
「チラシを撒いても反響が落ちてきた。ポータルに載せるか、広告を出すか、インスタを頑張るか。手段が多すぎて、何から手を付ければいいのか分からない」
リフォーム会社の集客でよく聞く迷いです。手段の数が多いのは確か。でも全部を同時に始める必要はなくて順番があります。
千葉県のリフォーム会社で、工事ごとの専用ページと検索広告をまとめて組みました。そのときに見たキーワードの数字と、住宅の相談窓口のページを直した経験をもとに、リフォーム会社がどの手段から始めればいいかを順番に並べてみる。
先に、最初に手を付ける3つを表にしておきます。
| 手段 | 何のため | 最初の一歩 |
|---|---|---|
| Googleビジネスプロフィール | 地名で探した人に、地図の枠で見つけてもらう | オーナー確認をして、施工写真を載せる |
| 施工事例のページ | 比べている人に、費用と仕上がりの目安を見せる | 事例3件に、費用の幅と工期と築年数を添える |
| 問い合わせの入口 | 電話をためらう人も取りこぼさない | 電話・フォーム・LINEを分けて数える |
リスティング広告、ポータルサイト、見学会は、この3つが整ってから足していきます。
リフォームの集客は、工事の種類で探され方が違う
外壁塗装と水回りでは、お客さんの探し方がまるで違います。千葉県でキーワードプランナー(Googleの広告アカウントがあれば無料で使える調べ道具)を見たとき、「千葉 塗装」は月320回、「外壁塗装 千葉」は月140回検索されていました。地名と工事を組み合わせて業者を探している。
水回りは逆でした。「トイレ リフォーム 千葉」「キッチン リフォーム 千葉」「お風呂 リフォーム 千葉」はどれも月10回。そのかわり「LIXIL ショールーム 船橋」が月590回もあります。キッチンやお風呂を替えたい人は、業者を探す前にメーカーのショールームへ商品を見に行っているのだと読めます。
外壁塗装なら、地名で検索されたときに出てくることが先。水回りなら、ショールームに行く前後で比べに来た人に、施工事例と費用の目安を見せられることが先になります。同じ「リフォームの集客」でも、主力の工事によって最初に整える場所が変わる。売上の中心になっている工事が、どちらの探され方をするのかを最初に確かめておいてください。
リフォームを頼む人は、どんな言葉で検索しているか
1,300回。「外壁塗装 費用」が全国で1か月に検索される回数です。2026年10月13日にキーワードプランナーで全国の数字を取りました。
| 検索語 | 月の検索数 | 上限クリック単価の目安 |
|---|---|---|
| 外壁塗装 費用 | 1,300 | 115〜427円 |
| 外壁塗装 見積もり | 880 | 286〜1,485円 |
| リフォーム 会社 選び方 | 590 | 215〜1,383円 |
| キッチン リフォーム ビフォーアフター | 590 | 41〜141円 |
| リフォーム 事例 | 480 | 84〜314円 |
| マンション リフォーム 事例 | 390 | 106〜555円 |
月の検索数は平均で、クリック単価は検索結果の上のほうに広告を出すために入札される額の目安です。
並べて見えてくるのは、お金と事例を調べる人が多いこと。費用を知りたい、見積もりを取りたい、ほかの家ではどう仕上がったのかを見たい。「和室を洋室にリフォーム 実例」は月1,000回、「押入れ リフォーム 事例」は月720回。工事の名前に「事例」「実例」を付けて探す人がこれだけいるなら、施工事例のページはそのまま検索の入口になります。
もう1つ気になったのが、会社名に「評判」「口コミ」を付けた検索です。大手のリフォーム会社や家電量販店のリフォームの名前に「評判」を付けた語が、月数百〜千回台でいくつも並んでいました。頼む前にほかの人の声を確かめたい。この気持ちはGoogleマップのクチコミにもつながる話です。
余談ですが、同じ一覧に「築50年 リフォーム」が月1,000回出てきました。建て替えるか直すかで迷っている人の検索でしょう。施工事例の見出しに築年数を書いておけば、こういう人の目にも留まる。
最初はGoogleビジネスプロフィールを整える
「◯◯市 外壁塗装」「◯◯市 リフォーム」と地名を付けて検索すると、上のほうに地図の枠が出ます。そこに出す情報を管理するのがGoogleビジネスプロフィールです。
登録に費用はかからない。地名で探す人はもう業者を比べる段階に入っていて、その人の目に最初に入る場所なので、広告より先に整えます。
Googleのヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」では、地図の枠の順位は3つの要素で決まると説明されています。検索した言葉とプロフィールが合っているか(関連性)、検索した人からの距離、どれだけ知られているか。距離は動かせないので、手を入れられるのは残りの2つです。
同じヘルプでは、オーナー確認、住所や営業時間などの正確な入力、写真や動画の追加、クチコミへの返信がすすめられている。クチコミについては、数が多く評価の高いビジネスはローカル検索の順位が高くなるとまで書かれていました。
