
「AIの答えに、うちの会社は出ているんだろうか」
Googleで調べものをすると、検索結果の一番上にAIがまとめた答え(AIによる概要)が出ることが増えました。そこに自社のページが引用されているのか。気になっていても、毎回自分で検索して確かめるのは現実的ではありません。
Search Consoleに、それを数える画面ができています。
「検索結果の生成AI」というレポートで、GoogleのAIによる概要とAIモードに、自社のページが何回表示されたかが分かる。私の会社(Stellarium)のサイトでは、6月30日から9月29日までの3か月で332回でした。
開き方と、そこで分かること・分からないこと、数字の読み方、それを見て記事をどう直しているかを、自社の実際の数字で順に書きます。公式ヘルプの内容は、どれも2026年10月7日に確認したもの。
検索結果の生成AIレポートとは、AIの答えに自社が出た回数の記録
Search Console(サーチコンソール)は、Googleが無料で出している、自分のサイトが検索でどう見られているかを確かめる道具です。その中に、2026年から「検索結果の生成AI」というレポートが加わりました。
Googleのヘルプでの正式な名前は「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」。数えているのは次の2つ。
| 機能 | どんなものか |
|---|---|
| AIによる概要 | 検索結果の一番上に出る、AIがまとめた答え。英語ではAI Overviews |
| AIモード | AIと会話するように、続けて質問しながら調べられる検索の画面 |
この2つで「自社のサイトへのリンクがユーザーに表示された回数」が、表示回数として記録されます。
始まったのは2026年6月3日で、最初は一部のサイトだけ。8月31日にすべてのサイトへ広がったと、Googleの検索セントラルブログに書かれています。Discover(スマホのGoogleアプリなどに出るおすすめ記事の欄)のAI機能については、別のレポートが用意されています。
AIによる概要に出ているかを数字で見られるGoogle公式の画面は、今のところここだけ。AIによる概要の対策(ai overview 対策)やAIモードの対策を考えるときも、まずこの数字を見てから決めるのが早いです。
レポートの開き方
- Search Consoleにログインし、左上で自分のサイトを選ぶ
- 左のメニューの「検索パフォーマンス」を開く
- その下にある「検索結果の生成AI」を押す
開くと、ブラウザのアドレス欄は search-console/performance/search-analytics/ai という形になります。よく見る画面なら、ブックマークしておくと次から1回で開ける。
期間は、画面の上の日付の欄で変えられます。私は3か月にして、月ごとに見ています。
メニューに「検索結果の生成AI」が出ない、または開いてもデータがない場合もあります。その理由と確かめ方は、後の章に。
見られることと、見られないこと
このレポートで分かることは、思ったより少ない。それを知らずに開くと、「で、何人来たの?」で手が止まります。
見られること
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示回数 | AIによる概要やAIモードで、自社へのリンクが表示された回数 |
| ページ | どのURLが表示されたか |
| 国 | どこの国で検索されたときか |
| デバイス | パソコン、タブレット、スマホのどれか |
| 日付 | 日・週・月ごとの推移 |
検索の種類は、テキストベースとマルチモーダルの2つで切り替えられます。マルチモーダルは、Googleレンズのように画像で検索したときのことです。
表示回数という言葉は、少し誤解されやすいので補足します。表示回数は、AIの答えの中に自社へのリンクが出た回数のこと。その人がリンクに気づいたか、ページを読んだかまでは分かりません。チラシで言えば、配った枚数に近い数字です。読まれた枚数や、来店した人数とは別ものだと考えてください。
見られないこと
- クリック数(AIの答えからサイトに来た人数)
- ユーザーがAIに入力した質問の中身
- AIの答えの何番目に出たか
通常の検索パフォーマンスでは、どんな言葉で検索されたかが見られますが、こちらにはその欄がありません。何を聞かれて自社が出たのかは、分からない。
もう1つ、数え方にクセがあります。同じサイトのページが1つのAIの答えに2つ出ても、グラフの合計では1回と数える、とGoogleのヘルプに書かれています。
APIやBigQueryでは取れない
ここは自社で試して分かったことです。
Search Consoleの数字は、APIという仕組みを使えばプログラムで自動で取り出せます。私も普段は、検索の数字を毎日自動で記録しています。ところが10月4日に試すと、生成AIの数字だけは取れなかった。
調べると、APIの説明ページ(2026年8月11日更新)で指定できる検索の種類は、web、image、video、news、discover、googleNews の6つだけ。生成AIはありません。BigQuery(大量のデータをまとめて保存するGoogleの仕組み)への一括エクスポートにも入っていない。
