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セミナー集客の方法|開催直前の3日間で申込を目標以上に集めた広告の作り方と数え方

あおい
セミナー集客の方法|開催直前の3日間で申込を目標以上に集めた広告の作り方と数え方

「開催まであと4日。申込がまだ目標の半分もない」

セミナーを主催する側にいると、この焦りは一度は味わいます。告知はした。広告も出している。なのに申込フォームの通知が鳴らない。今からでも間に合うのか、何を直せばいいのか、と頭を抱える方は少なくないはずです。

僕が最近担当したのは、まさにこの状況でした。治療家の先生向けの無料オンライン講義で、開催の数日前に急ぎで頼まれ、ページと広告を作り直して3日間回したところ、初回の申込は目標の12〜15名を超えて18名になった。ただし、申込1件あたりの広告費は前とほぼ同じです。良かったところも変わらなかったところも、数字のまま書きます。

開催日が迫っているなら、まずやることは3つ。

やること何のため最初の一歩
申込と参加を分けて数える申込が当日の参加に変わるまでを見る申込のあと連絡が届く経路を1つに決める
広告を問いかけに変える押したくなる理由を見せる売り込みの文言を外し、答えを知りたくなる一言にする
成果を数える場所を決める申し込む人に広告を寄せるボタンのタップを成果にしない
申込と参加を分けて数える
何のため申込が当日の参加に変わるまでを見る
最初の一歩申込のあと連絡が届く経路を1つに決める
広告を問いかけに変える
何のため押したくなる理由を見せる
最初の一歩売り込みの文言を外し、答えを知りたくなる一言にする
成果を数える場所を決める
何のため申し込む人に広告を寄せる
最初の一歩ボタンのタップを成果にしない

セミナー集客は「申込」と「当日の参加」の2段で数える

ゴールは2つ。

1つ目は申込。2つ目は、申し込んだ人が当日その時間に画面の前に座ること。広告やSNSの数字は1つ目しか教えてくれないので、2つ目は主催者が自分で追いかけるしかありません。無料のオンライン講義は申し込む手間が軽いぶん、申し込んだことを忘れる人も出る。

広告から当日の参加までの5段階セミナー集客では、どこで人が減っているかを段ごとに見る
広告を見る問いかけの一言で、続きを知りたくさせる
ページを読む講師名・講義名・日時・無料であることを最初の画面で見せる
LINEの友だち追加広告の成果として数えるのはここ
申込日程を選んでもらう。申込者一覧で別に数える
当日の参加前日と開催60分前のリマインドで、忘れていた人を呼び戻す
見落としやすい段申込から参加までここは広告の管理画面に出ない。連絡が届く経路を先に用意しておく

引き継ぐ前の講義では、申込はメールアドレスと電話番号を書くフォームで受けていました。LINEの登録は申込のあとの完了ページでお願いする形で、LINEまでつながったのは申込者の約14%。残りの人へは、メールが読まれていることを祈るしかありません。

作り直したあとは、LINEの友だち追加を先にして、申込はその中で受けています。申込者は全員がLINEにいるので、前日の案内も、開催60分前のリマインドも、ZoomのURLも同じ場所に届く。数字の上ではこれが一番大きな変化でした。

申込ページの項目やリマインドの文面は、セミナーの申込フォームとリマインドにまとめています。

セミナー集客の方法は4つ。どれから始めるか

人を集める経路は、だいたい次の4つ。

経路向いている場面気をつけること
既存の名簿過去の受講生や友だちがいる同じ人に何度も送ると反応が落ちる
SNSの投稿講師に発信の積み重ねがある開催直前に始めても間に合わない
告知サイト学びの場を探している人に届けたい掲載しても埋もれることがある
広告日程が迫っていて数が足りない成果の数え方を先に決めないと空回りする
既存の名簿
向いている場面過去の受講生や友だちがいる
気をつけること同じ人に何度も送ると反応が落ちる
SNSの投稿
向いている場面講師に発信の積み重ねがある
気をつけること開催直前に始めても間に合わない
告知サイト
向いている場面学びの場を探している人に届けたい
気をつけること掲載しても埋もれることがある
広告日程が迫っていて数が足りない
気をつけること成果の数え方を先に決めないと空回りする

