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柔道整復師の採用をMeta広告で|整骨院の求人LPと応募19件の実データ

あおい
柔道整復師の採用をMeta広告で|整骨院の求人LPと応募19件の実データ

「求人サイトに載せているのに、柔道整復師からの応募が来ない。掲載料だけ払い続けている」

接骨院や整骨院の院長さんと採用の話をすると、まずこれが出てきます。資格を持った人の数は決まっていて、求人サイトの画面ではほかの院と横一列に並ぶ。条件で目立てなければ、見られもしない。

僕は、都内で整体院と接骨院を4院運営するNEXAS(ネクサス)から頼まれて、予約の広告と、柔道整復師の採用の広告を担当しています。採用では2026年9月からMeta広告(InstagramとFacebookの広告)を出し、10月には採用LP(求人のための専用ページ)も作りました。この記事の広告の数字は、2026年10月30日にMeta広告マネージャから取ったものです。

柔道整復師の求人が集まりにくい理由

この章の要点院の数に比べて、施術所で働く柔道整復師は1か所あたり約1.5人。増え方もゆっくりになっている。

78,666人。2024年末に、全国の施術所で働いていた柔道整復師の数です。厚生労働省の令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況に載っています。

同じ資料で、柔道整復の施術所は50,924か所。割ると、施術所1か所あたり約1.5人。この統計の柔道整復師は施術所で働いている人だけを数えているので、病院や介護の現場にいる人は入っていません。それでも平均すると、1か所に2人いない計算です。

増え方も変わってきました。

年末就業柔道整復師2年前からの増加
2014年63,873人
2016年68,120人4,247人
2022年77,632人
2024年78,666人1,034人

2014年から2016年の2年で4,247人増えていたのが、2022年から2024年の2年では1,034人。施術所のほうは、同じ2年で8か所しか増えていない。院の数は横ばいのまま、働く人の増え方が細くなっている、というのが統計から読めることです。東京都で施術所に勤める柔道整復師は11,774人。

もう1つの理由は、探す人と募集する院の検索の差です。キーワードプランナー(Googleの検索数を調べる道具)で2026年10月30日に見ると、「柔道整復師 求人」は月2,400回検索されていました。これは仕事を探す人の言葉。院の側が打つ「柔道整復師 採用」は月20回、「柔道整復師 中途採用」は10回です。差は100倍以上。

仕事を探す人は、検索して求人サイトに着き、そこで条件を見比べる。院がどれだけ良い職場でも、比べる画面に並んだ時点で、月給と休みの数字だけで選ばれやすくなります。

求人サイトで待つか、Meta広告でこちらから届けるか

この章の要点求人サイトは探している人に届き、Meta広告はまだ探していない人に届く。NEXASは求人サイトに足す形でMeta広告を使った。

どちらか一方を選ぶ話ではありません。NEXASも求人サイトに求人を出したうえで、Meta広告を足しています。

比べるところ求人サイトMeta広告
届く相手いま仕事を探して検索した人InstagramやFacebookを見ている人
画面に並ぶもの同じ職種のほかの院の求人その院の広告だけ
書ける量決まった項目の枠の中広告は短く、続きはLPに好きなだけ
費用の払い方サービスごとに掲載料・成果報酬など表示やクリックに応じて、上限は自分で決める

Meta広告のいいところは、今の職場にそこそこ満足していて、求人サイトを開いていない人にも届くことです。歩合の仕組みや院長までの道のりを見せて、転職を考えるきっかけを作れる。ここが大きい。仕組みの全体はMeta広告で求人を出す方法にまとめています。

逆に、届いた人の多くはまだ転職を決めていません。そこで「応募」より手前の、話を聞くだけの入口が要る。これが後で入口を3回変える理由になりました。

採用LPへ送るキャンペーンは、関東の1都6県、20〜65歳にして、InstagramとFacebookだけに出しています。日本向けの求人広告なら、年齢や地域で配信先を絞れます。

