
「LINE広告を代理店に頼みたい。でも、何にいくらかかるのかが見えない」
LINEに広告を出したいと考えたオーナーさんが、最初につまずくところです。調べると「LINE広告」と「LINEヤフー広告」という2つの名前が出てくるし、「LINE運用代行」で探すと、広告とは別の話が並んでいたりする。
私は広告の運用代行を受けていて、料金も公開している身です。その料金表と、自分のサイトでLINEの友だち追加を計測していて起きた失敗を材料に、費用の中身、頼める範囲、選び方、頼む前に揃えるものを順に書きました。
LINE広告は今「LINEヤフー広告」。運用代行を頼む前に知っておく基本
2026年4月1日、LINE広告とYahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)は統合され、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)」になりました(LINEヤフー for Business)。
いま「LINE広告」と言うと、ふつうはこのサービスのことを指します。見積もりに「LINEヤフー広告」と書いてあっても、LINEに広告を出す話であれば同じものです。
公式ページに書かれている基本は次のとおり(LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)、2026年10月16日に確認)。
| 項目 | 公式の案内 |
|---|---|
| 最低出稿金額 | なし |
| 初期費用 | なし。費用は広告が配信されてから発生する |
| 課金方式 | クリック課金と友だち追加課金、動画再生課金、ビューアブルインプレッション課金 |
| 友だち追加の扱い | 友だち追加1件を1クリックとして扱う |
| 審査 | 新しく入稿した広告は、配信開始まで1〜3営業日前後かかる場合がある |
配信面はLINEならトークリストやLINE NEWS、LINEポイントクラブなど。Yahoo! JAPAN側はトップページ、Yahoo!ニュース、Yahoo!天気といった面に出ます。統合したので、1つの管理画面からLINEとYahoo! JAPANの両方に配信できるわけです。
審査は入稿したときだけでなく、配信中の広告や飛び先のサイトも対象で、違反が見つかれば掲載が止まると書かれています(同じ案内ページ)。出したら終わりではない。
LINE広告の運用代行の費用は、広告費と手数料と制作費に分かれる
見積もりに月10万円とだけあったらまず中身を分けてください。
| かかるもの | 払う先 | 中身 |
|---|---|---|
| 広告費 | LINEヤフー | 広告がクリックされた、友だち追加された、表示されたときのお金 |
| 運用手数料 | 代行会社 | 配信の設定と調整、数字の確認、報告 |
| 制作費 | 代行会社か制作会社 | 広告の画像や動画、飛び先のLP、友だち追加後のメッセージ |
手数料の決め方は、広告費の何%かと月額固定の2つが中心です。私は広告費の20%(税別)にしていて、広告運用全般の手数料の考え方は広告運用代行の費用相場に計算しながら書きました。
最低出稿金額がなくても、代行には下限がある
LINEヤフー広告には最低出稿金額がありません。月3万円でも出せる。ただ、代行の料金には下限を決めていることがよくあります。私の料金も「運用額30万円未満は一律で月6万円」。広告費ごとに計算するとこうなります。
| 月の広告費(円) | 手数料(円) | 広告費に対する割合 |
|---|---|---|
| 500,000 | 100,000 | 20% |
| 300,000 | 60,000 | 20% |
| 100,000 | 60,000 | 60% |
広告費10万円の月でも、手数料は6万円。
設定の確認や報告の手間は、広告費が少なくてもあまり減らないからです。月の広告費が数万円なら、代行に払う分で広告をもう1か月出せてしまう。その場合は、最初の設定と計測だけを頼んで、日々の運用は自分でやるという分け方もあります。
Meta広告の代行で同じ話を、画像の制作費まで含めてMeta広告の運用代行の費用に書いているので、媒体を比べている方はそちらも合わせて読んでみてください。
「LINE広告の代行」と「LINE公式アカウントの運用代行」は別の仕事
「LINE 運用代行」で検索すると、2つの仕事が混ざって出てきます。
1つはここで話しているLINE広告の運用代行。LINEやYahoo! JAPANの画面に広告を出して、まだあなたのお店や会社を知らない人を集める仕事です。
もう1つはLINE公式アカウントの運用代行で、すでに友だちになった人に向けて、メッセージの配信やチャットの返信、クーポン作りを引き受ける仕事。お金のかかり方も、見るべき数字も違います。
見積もりを取る前に、どちらを頼みたいのかを自分の中で決めておくと話が早い。両方を1社に頼むこともできますが、その場合は見積もりの行を分けてもらうことです。