順番は名簿が先です。すでに講師を知っている人は、案内を1通送るだけで申し込んでくれる可能性がある。費用もかからない。

足りない分を広告で埋めます。講師の名前を知らない人に、開催日までの短い時間で届けられるのは、4つのうち広告だけです。

SNSと告知サイトは、続けることで効いてくる経路です。開催の数日前に慌てて投稿を始めても、見てくれる人がまだいない。次の開催までの時間で育てるものと考えて、今は広告に寄せる判断で構わないと思っています。

【実例】開催直前に作り直した、木谷将志さんの無料講義

講師は木谷将志さん。日本代表やプレミアリーグの選手と個人で契約している治療家です。治療家の先生向けに、本来30,000円の講義を無料で開く「選ばれる治療家セミナー」の集客を任されました。日程は10月21日、28日、11月1日の3回で、Zoomで開催します。

頼まれたのは開催の数日前。10月17日の深夜に新しいページ(kitani.lpstage.com)と新しい広告を公開し、翌18日から申込の入口をLINEの友だち追加に切り替えました。

引き継ぐ前の14日間

10月3日から16日まで、Meta広告が4つのキャンペーンで動いていました。

キャンペーン広告費(円)リード1件あたり(円)
Meta内フォーム76,384135,876
LP&フォーム&SMS42,17285,272
SMS認証93,196204,660
LPに飛ばす56,525228,262
合計268,277436,239
Meta内フォーム
広告費(円)76,384
リード13
1件あたり(円)5,876
LP&フォーム&SMS
広告費(円)42,172
リード8
1件あたり(円)5,272
SMS認証
広告費(円)93,196
リード20
1件あたり(円)4,660
LPに飛ばす
広告費(円)56,525
リード2
1件あたり(円)28,262
合計268,277
リード43
1件あたり(円)6,239

ここでのリードは、フォームの送信です。クリック率は約1.9〜2.9%、クリック単価は82〜140円でした。

元のページは、最初の画面が大きな画像1枚。講師名も講義名も日時も画像の中の文字で、「無料」の2文字はボタンの上にしかありません。スマホでメインの画像が出るまで15.1秒かかっていました。ページの作り直しの中身はセミナーLPの作り方に書いたので、ここでは広告の側を見ていきます。

作り直した3日間

10月18日から20日まで、新しいキャンペーン1本で回した結果です。

項目数字
広告費140,686円
リード(LINEの友だち追加)34件
1件あたり4,138円
クリック率3.21%
クリック単価73円
広告費
数字140,686円
リード(LINEの友だち追加)
数字34件
1件あたり
数字4,138円
クリック率
数字3.21%
クリック単価
数字73円

10月20日の深夜2時、申込者一覧を見ると初回の10月21日の回が14名で、目標の12〜15名に届いていました。同じ日の14時52分には、10月21日の回が18名、28日の回が3名、11月1日の回が3名。テストと関係者を除いた数で、切り替える前のフォームから入った人も含みます。

依頼主の担当者からは、20日にこんな連絡が来ました。

この数日でかなり獲得いただいたので、日予算はこのままで大丈夫です

当日の参加人数は、開催後にこの記事へ追記します。

申込1件あたりの広告費は、ほぼ同じだった

友だち追加1件は4,138円。前のリード1件の平均6,239円と並べると、3割以上安く見えます。

でも、ここで比べてはいけない。前のリードはフォームの送信、つまり申込そのもの。今回のリードは友だち追加で、そこから申込まで進んだ人は約半分です。

期間友だち追加うち申込申込の割合
10月18日8人4人50%
10月19日15人9人60%
19日14時台の改善後〜20日0時13人7人54%
10月18日
友だち追加8人
うち申込4人
申込の割合50%
10月19日
友だち追加15人
うち申込9人
申込の割合60%
19日14時台の改善後〜20日0時
友だち追加13人
うち申込7人
申込の割合54%