リフォーム会社なら写真は施工前と施工後を並べて載せます。外壁の色、キッチンの入れ替え、和室を洋室にした部屋。工事の種類ごとにそろえておくと、どんな工事を受けている会社かが写真で伝わる。クチコミには、施主さんの名前や住所が分かる書き方を避けながら、1件ずつお礼を返していきます。地図の枠への出し方の基本は、地方でのローカルSEO対策にも手順を書いています。
施工事例のページは、費用と工期の手がかりまで書く
「◯◯市 K様邸 外壁塗装」。写真の下にこの一言しか書かれていない施工事例を、よく見かけます。ビフォーとアフターの写真はきれいなのに文字がない。比べている人が最後に見るのは施工事例で、知りたいのは自分の家だといくらくらいか、何日くらいかかるか、自分の家と似た条件か、のほうなんです。
| 載せること | 書き方の例 |
|---|---|
| 工事の内容 | 外壁と屋根の塗装、和室を洋室に、など |
| 費用の幅 | ◯十万円台、◯百万円台のように幅で |
| 工期 | 着工から完了までの日数 |
| 家の条件 | 築年数、戸建てかマンションか |
| 頼んだ理由 | 施主さんが最初に困っていたこと |
金額を載せたくない会社もあります。家ごとに条件が違うので、出した数字が独り歩きするのが怖い。それでも、手がかりが1つもないと比べる候補から先に外されます。千葉の会社の打ち合わせでも「比べられたときに選ばれたい」という言葉が何度か出ました。比べる人が見ているのは、金額、工事の中身、任せて大丈夫か、どんな会社か、の4つです。幅で書けば十分。
その会社は、施工の件数やお客様の満足度といった強い材料を、すでにホームページに持っていました。持っているのに、比べる人の目に入る位置に置かれていなかっただけ。施工事例のページの上のほうにこの数字を1つ出すだけでも見え方が変わります。
事例は1件ずつ別のページにして、見出しに工事の名前と築年数を入れておく。先ほどの表のとおり「事例」「実例」で探す人は多いので、事例が増えるほど検索から入ってくる道が増えていきます。
問い合わせの入口を、電話だけにしない
2025年の秋、注文住宅を建てたい人の相談に乗る窓口のページを担当しました。広告から来た人を受けて相談の予約につなげるページです。リフォームとは別の案件でも、入口の話はそのまま使える。Microsoft Clarity(ページのどこまで読まれたかを記録できる無料の道具)でスクロールの記録を日ごとに保存して並べたところ、スマホで2画面目に入るあたりまでに、毎日4〜6割の人がいなくなっていました。
経歴も相談の件数も、相談が無料であることも全部その下に置かれていた。半分前後の人は強みを1つも見ないまま帰っていたことになります。正直、ここまで同じ形が毎日続くとは思っていませんでした。
別の地域向けに作り直したページでは、入口を相談の予約から、家づくりの資料がもらえるLINEの友だち追加に変えました。ボタンは最初の画面とそのすぐ下を含めて上から4か所。押された数は広告の側へ送って数えるようにしています。相談の予約は気持ちが固まった人しか押せませんが、資料をもらうだけなら比べ始めたばかりの人でも押せる。
リフォームの問い合わせは電話が多い。だからといって電話しか入口がないと、電話をためらう人を取りこぼします。リフォームに置きかえるとこうなる。
- 最初の画面に、施工件数や対応地域のような数字の強みを1つ出す
- 電話番号はスマホでタップすればかかるようにして、タップされた数を数える
- フォームの項目は、名前と連絡先と工事の内容くらいまで減らす
- 見積もりの依頼より軽い入口として、写真を送って相談できるLINEを置く
千葉の会社でも、フォームの送信だけでなく、スマホで電話番号をタップした数を計測する形にしました。どの入口から何件来たかを別々に数えておかないと、どの手段が効いているのか見誤ります。数え方の設定はGoogle広告のコンバージョン設定に手順があります。
リスティング広告は、工事ごとの専用ページと一緒に始める
受け皿が整ったら広告で人を呼ぶ量を増やす。リフォーム会社が最初に出すなら、地名と工事を組み合わせたGoogleの検索広告(リスティング広告)です。
千葉の会社では、主力の工事を2つに絞り、工事ごとに専用のページを作って広告を受けました。外壁塗装を探して来た人をホームページに飛ばすと、メニューから外壁のページを探すところから始めさせてしまうからです。
同じ県の中でも、上限クリック単価の目安は「千葉市 リフォーム」が386〜1,085円、「リフォーム 船橋」が633〜2,743円で、高いほうで比べると2.5倍の開き。地域ごとに数字を分けて見られるように組んでおかないと、どこで広告費が高くついているのか分かりません。
キーワードの選び方や除外キーワードの例は、リフォーム会社のリスティング広告に千葉県の実データ付きでまとめました。
ポータルサイトは、受け皿が整ってから足す
リフォームの一括見積もりサイトや、業者を紹介するサイト。いわゆるポータルサイトは、会社のホームページを知らない人にも見つけてもらえる手段です。