採用LPに入れたもの

この章の要点資格のある人が、この院で働くと何ができていくらになるのかを、上から順に読めるように並べた。

採用LPを頼まれたのが2026年10月20日、公開は22日。2日で出して、その日から広告の送り先にしています。

実際のページはNEXASの柔道整復師の採用LPで見られます。順番はこうです。

  1. 最初の画面(見出しと、入社祝い金・引っ越し費用・週休の3つ)
  2. 歩合が伸びる理由
  3. 一般的な院とのちがい
  4. 給与
  5. 入社後の道すじ
  6. 働く院(院ごとのタブ)
  7. 先輩たちのいま
  8. Zoomでの面談と、申込のフォーム
  9. 募集要項とよくある質問

10月24日と26日に、この順番と見出しを見直しています。「自費の技術を身につける → 給与 → 院長 → 独立」という、働いたあとの道すじの順に並べ直した。経験がなくても応募できることも、前のほうに出しました。

柔道整復師の採用LPをスマホで開いた最初の画面。大きな見出しの下に、資格があれば経験は問わないことと、入社祝い金・引っ越し費用・週休の3つが並ぶ

スマホで開いた最初の画面。見出しの下で、経験を問わないことと、祝い金・引っ越し費用・週休の3つを先に見せる

一般的な院との比べ方

求人サイトで比べられるなら、こちらから比べ方を出してしまう。そう考えて、技術や給与、休みなど5つの項目で、上に一般的な院、下にNEXASを並べました。

一般的な院の側には、給与なら公的な統計の求人平均を出典つきで置いています。比べる相手の数字に出どころがないと、NEXASの数字まで信じてもらえなくなるからです。

院ごとのタブ

4院をタブで切り替えると、院の写真、場所、定休日の有無、その院の院長の例が出る。院ごとに分けたのは、通う場所も一緒に働く人も、会社ではなく院で決まるからです。

院ごとの違いは1つのファイルにまとめていて、院が増えたらそこに1つ足せば同じ作りのタブが出る。予約のLPと同じやり方です。

先輩の例

給与の話で信じてもらえるのは、実際にいる人の数字でした。

採用LPの「先輩たちの、いま」の部分。入社1年目で院長になり、歩合込みの月給が60万円になった先輩の例が大きく出ている

先輩たちのいま。入社1年目で院長になり、歩合込みで月給60万円になった例。会社がすでに公開している先輩の例だけを使った

使ったのは、会社の採用ページなどですでに公開されていた先輩の例。名前を出すかどうかとは別に、数字の出どころが言えるものだけを選びました。

働いたあとの道筋

最後に、入社してからの時間の流れを縦に並べました。

採用LPの入社後の道すじ。2週間で施術デビュー、3か月で歩合、半年で副院長以上、1年で院長、3年で独立も選べる、と縦に並ぶ

入社後の道すじ。2週間、3か月、半年、1年、3年。下に「どれも最短の例・実際にいた先輩の例」と書き添えている

2週間で施術デビュー、3か月で歩合、半年で副院長以上、1年で院長、3年で独立も選べる。どれも最短の例で、人によって変わります。それをページの中にそのまま書きました。

申込の入口を3回変えた(説明会 → LINE → Zoomでの面談・院の見学)

この章の要点説明会は申込0件のまま締めた。日時を決めない入口に変え、LINEとZoomでの面談・見学の2本にした。

公開から2日で、申込の入口を3回変えています。

採用LPの申込の入口2026年10月22日に公開してから、23日の夜までに3回変えた
会社説明会10月25日の夜にZoomで1回。申込むと案内とリマインドのメールが自動で届く
LINEの友だち追加翌日、LPのボタンを全部LINEに。友だち追加だけで質問できる
Zoomでの面談・院の見学その日の夜に説明会をやめ、日時を決めない申込のフォームにした

最初は会社説明会でした。日時を決めて、Zoomで話を聞いてもらう。申込が入ると案内のメールと、前日・直前のリマインドが自動で届く仕組みも作りました。

ところが、説明会の日程は1回だけ。その時間に空いていない人は、申込みようがありません。今の院で働いている柔道整復師なら、夜の予定は読みにくい。結果は0件。説明会はそのまま締めました。

