迷ったところを、そのまま残しておきます。
入れた中身。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "JobPosting",
"title": "営業パートナー(Web制作・広告運用・SEOの提案営業)",
"description": "<p>Web制作・LP制作・広告運用…を提案する営業パートナーを募集します。…</p>",
"datePosted": "2026-05-31",
"employmentType": "CONTRACTOR",
"hiringOrganization": {
"@type": "Organization",
"name": "Stellarium",
"sameAs": "https://www.stellarium.jp"
},
"jobLocationType": "TELECOMMUTE",
"applicantLocationRequirements": {
"@type": "Country",
"name": "JP"
}
}
迷ったのは3か所でした。
1つ目は勤務地。必須項目のjobLocationは「住所」を書く欄なので、フルリモートだと書く住所がありません。Googleのドキュメントには、在宅勤務の求人は jobLocationType を TELECOMMUTE にして、applicantLocationRequirements で応募できる国を書く、とあります。「日本国内ならどこからでも」という意味で、国を JP にしました。
2つ目は給与。成果報酬で金額が決まっていないので、baseSalaryは入れていません。決まっていない金額を書くと、それは正しくない求人情報になってしまう。
3つ目は掲載日。構造化データを入れたのは9月30日ですが、ページ自体は5月31日からあります。求人を出した日という意味なので、5月31日にしました。
雇用形態は業務委託なので CONTRACTOR です。正社員なら FULL_TIME、アルバイトなら PART_TIME を入れます。
リッチリザルトテストで確かめた
入れたら、GoogleのリッチリザルトテストにページのURLを入れて確かめます。公開中のページをGoogleが実際に読み込んで、構造化データが正しく書けているかを判定してくれるツールです。
「求人情報」に緑のチェック。残りの2つは、サイト全体にもともと入れてある会社の情報でした。
求人情報を開くと、重大ではない問題が2件出ていました。
締め切り日(validThrough)と給与(baseSalary)がない、という指摘。どちらも「任意」と書かれているとおり、なくても有効な求人として扱われます。このページの条件は締め切りがなく、報酬も成果報酬なので、埋めようがありません。
締め切りと給与が決まっている求人なら、ここは両方埋めてください。
入れたあと、Googleに知らせる
Googleのドキュメントでは、求人ページのURLはサイトマップより、Indexing API(ページの追加や更新をGoogleに直接知らせる仕組み)で知らせることが勧められています。Indexing APIが公式に対象としているのは、求人と、ライブ配信の動画のページだけです。Search Consoleの「URL検査」からインデックス登録をリクエストする方法でも、知らせることはできます。
募集していないなら、入れたままにしない
今回のページは、テストのあと同じ日に構造化データを外しました。
ページは残っていても、今は実際に営業パートナーを募集していないからです。先ほどのガイドラインのとおり、募集していない求人を構造化データで出し続けると違反になる。外したあとは、Googleにもう一度ページの更新を知らせています。
自社の採用ページでも同じことが起きます。採用が決まって募集を止めたのに、構造化データだけ残っている。テストのつもりで入れたものほど、外し忘れやすいので気をつけてください。
求人サイトや広告と、どう組み合わせるか
Googleしごと検索は無料ですが、求人サイトの代わりになるとは考えていません。
先ほどの検索では、一覧の上に求人サイトのスポンサー広告が並び、一覧の中身もほとんどが求人サイト経由でした。探す人の目に触れる場所は、すでに求人サイトが押さえている。そこに自社のページが1件加わる、というのが実際のところです。
それでも入れる価値はあります。自社の採用ページに来てもらえれば、求人サイトの決まった枠では書けない、仕事の様子や先輩の声まで読んでもらえる。応募も自社に直接届きます。
僕がドライバー募集で使っているMeta広告も、飛び先は会社の採用LPです。広告を止めても残る無料の入口として、同じLPにGoogleしごと検索からの道を足しておく。その組み合わせが一番ムダがないと思っています。Meta広告での求人の出し方はMeta広告で求人を出す方法に、Google広告はGoogle広告で求人を出す方法にまとめました。
採用LPに何を載せるかは、採用LPの作り方に打ち合わせの記録ごと書いています。構造化データに入れる給与や仕事内容は、LPに書いてある内容とそろえておくこと。
自社で入れるときのチェックリスト
- 求人1件につき、1ページに分かれているか
- 職種名、仕事内容、掲載日、会社名、勤務地の5つが入っているか
- 給与と雇用形態は、ページに書いてある内容と同じか
- フルリモートなら、勤務地の代わりに在宅勤務と応募できる国を書いたか
- 締め切りがあるなら、締め切り日を入れたか
- リッチリザルトテストで「求人情報」に緑のチェックが付いたか
- Indexing APIかURL検査で、Googleに知らせたか
- 募集が終わったときに、構造化データも消す段取りを決めたか
WordPressなら、求人用の構造化データを出せるプラグインがあります。ホームページを制作会社に任せているなら、この記事のチェックリストを見せて「求人ページにJobPostingを入れてほしい」と頼めば伝わります。
- Googleしごと検索とは何ですか?
- Googleで「八王子 ドライバー 求人」のように検索したときに、検索結果の中に出る求人の一覧枠です。求人サイトや企業の採用ページに載っている求人をGoogleが集めて並べていて、クリックすると元のページで応募できます。日本では2019年1月に始まりました。
- Googleしごと検索に載せるのにお金はかかりますか?
- かかりません。広告ではなく、Googleが検索結果に出す無料の枠です。自社の採用ページに求人情報の構造化データ(JobPosting)を入れておくと、載る対象になります。載せるかどうかはGoogleが決めるので、入れれば必ず表示されるわけではありません。
- Googleしごと検索に載せるために必要な項目は何ですか?
- Googleのドキュメントで必須とされているのは、職種名(title)、仕事内容(description)、掲載日(datePosted)、採用する会社(hiringOrganization)、勤務地(jobLocation)の5つです。フルリモートの求人では、勤務地の代わりに、在宅勤務であること(jobLocationType)と応募できる国(applicantLocationRequirements)を書きます。給与(baseSalary)や締め切り日(validThrough)は推奨項目です。
- Indeedに出している求人もGoogleしごと検索に出ますか?
- 出ることがあります。実際に「八王子 ドライバー 求人」で検索すると、一覧の多くは提供元がIndeedの求人でした。求人サイトが自分のページに構造化データを入れているためです。自社の採用ページから直接載せたい場合は、そのページに自分で構造化データを入れます。
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