申込1件あたりに直すと、広告費は7,000円前後。フォームの時代とほぼ同じ水準です。

引き継ぐ前と作り直した後1件あたりの数字だけで比べると、数えているものの違いを見落とす
引き継ぐ前10月3日〜16日・4キャンペーン
成果フォームの送信43件
1件あたり6,239円
LINE申込者の約14%
3日で目標超え作り直した後10月18日〜20日・1キャンペーン
成果友だち追加34件
申込1件あたり7,000円前後
LINE申込者の全員

セミナー集客の広告は、売り込まずに問いかける

「無料セミナーに申し込む」。元の広告は、この一言で強く背中を押す作りでした。それをやめた。

かわりに置いたのが「プレミアリーグで選ばれる理由とは?」という問いかけです。治療家の先生がこの一言を見ると、答えを知りたくなる。答えは講義の中にある。広告の役目を、申し込ませることから、続きを読みたくさせることへ、思い切って絞りました。

配信中の主な広告は「代表選手が指名する治療家の『基準』」。選手と一緒に写った写真を6枚並べています。写真はどれも木谷さん本人と選手の実際の写真で、生成AIで作った絵は1枚も使っていません。

もう1つは、白地に「タップして答えを見る」と書いた、2つを比べるクイズ形式の広告。この形は別のクライアントの案件で成績の良かったものを借りました。

結果はクリック率3.21%、クリック単価73円。引き継ぐ前の約1.9〜2.9%、82〜140円と比べて、どちらも良くなった。

広告セットの設定は、全国、25〜65歳、成果の目標はLead、予算は広告セットごとに持たせました。地域を絞らなかったのは、オンラインの講義に住んでいる場所は関係ないから。地域や年齢をどう決めるかはMeta広告のターゲティングに詳しく書いています。

ページの表示が遅いと、せっかく押してもらった広告費が無駄になる。今回のページはスマホで最初の文字が出るまで7.1秒から2.7秒に縮めました。速さと広告費の関係は広告のLPが遅いと広告費が上がるで実測しています。

成果は、ボタンのタップでなく友だち追加で数える

申込ボタンのタップを成果にすると、Metaの配信は押すだけの人を探しにいきます。押すだけなら簡単だから。

今回は、LINEの友だち追加が起きたときにLINEから届く通知を受け取り、広告のクリック情報と結び付けて、MetaのコンバージョンAPI(ブラウザを通さず、サーバーからMetaへ成果を送る仕組み)でLeadを送りました。

引き継ぐ前は、ここがずれていました。LINEの登録はLINEのサイト側で起きるので、ページに入れたMetaピクセルには届きません。申込ページからサーバー経由で送っていた登録完了のイベントは、直近30日で100件あったのに配信の学習には使われておらず、ブラウザのLead43件で学習していた。広告は、本当に増やしたい行動を知らないまま回っていたわけです。

仕組みの詳しい話は、すでに書いた記事に譲ります。

1つだけ、セミナーならではの落とし穴を。LINE公式アカウントの無料プランは、メッセージ配信が月200通までです(LINEヤフーの料金プラン、2026年10月21日に確認)。LINEの管理画面の「あいさつメッセージ」は数に入りませんが、外部のツールからAPIで送るプッシュ配信は数に入る。今回はあいさつも申込完了もリマインドも外部ツールからのプッシュなので、全部が200通から引かれます。友だち追加が1日10〜15人なら月末前に上限に届く計算で、超えるとZoomのURLもリマインドも届きません。プランを上げるかは、依頼主の判断を待っているところです。

CONTACT

セミナーの広告、開催日から逆算して組み立てます

セミナーLPの作り直し、Meta広告の作成と配信、LINEの友だち追加を成果として送る計測まで一人で担当します。開催が迫っている講座のご相談も受けています。

ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。

開催日が決まっている集客で、予算を動かすとき

30,000円、35,000円、40,000円。日予算は30,000円で始め、10月19日に35,000円、その後40,000円と、5,000円ずつ上げました。

Metaの広告は、配信を始めてしばらく、成果を集めながら届ける相手を探る期間があります。管理画面に「学習中」と出ているあいだで、ここで予算を大きく動かすと探り直しになることがある。だから普段の案件なら、学習が落ち着くまで予算は触らずに待ちます。