翌日、LPのボタンを全部LINEの友だち追加に変えました。電話やフォームより、LINEのほうが一歩目が軽いからです。友だちになると、まず今の状況を4つのボタンで聞きます(勤務中・学生・離職中・話だけ聞きたい)。そのあと「面談で話を聞いてみたい」「このままトークで質問したい」「まずは情報を見たい」の3つに分かれる。面談を選んだ人には、連絡しやすい時間帯と資格を聞いて、院の担当者が個別に返します。

応募と質問を分けて受ける考え方は、採用にLINEを使う方法で詳しく書きました。

その日の夜には説明会そのものをやめて、LPのフォームを「Zoomでの面談・院の見学」の申込に変えています。希望はZoomでの面談、院の見学、どちらでもの3つから選ぶだけで、日時は書かなくていい。申込むと、担当から日程を連絡する旨のメールが届きます。

今は、LINEで気軽に聞く入口と、面談・見学を申込む入口の2本です。

説明会から始めたのは、結果から見ると遠回りでした。

話は少しそれますが、LINE公式アカウントの無料プランで送れるのは月200通まで(LINEヤフー for Business の料金プラン)。相手がボタンを押したことへの返事は数に入らないので、質問への答えはボタンで返す作りにしています。採用のLINEなら、無料のままでもしばらく足ります。

実データと、予約の広告との比較

この章の要点採用の応募1件は9,586円と15,867円。同じアカウントの予約の申込の約2.5〜6倍だった。

数字は2つのキャンペーンに分かれます。1つ目は、広告をタップするとMetaの中でフォームが開き、そのまま応募できる形(インスタントフォーム)。2つ目は、10月22日から始めた、採用LPへ送る形です。

項目広告の中のフォーム採用LPへ送る
配信した日9月17〜29日、10月15〜22日10月22〜29日
費用134,205円79,334円
応募14件5件
1件あたり9,586円15,867円
クリック730815
クリック率2.04%3.02%
クリック1回184円97円

数字はMeta広告マネージャで成果として数えた件数で、面談や見学に進んだ人数、採用した人数は入っていない。

広告の中のフォームは、9月の13日間で98,759円・12件、1件あたり約8,230円でした。10月に出し直した8日間は35,446円で2件。同じ広告でも、時期によって単価が倍ちがいます。

採用LPへ送る形は、クリック1回97円で、フォームの184円の半分ほど。クリック率も高く出ました。ただ、クリックした人のうち応募まで進んだのは815回のクリックに5件、約0.6%しかない。フォームは730回に14件、約1.9%でした。ここで逆転します。

広告の中のフォームは、名前や電話番号が最初から入った状態で開くので、数タップで送れます。LPは給与や働き方を読んでから決めてもらう入口。件数が少なく1件の値段が上がったのは、LPを挟めばこうなる、という向きどおりでした。応募の中身がどちらで良かったのかは、件数が少なくてまだ分からない。

日ごとに見ると、LPへ送る形の最初の3日(10月22〜24日)は23,740円で0件でした。説明会の入口のまま始まり、LINE、面談・見学と入口が変わっていた時期です。25日からの5日間は55,594円で5件。入口とLPの順番を同じ時期に変えているので、どれが効いたのかは切り分けられません。

予約の広告と並べると、桁の違いがよく分かります。

申込1件あたりの費用同じ広告アカウント、Meta広告マネージャの数字。予約は2026年10月
予約(院のLPへ送る)2,501円
予約(広告の中のフォーム)約3,800円
採用(広告の中のフォーム)9,586円
採用(採用LPへ送る)15,867円

10月の予約の広告は、院のLPへ送る形が112,527円で45件、1件2,501円。広告の中のフォームで受けた3院分は合わせて285,335円で75件、1件約3,800円でした。予約の数字の内訳は整体院のインスタ広告の実データに書いています。

採用の1件は、予約の約2.5倍から6倍。高いと見るかどうかは、1人採れたときに院にいくら残るかで決まります。応募1件の費用と採用1人の費用は別物で、応募から面談、入社までに人数は減っていく。その計算の仕方は採用単価とはにまとめました。

接骨院の求人広告で気をつけること

この章の要点求人の情報は正確で最新に。給与の例には「最短」「実例」を添え、施術の効果は求人広告に混ぜない。

求人の広告にも、法律の決まりがあります。2022年10月1日に施行された職業安定法の改正で、求人を出す会社にも、求人の情報を正確で最新の内容に保つことと、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしないことが義務づけられました(厚生労働省「令和4年職業安定法の改正の概要について」)。