先に書いておくと、千葉の案件ではポータルの運用は担当していません。どれくらい問い合わせが来るかを数字で語ることはできない。それでも順番について言えることはあります。
ポータルで気になる会社を見つけた人は、もう一度その社名で検索して確かめに来ます。そこで出てくるのが、Googleマップの枠とその会社のホームページ。ポータルで気になっても、事例に費用の手がかりがない、クチコミに返信がない、電話しか入口がない、となれば比べる段階で外されます。ポータルは入口を増やす手段で、選ばれるかどうかは会社の側の受け皿で決まる。だから順番は後ろです。
足すときは2つだけ守っておきます。
- 料金の目安・住所・電話番号を、ポータルとホームページとGoogleビジネスプロフィールで同じにそろえる
- ポータル経由の問い合わせを、ホームページからの問い合わせと分けて数える
媒体が増えるほど、どこかの料金や住所が古いまま残りやすい。料金を改定した日に全部の媒体をまとめて直します。この手間を惜しむと見比べた人が不安になる。掲載の料金や手数料の仕組みはサイトごとに違うので、契約の前に、問い合わせ1件あたりいくらになるのかを自分たちの数字で確かめてください。
見学会やイベントは、告知ページを文字で作る
完成した家や工事中の家を見てもらう見学会、リフォームの相談会。実物を見て、担当者と話せる場は、金額の大きい工事を決めきれない人の背中を押します。
この段階でもったいないのが告知の作り方です。チラシの画像を1枚だけホームページやSNSに貼る。スマホで開くと文字がつぶれて、日時も場所も予約の方法も読み取りにくい。
見学会や相談会ごとに告知のページを1枚作り、日時と場所と予約の方法を文字で書きます。予約制にして、1組あたりの時間の枠を決めておくと、担当者がじっくり話せる。告知のページができていれば、Googleビジネスプロフィールの投稿やLINE、地域を絞ったMeta広告(インスタとFacebookに出す広告)から、同じページへ人を送れます。
新築の工務店向けには、「完成見学会」が全国で月880回検索されているという数字を、工務店の集客方法で紹介しました。家を建てる人の見学会と、リフォームの見学会では来る人の悩みが違う。リフォームなら、施工前の写真を会場に置いて、どこがどう変わったのかを並べて見せると伝わりやすくなります。
リフォーム会社が集客を始める順番
最後に順番を1枚にまとめます。
1〜3は社内でできることばかりで、社長さんと事務の方で分担すれば少しずつ進められます。今週のうちに確かめられることを並べておく。
- 会社の名前で検索して、Googleマップの枠に出てくるか
- Googleビジネスプロフィールのオーナー確認が済んでいて、施工前後の写真があるか
- 施工事例に、費用の幅と工期と築年数が書いてあるか
- スマホで開いて、最初の画面に数字の強みが1つあるか
- 電話のタップ、フォームの送信、LINEの友だち追加を、別々に数えているか
- ポータル・ホームページ・Googleマップの料金と住所がそろっているか
- 見学会の告知が、画像だけでなく文字のページになっているか
全部にチェックが付いてから広告を出しても、遅くはない。
Stellariumでは、千葉のリフォーム会社で工事ごとの専用ページの制作と検索広告の運用を、住宅の相談窓口でLPの制作と改善を担当してきました。キーワードプランナーで地域ごとの検索数と単価を調べ、スクロールの記録や広告の数字を見ながら、ページと入口を直すところまで同じ担当者が通して見ています。
- リフォーム会社の集客は、何から始めればいいですか?
- 広告費のかからない受け皿から整えます。Googleビジネスプロフィールのオーナー確認と施工写真、費用の幅と工期を書いた施工事例のページ、電話・フォーム・LINEの問い合わせの入口。この3つができてから、リスティング広告や見学会で人を呼ぶ量を増やします。
- 外壁塗装と水回りで、集客のやり方は変わりますか?
- 変わります。千葉県のキーワードプランナーの数字では、外壁塗装は「外壁塗装 千葉」のように地名を付けて探され、水回りは「トイレ リフォーム 千葉」が月10回と少なく、メーカーのショールームを探す検索のほうが多く出ていました。外壁塗装は地名付きの検索で見つけてもらい、水回りは事例とショールームの前後で比べる人に向けたページを用意します。
- リフォームのポータルサイト(一括見積もり・紹介サイト)は使ったほうがいいですか?
- 施工事例のページや問い合わせの入口が整っているなら、比べたい人に届く手段として足せます。ポータルから来た人も、最後は社名で検索してホームページやGoogleマップを見に来ます。そこが弱いまま掲載を増やすと、比べられた段階で外されやすくなります。
- リフォームの見学会やイベントは、ネットで集客できますか?
- できます。見学会や相談会ごとに告知のページを作り、日時・場所・予約の方法を文字で書いておくと、検索や広告から来た人がそのまま予約できます。チラシの画像1枚だけの告知は、スマホでは文字がつぶれて読みにくくなります。
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