
「Indeedには出しているんですが、ほかに何かありますか」
採用の相談でよく聞かれます。求人サイトには出した。ハローワークにも出した。それでも応募が来ない。
Google広告は、その次の一手になります。
ただし、求人サイトの代わりではない。役割が重なる部分と、はっきり違う部分があります。ここを分けて考えないと、広告費だけが出ていきます。
Indeedと同じ人を、違う場所で取りにいく
仕事を探す人は、まず検索します。「ドライバー 求人」「介護 求人 ◯◯市」のように。
検索結果の上に出るのがGoogle広告、その下に並ぶのがIndeedや求人ボックスなどの求人サイト。同じ人が見ている画面の、違う位置を取ることになります。
| 求人サイト(Indeedなど) | Google広告 | |
|---|---|---|
| 届く相手 | 仕事を探して検索した人 | 同じ |
| 並ぶもの | 同じ条件の他社の求人 | 自社の広告だけ |
| 順位の決まり方 | 求人サイトの表示ルール | 入札額と広告の質 |
| 費用 | 無料掲載と有料掲載 | クリックされた回数 |
| 飛び先 | 求人サイト内のページ | 自社の採用LP |
求人サイトの中で3ページ目にいるなら、いくら求人票を直しても見られない。Google広告は、その競争の外側に出る手段です。
まだ仕事を探していない人に届けたいなら、話は別になります。そちらはMeta広告で求人を出す方法に書きました。
検索数とクリック単価を先に調べる
14,800。「ドライバー 求人」が1か月に検索される回数です。自分の職種がどれだけ検索されているかは、Googleのキーワードプランナーで無料で調べられます。
2026年9月に調べた数字がこれ。
| キーワード | 月間の検索数 | 上限クリック単価の目安 |
|---|---|---|
| ドライバー 求人 | 14,800 | 75円〜861円 |
| タクシー 求人 | 5,400 | 179円〜1,719円 |
| 運転手 求人 | 3,600 | 53円〜633円 |
| 運送業 求人 | 2,400 | 83円〜783円 |
| 配送ドライバー 求人 | 1,600 | 62円〜632円 |
求人のキーワードは、BtoBのサービスと比べるとクリック単価が安い。「広告運用 代行」のような言葉が1クリック1,000円を超えるのに対し、ドライバーの求人は数百円で収まります。
ここから応募1件あたりの費用を見積もれます。仮にクリック単価が300円で、LPを見た人の2%が応募するなら、応募1件に15,000円。求人サイトの有料掲載や人材紹介と比べて高いか安いかは、この数字で判断します。
出す前に用意するもの
広告を作る前に決めておくのは、この4つ。
- 採用LP(求人票のコピーではないページ)
- 応募の窓口(フォーム、電話、LINEのどれにするか)
- 通える範囲(配信する地域)
- 月の予算と、続ける期間
1つめが抜けると、ほぼうまくいきません。
Google広告は、飛び先のページの内容も広告の評価に使います。検索した言葉と関係が薄いページや、中身の薄いページに飛ばすと、広告の評価が下がって表示されにくくなる。求人サイトの求人票をそのまま貼っただけのページでは、この評価が上がりません。
東京・福生市の運送会社の採用を手伝ったときに、LPへ載せたものを挙げます。出発時刻が10通りから選べること。1日の賃金が8,000円から27,000円まで幅があること。週3日から働けること。実際に働いている4人の月の給与。事務所とトラックの写真。貸し出す制服。面接の日に乗る車を見られること。
作り方は採用LPの作り方に、打ち合わせの記録ごとまとめています。
広告の作り方
準備ができたら、広告を作ります。順番はこう。
- キャンペーンを「検索」で作る
- 配信する地域を、通える範囲に絞る
- キーワードを「職種+求人」「職種+地域+求人」で登録する
- 見出しに職種と地域、待遇の具体的な数字を入れる
- 除外キーワードを入れる(「求人 出し方」「求人 掲載 料金」など、採用する側が調べる言葉)
- 応募をコンバージョンとして計測する設定をする
5つめを忘れると、同業や採用担当者のクリックで予算が減る。求人を探す人と出す人は、似た言葉で検索するからです。
6つめの計測も省かないでください。応募が何件来たかが分からないと、どのキーワードを残すかを決められません。
見出しに何を書くか
求人の広告は、条件を書いたほうが押されます。
- 職種と地域(「◯◯市のドライバー募集」)
- 給与の具体的な数字(「日給8,000円から27,000円」)
- 働き方の幅(「週3日から」「出発時刻10通り」)
- 未経験や資格の扱い(「未経験から始めた人が多い」)
- 応募のしやすさ(「入力1分」「会社見学だけでも歓迎」)
避けたいのは、「アットホームな職場です」のような、どの会社でも書ける言葉。読んだ人が、自分に当てはまるかを判断できません。
もう1つ、Googleの広告には書けない表現があります。性別や年齢で対象を限定する書き方は、審査で止まることがある。「若い人歓迎」ではなく「未経験歓迎」のように、条件で書くほうが安全です。
CONTACT
採用の広告とLPをまとめて相談しませんか?
採用LPの制作から、Google・Meta広告の配信、応募数の計測までを一人で担当します。今の求人と予算をうかがって、どの媒体から始めるかを整理します。
ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。
始めるならどこから
予算が限られているなら、この順番で。
- 求人サイトの無料掲載は続ける(探している人の取りこぼしを防ぐ)
- 採用LPを作る
- 地域名つきのキーワードで、Google広告を小さく始める
- 応募の数と、面接まで進んだ割合を見る
- 応募が足りなければ、Meta広告で探していない層にも広げる
3つめをいきなり全国のキーワードで始めると、単価の高い競争に巻き込まれる。まず通える範囲だけで出して、応募1件あたりの費用を測るところから。
求人票そのものを見直したい場合は、求人を出しても応募が来ない原因から読むと、広告を出す前に直せる部分が見つかります。
よくある質問
- Q. Google広告で求人を出すと、Indeedとは何が違いますか?
- Indeedは求人サイトの中で他社の求人と並びますが、Google広告は検索結果の一番上に自社の求人だけを出せます。届く相手はどちらも「今まさに仕事を探している人」なので、役割は似ています。違いは、順位が求人サイトの表示ルールではなく、自分の入札と広告の質で決まる点です。
- Q. 求人でGoogle広告を出すと、クリック単価はいくらですか?
- 職種と地域によります。キーワードプランナーで調べると、2026年9月時点で「ドライバー 求人」は上限クリック単価の目安が75円〜861円、「タクシー 求人」は179円〜1,719円でした。応募1件あたりの費用は、クリック単価と応募率の掛け算で決まります。
- Q. Google広告とMeta広告は、どちらが採用に向いていますか?
- 今すぐ仕事を探している人に届けるならGoogle広告、まだ探していない人に気づいてもらうならMeta広告です。求人サイトに登録済みの層を取りにいくのがGoogle、求人サイトを見ていない層を掘り起こすのがMetaと考えると分かりやすいです。
- Q. 採用LPは必要ですか?
- 必要です。Google広告は飛び先のページの内容も評価に使うため、求人票のコピーのようなページだと広告が出にくくなります。給与の実例、職場の写真、働く時間の選び方、応募の流れを載せたページを用意してください。
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