NEXASのLPでやったことは4つです。

  • 月給や役職の例には「最短の例」「実際にいた先輩の例」と書き、人によって変わることを同じ画面に置いた
  • 打ち合わせで出た条件は一覧にして先方に確認を頼み、裏が取れなかった言い回し(顔出し不要など)は外した
  • 一般的な院と比べる数字には出典を付けた
  • 入口を変えたら、広告の本文も見直す。説明会をやめた夜の時点で、広告の本文の最後には説明会の一文が残っていた

最後のものは僕の見落としです。LPを直すと、広告の文は頭から抜けやすい。

もう1つは、施術の広告の決まりです。接骨院は柔道整復師法第24条で、広告できる事項そのものが限られています。求人広告は人を募集するための広告ですが、院の名前で出す以上、「腰痛が治る院」のような施術の効果を書き添えるのはやめておく。施術の広告で書けることと書けないことは、整体院のインスタ広告の実データの広告の規制の章を見てください。

計測にも落とし穴があります。LPの申込は、ブラウザのピクセルとサーバーからの送信の両方でMetaに送っていて、同じ申込を二重に数えないよう、同じIDを付けている。これをしないと、1人の応募が2件に見えます。

まとめ:始める前に用意しておくもの

採用の広告は、広告を出す前の準備で半分決まります。NEXASで実際に必要になったのは、次の6つ。

  • 給与の実例。誰の数字か、公開してよいかを本人と会社に確かめてある
  • 院ごとの写真と、場所・休み・院長の情報
  • 入社祝い金や週休など、条件の細かいところの確認(書けないものは載せない)
  • 応募やLINEのメッセージに、誰が何日以内に返事をするか
  • 応募1件の予算の目安。このグループでは約1万〜1.6万円だった
  • 求人サイトに出している求人の条件と、LPの条件がそろっているか

後回しにされやすいのは、返事をする人と早さです。広告とLPはこちらで作れます。返事は違う。院の人にしかできません。ここが決まっていないなら、広告を出す日を少し遅らせてもいいと思っています。

予約の集め方まで含めた全体の話は、整体院・接骨院の集客方法に書いています。この案件の作業の記録は、NEXASの制作実績にまとめてある。

CONTACT

柔道整復師の採用広告とLPを相談しませんか?

接骨院・整体院の予約の広告と、柔道整復師の採用LP・Meta広告の運用を担当しています。今の求人と条件を見て、広告で何を見せるかから一緒に整理します。

ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。

FAQ

柔道整復師の採用にMeta広告を使うと、応募1件いくらくらいかかりますか?
都内4院の接骨院グループでは、広告の中のフォームで応募を受けた形が134,205円で14件、1件9,586円でした。採用LPへ送ってLPのフォームで受けた形は79,334円で5件、1件15,867円です。どちらも応募の件数で、面談や採用に進んだ人数ではありません。
広告の中のフォームと採用LPは、どちらで応募を受けたほうがいいですか?
件数と単価だけなら、このグループでは広告の中のフォームのほうが安く出ました。LPへ送る形はクリック1回97円と安い一方、クリックから応募に進んだ割合は約0.6%で、フォームの約1.9%より低い。LPは給与や働き方を読んでから決めてもらう入口なので、件数の少なさは織り込んで始めます。
柔道整復師の求人広告で、書いてはいけないことはありますか?
職業安定法で、求人を出す会社にも、求人の情報を正確で最新に保つことと、虚偽や誤解を生じさせる表示をしないことが義務づけられています(2022年10月1日施行の改正)。給与の実例は「最短の例」「実際にいた先輩の例」と書き添え、確認が取れていない条件は載せないようにします。
柔道整復師の採用広告を始める前に、何を用意すればいいですか?
給与の実例、院ごとの写真、休みや祝い金の条件の確認、応募のあとに誰が何日以内に連絡するか、の4つです。とくに最後が決まっていないと、応募が入っても返事が遅れて面談に進みません。

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