手で取り出すなら、レポート画面の右上のエクスポートボタンです。グラフと表のデータを、スプレッドシートやCSVでダウンロードする形です。
【実測】自社サイトは3か月で332回、ページの偏りが大きかった
ここからは、stellarium.jp の実際の数字です。期間は2026年6月30日から9月29日まで。
| 月 | 生成AIでの表示回数 |
|---|---|
| 7月 | 96 |
| 8月 | 83 |
| 9月 | 146 |
| 合計 | 332 |
※9月は29日まで。合計は画面に出た3か月の数字です。
月ごとに比べるときは、日数のずれに気をつけています。期間の区切りによっては最後の月が数日足りず、少なく見えることがある。比べるなら、同じ日数で区切ってからにしたほうが安全です。
9月に増えたのは、記事を増やした時期と重なります。ところがページ別に分けると、上に並んだのは前からある記事ばかりでした。
| ページ | 表示回数 |
|---|---|
| 店舗の新規オープンの集客の記事 | 124 |
| Meta広告の初心者向けの記事 | 57 |
| 寿司屋の集客方法の記事 | 33 |
上の3ページだけで214回。332回のうち6割以上が、この3ページでした。
一方、9月14日以降に公開した新しい記事は、ほとんど出ていませんでした。広告やShopifyの記事を毎日のように足していた時期なのに、AIの答えに使われていたのは前から公開していた記事のほう。
公開してすぐの記事は、Googleにまだ十分読まれていないことがある。公開した日にインデックス(Googleの検索の名簿に載ること)を申請するようにしたのも、このためです。サイトマップの登録とあわせて、XMLサイトマップの作り方とSEOにまとめました。
数字の読み方は、通常の検索と並べること
生成AIの数字だけを見ても、良いのか悪いのかは分かりません。私は、通常の検索パフォーマンスの数字と並べて見ています。
同じころの、サイト全体の通常の検索はこうでした。
| 週 | 表示回数 | クリック | 平均掲載順位 |
|---|---|---|---|
| 9/28〜10/4 | 1,177 | 16 | 約17位 |
| 前の週 | 822 | 21 | 約18位 |
表示は増えたのに、クリックは減っている。平均掲載順位は、検索結果の何番目に出たかの平均です。17位なら2ページ目の上のほう。ここから読み取れるのは、Googleに「この話題ならこのサイト」と見られる場面は増えたものの、検索した人がクリックするところまでは来ていない、ということです。
ページ単位で見ると、もっとはっきりします。生成AIで一番多く表示された店舗の新規オープンの集客の記事は、9月29日から10月6日の通常の検索で、表示202回・平均17.2位・クリック1回でした。生成AIの数字とは期間が少しずれますが、どちらでもよく表示されているのに、ほとんどクリックされていない。
AIの答えを読んだ時点で、用が済んでいるのかもしれません。開店前に何をするかの一般的な流れなら、AIのまとめで足りてしまう。わざわざページを開く理由がないんです。
生成AIの数字を見て、記事をどう直すか
数字を読んだあとにやることは、ページの状態で分けています。
| ページの状態 | やること |
|---|---|
| AIでよく出るのに、クリックが少ない | AIのまとめでは得られない中身を足す |
| AIにも通常の検索にも出ていない | インデックスされているかを先に確かめる |
| 通常の検索には出るが、AIでは出ない | 質問に1文で答える段落を、見出しの直後に置く |
| AIでも通常の検索でも出て、クリックもある | 触らない。情報が古くなっていないかだけ見る |
AIでよく出るのに、クリックが少ないページ
店舗の新規オープンの集客の記事が、まさにこれです。
AIは、ページの中身を短くまとめて答えます。まとめられて困らない内容しかないページは、読まれずに終わる。だから足すのは、要約では伝わらないものです。
- 実際にあった事例と、その数字
- そのまま印刷して使えるチェックリスト
- 時期ごとに何をするかを並べた図
この記事は10月中旬に、効果を見たうえで実例とチェックリストを足すリライトをする予定です。結果が出たら、この記事にも追記します。
AIにも通常の検索にも出ていないページ
最初に見るのは、Googleに読まれているかどうか。Search Consoleの上の検索窓にページのURLを入れると、インデックスされているかが分かります。
GoogleのAIによる概要に出る条件は、ページがインデックスされていて、検索結果に説明文を出せる状態にあることです。AI向けの特別な対策は要らない、というのがGoogleの説明。そのあたりはAIO対策とはに、公式の説明と一緒にまとめました。
通常の検索には出るが、AIでは出ないページ
見出しを質問の形にして、その直後の1文で答えを言い切るように直しています。
たとえば「Search Consoleで生成AIの数字は見られる?」という見出しなら、次の文は「見られます。」から始める。前置きを挟まない。AIが答えに使いやすいのは、こういう段落です。