LINE広告で集めた人は、友だちになった瞬間からLINE公式アカウントの側に移ります。広告の担当は「友だち追加は取れました」で仕事を終え、そのあとのメッセージは誰も作っていない。分業だと、ここが抜けます。
友だち追加した人に最初に届くあいさつメッセージを誰が書くのか。広告の代行に入っているのか、自社で書くのか。依頼の最初に決めておいてください。採用の窓口としてLINEを置いたときの最初のメッセージの考え方は、採用にLINEを使うに実例で書きました。
LINE広告の運用代行で確かめたい、友だち追加の数え方
0件。
2026年10月14日、Meta広告の管理画面に出ていた、その日の成果の数です。実際にはその日、Meta広告から来た人が1人、私のLINE公式アカウントを友だち追加していました。
これはStellarium自身のサイトの話。私は自作の計測ツール「Noroshi」で、広告から来た人がLINE公式アカウントを友だち追加するまでを追いかけ、友だち追加をMeta広告とGoogle広告、GA4(Googleアナリティクス4)に成果として返しています。Meta広告にはコンバージョンAPIのLeadとして、Google広告にはオフラインコンバージョンとして、GA4にはMeasurement Protocolという仕組みで送る形。
その人は、Meta広告からMeta広告運用のページに来て、そこから広告運用全体のページの料金欄に移り、そこでLINEボタンを押していた。
広告のクリックID(Meta広告ならfbclid)は、広告から最初に開いたページのURLにしか付いていません。LINEボタンを押したページのURLには何も付いていなかったので、計測ツールはこの人を検索などから来た自然流入だと判断し、Metaには成果を送らなかった。友だち追加は確かに起きていたのに、広告の成果は0件のままでした。
翌日には最初に着地したページで広告の印を覚えておき、どのページでLINEボタンを押しても、その印を計測ツールに渡すように直しています。
気づけたのは計測ツールの側に友だち追加の記録が1件残っていたから。広告の管理画面しか見ていなかったら、0件を信じて「Meta広告からはLINEに来ない」と判断していたはずです。
友だち追加広告と、サイトのLINEボタンでは数え方が違う
LINEの友だち追加を成果にする流れは、大きく2つあります。
1つは、広告から直接LINE公式アカウントを友だち追加してもらう流れ。LINEヤフー広告には友だち追加課金があり、友だち追加1件を1クリックとして扱うと公式に書かれています。LINEの中で完結するので、数えるのはLINEヤフーの側です。
もう1つが、広告からサイトやLPに来てもらい、ページのLINEボタンから友だち追加してもらう流れ。私の失敗はこちらで起きました。友だち追加はLINEアプリの中で起きるので、ページに入れた広告のタグからは見えません。LINEから届く友だち追加の通知を受け取り、それをどの広告から来た人かと結びつけて、サーバーから広告に返す仕組みが要ります。
その仕組みの組み方は、採用にLINEを使うの後半と、Metaのコンバージョン APIに書いた。LINEヤフー広告にも計測タグがあり、マニュアルにはコンバージョンAPIを使う方法も載っています(計測タグについて)。
ちなみに、Google広告で成果を数える設定そのものはGoogle広告のコンバージョン設定にまとめています。LINE広告の代行を頼んでも、ほかの媒体と同じ物差しで比べられるかどうかはここで決まります。
LINE広告の代理店を選ぶときに確かめること
計測の話のほかに、契約の前に聞いておきたいこと。
広告アカウントとLINE公式アカウントの持ち主
LINEヤフー広告に申し込むときは、LINE公式アカウントとビジネスマネージャーを作るか選ぶ手順があります(公式の申し込み手順)。ビジネスマネージャーは、LINEヤフーの法人向けサービスどうしをつなぐ管理の場所です。
代行会社が自分の名義でこれらを作ると、解約したときに、集めた友だちのいるLINE公式アカウントや配信の記録を引き取れないことがあります。友だちは広告費を払って集めた資産。最初の打ち合わせで「アカウントは誰の名義で作りますか」と聞けば十分です。
画像を誰が作って、何本入れるか
LINEのトークリストもYahoo!ニュースも、画像が目に入ってから文字を読む場所です。同じ画像を出し続けると反応は落ちていく。
月に何本作るのか、作るのは運用している本人なのか別の担当なのか、差し替えを頼んでから配信に出るまで何日かかるのか。審査に1〜3営業日前後かかる場合があるので、差し替えは早めに回す段取りが要ります。
LINE以外をすすめてくれるか
LINEヤフー広告はまだ探していない人の目に留まるのが得意な広告です。
急な水漏れや今日開いている病院を探している人は、検索で答えを探しています。そういう商材なら、Googleの検索広告から始めたほうが早いことがある。商品を説明したあとに「この商品ならLINEより先に検索広告を」と言ってくれる相手なのか。そこで見分けがつきます。
最低契約期間と、やめ方