今回はそれができませんでした。初回の講義は10月21日。待っていたら、学習が終わる前に本番が来てしまう。

迷った末に選んだのが、学習中でも少しずつ上げる方法です。1回の上げ幅は5,000円にとどめ、上げた翌日に友だち追加の数と1件あたりの費用が崩れていないかを見る。実際には、18日に10件、19日に11件、20日に13件と、上げたあとも毎日の件数は増え続けています。

日付が決まった集客では、待つことのほうが損になる場面がある。そこは普段の広告運用と考え方を変えています。

もう1つ、この3日間で学んだことがあります。19日に、LINEの中だけで日程を選んで申し込める形を1時間ほど本番で動かし、すぐに戻しました。タップの数は申込ページとほとんど変わらず、ボタンを押すたびに返事を待つ間があり、最初の人は日程を2回押して確認が2通届いてしまった。この形で申し込んだ人は0人です。本番の直前に新しい仕組みを試すものではない、と身にしみました。

余談ですが、同じ日に別の小さな事故もありました。もともと設定されていた自動応答が「参加」という言葉に部分一致で反応し、こちらが作った「参加日程を選ぶ」ボタンにまで参加アンケートを返していた。ボタンを「日程を選ぶ」に変えて片付きましたが、前からある設定は案外こういうところで顔を出します。

依頼主の担当者は、この集客を「僕から見たら100点」と言ってくれました。ただ、広告の画面で直したのは問いかけの一言と写真くらい。時間の大半は、ページの速さや申込までの手順、LINEの設定を直すほうに使っています。広告とページを同じ人が見ていたから、直す場所をその日のうちに決められました。

次のセミナーまでに確かめること

開催が迫っていても、ここだけは今日のうちに見ておけます。

  • 申込の数と当日の参加の数を、別々に記録する場所があるか
  • 申込のあと、全員に確実に届く連絡の経路が1つに決まっているか
  • 過去の受講生や友だちの名簿に、案内を送ったか
  • 広告の文言が「申し込んでください」だけになっていないか
  • 広告で見せた写真と講義名が、ページの最初の画面にも出ているか
  • 広告の成果が、ボタンのタップになっていないか
  • LINEで連絡するなら、月の配信通数が上限に届かないか計算したか
  • 予算を上げるなら、1回の上げ幅と、戻す条件を決めたか
  • 開催の直前に、新しい仕組みを試そうとしていないか

申込の入口と最初の画面の作り方はセミナーLPの作り方、申込のあとの連絡はセミナーの申込フォームとリマインドに続きを書いています。広告だけで足りない部分は、たいていこの2つのどちらかにあります。

FAQ

セミナー集客は、何から始めればいいですか?
申込と当日の参加を分けて数える準備からです。そのうえで、すでに持っている名簿(過去の受講生やLINEの友だち)に案内し、足りない分を広告で集めます。広告を出す前に、申込のあとで参加者へ確実に連絡が届く経路を決めておくと、申込が増えても当日の欠席で崩れません。
無料セミナーの広告は、どんな文言にすればいいですか?
「無料セミナーに申し込む」と強く押すより、見た人が答えを知りたくなる問いかけのほうが反応がよくなりました。治療家向けの無料講義では「プレミアリーグで選ばれる理由とは?」と問いかける広告に切り替え、クリック率が引き継ぐ前の約1.9〜2.9%から3.21%に上がっています。
セミナーの広告の成果は、何を数えればいいですか?
申込ボタンのタップを成果にすると、押すだけで申し込まない人に広告が寄っていきます。実例では、LINEの友だち追加が起きたことをLINEの通知で受け取り、広告のクリック情報と結び付けてMetaのコンバージョンAPIで送りました。申込そのものは、申込者一覧で別に数えています。
開催日が近いとき、広告の予算は上げてもいいですか?
上げてかまいませんが、1回に大きく動かさないことです。実例では配信を始めて間もない時期に、日予算を30,000円から5,000円ずつ上げました。開催日が決まっている集客は待つ時間がないので、少しずつ上げて、毎日の成果の数と1件あたりの費用を見ながら判断します。

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