自社のサイトで、AIに実際に質問を投げて名前が出るかを測った結果は、LLMOとは(20問で実測)に書いています。Search Consoleの数字は「Googleの中で出たか」、質問を投げる計測は「AIに聞かれたときに名前が出るか」で、見ているものが違います。両方あると、どこが弱いかが分かりやすい。
話がそれますが、私が最初にこのレポートを開いたとき、真っ先に探したのは「どんな質問で出たか」の欄でした。ない、と分かって、しばらく画面をスクロールしていた。質問の中身が見られないぶん、自分で質問を作って確かめる計測が要る、と考えるようになったきっかけです。
CONTACT
AI検索に出ているかを、数字で確かめたい方へ
Search Consoleの生成AIレポートと通常の検索の数字を並べて読み、どのページから直すかを決めます。インデックスの確認、記事のリライト、AIへの質問による定期計測まで、自社サイトで続けている手順をそのまま行います。
ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。
レポートが出ない、数字が0のときに確かめること
「検索結果の生成AI」がメニューにない、または開いても何も出ないとき。Googleのヘルプでは、サイトが生成AI機能で十分な表示回数を得ていない場合などに、レポートにアクセスできないとされています。
この場合は、先に通常の検索の表示回数を増やすところから。
もう1つ見ておきたいのが、Search Consoleの設定にある「検索の生成AI」の項目。ここで、AIによる概要・AIモード・DiscoverのAI機能に、自社のページを出さないように切り替えられます。最初は「含める」になっていますが、誰かが変えていないかは一度見てください。
Googleの説明では、この設定は通常の検索の順位には影響しません。AIの答えに出るかどうかだけが変わります。
| 状態 | 確かめること |
|---|---|
| メニューに「検索結果の生成AI」がない | 表示回数がまだ少ない可能性。通常の検索の表示回数を先に見る |
| レポートはあるが0が続く | 設定の「検索の生成AI」が、含める設定になっているか |
| 特定のページだけ出ない | そのページがインデックスされているか |
毎月の見方(自社で続けている手順)
月に1回、決まった順番で見ています。
- 生成AIのレポートで、期間を3か月にして月ごとの表示回数を記録した
- 「ページ」タブで、上位のページと、先月から増えたページを書き出した
- 同じページの通常の検索の表示回数・クリック・平均掲載順位を並べた
- AIで出るのにクリックが少ないページを、リライトの候補にした
- 新しく公開した記事が、AIにも通常の検索にも出ているかを見た
- エクスポートボタンでデータを保存した
最後の保存は、APIで自動で取れない今は欠かせない作業。手元に残しておかないと、半年後に「去年の秋はどうだったか」を比べられなくなるからです。
表示回数しか出ない画面ですが、どのページがAIの答えに使われているかが分かるだけで、次に直す記事は決めやすくなりました。
AI検索の対策をどこまで自社でやり、どこから頼むかを考えるときは、LLMO・GEO対策の費用と依頼先も参考にしてください。Stellariumでは、この記事に書いた見方で自社サイトの数字を毎月追い、SEOの内部の修正から記事のリライト、AIへの質問による計測まで行っています。
- Search Consoleで、AIによる概要に自社が出たかどうかは分かりますか?
- 分かります。Search Consoleの「検索パフォーマンス」の中にある「検索結果の生成AI」レポートで、AIによる概要とAIモードに自社のページへのリンクが表示された回数を、ページ・国・デバイス・日付ごとに見られます。2026年8月31日に、すべてのサイト向けに公開されました。ただし、表示回数が少ないサイトではレポートが出ないことがあります。
- 生成AIのレポートでクリック数や検索された質問は見られますか?
- 見られません。出るのは表示回数だけで、クリック数や、ユーザーがAIに入力した質問の中身は出ません。AIによる概要やAIモードでの表示回数は、通常の検索パフォーマンスの「ウェブ」の数字にも含まれています。
- 生成AIレポートの数字をAPIやBigQueryで取れますか?
- 2026年10月時点では取れません。Search Console APIの検索アナリティクスで指定できる検索の種類に生成AIはなく、自社で試しても取れませんでした。画面のエクスポートボタンから、グラフと表のデータをダウンロードする方法になります。
- 生成AIのレポートが表示されないのはなぜですか?
- Googleのヘルプでは、サイトが生成AI機能で十分な表示回数を得ていない場合などに、レポートにアクセスできないと説明されています。Search Consoleの設定にある「検索の生成AI」で、AI機能に自社のページを出さない設定にしていないかも確かめてください。
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