最低契約期間を決めている代行は珍しくありません。私も初回は3か月にしています。確かめたいのは、そのあと何日前までに言えばいつ終われるのか、です。
LINE広告の代行を頼む前に揃えること
頼む側で先に用意しておけば、最初の打ち合わせは1回で済む。
- LINE公式アカウント(まだなければ、誰の名義で作るかを決める)
- LINEヤフーのビジネスIDとビジネスマネージャー(申し込みに必要)
- 友だち追加のあとに届くあいさつメッセージの中身と、返信する人
- 何を成果にするか(友だち追加か、その先の予約や問い合わせか)
- 月の広告費の上限と、手数料を合わせた総額の上限
- 広告の飛び先(LINEに直接か、サイトやLPを経由するか)
- サイトを経由するなら、ページを移っても広告の印を引き継ぐ計測が入っているか
最後の2つは、代行会社と一緒に決めてもかまいません。ただ、飛び先をLPにするなら、最後の1つを確かめずに配信を始めるのはやめてください。
2日前の私も、ここを見落としていました。広告の印はページを移るとふつうに消える。消えたことは、どこにも表示されません。
Stellariumに頼む場合の費用と中身
最後に私のところの話を。広告運用代行のページでは、対応する媒体にLINE広告も挙げています。料金はほかの媒体と同じで、こうなっています。
| メニュー | 料金(税別) | 中身 |
|---|---|---|
| 広告運用 | 運用額の20% / 月 | 運用額30万円未満は一律で月6万円 |
| 3か月のセット | 500,000円 | LP制作200,000円(単体だと400,000円)と、広告運用・LP改善100,000円×3か月 |
広告費は別。初回は3か月の継続をお願いしていて、4か月目以降は前月15日までにお申し出いただければ、その月の末で終えられます。料金の一覧は料金表に載せています。
上で書いた友だち追加の計測は、自分のサイトで毎日使っている仕組みです。LINE公式アカウントを窓口にする場合は、友だち追加を広告の成果として返す計測もあわせてご相談ください。
LINEより検索広告やMeta広告のほうが合っていそうな商品なら、相談の段階でそう言います。
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ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。
参考にした資料
- LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)(LINEヤフー for Business)
- LINE広告とYahoo!広告 ディスプレイ広告は統合し、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告に(LINEヤフー for Business)
- ビジネスマネージャー 計測タグについて(LINEヤフー for Business)
- Googleキーワードプランナー(2026年10月15日取得・全国)。「LINE広告 運用代行」は月40回、上限クリック単価の目安は1,439〜6,984円。「LINE広告 代行」は月10回、1,267〜8,749円
- LINE広告の運用代行の費用はいくらですか?
- LINEヤフーに払う広告費とは別に、代行の手数料がかかります。決め方は広告費の何%かと月額固定の2つが中心です。私の料金は運用額の20%(税別)で、運用額30万円未満は一律で月6万円です。広告の画像や、友だち追加のあとに届くメッセージの作成が手数料に入るかは会社ごとに違うので、見積もりで確かめてください。
- LINE広告は少ない予算でも出せますか?
- 出せます。LINEヤフー広告のディスプレイ広告(運用型)は、公式の案内で最低出稿金額はなく、初期費用もかからないとされています。ただ、代行を頼むと最低手数料がかかることが多く、広告費10万円の月に手数料6万円なら、広告費に対する割合は60%になります。
- LINE広告の運用代行と、LINE公式アカウントの運用代行は同じですか?
- 別の仕事です。LINE広告の運用代行は、LINEやYahoo! JAPANの画面に広告を出して人を集める仕事。LINE公式アカウントの運用代行は、友だちになった人へのメッセージ配信やチャット対応を引き受ける仕事です。見積もりを取るときは、どちらの話をしているのかを最初にそろえます。
- LINEの友だち追加を、広告の成果として数えられますか?
- 数えられますが、サイトのLINEボタンから友だち追加される流れでは、広告の管理画面のタグだけでは拾えないことがあります。私は自作の計測ツールで友だち追加を受け取り、Meta広告やGoogle広告に成果として返しています。依頼先を選ぶときは、ページを移ってから友だち追加した人まで広告の成果として数えられるかを聞いてください。
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