
「LLMO対策の会社を3社調べたら、3社とも言っていることが違った」
AI検索対策、AIO対策、LLMO対策。呼び名もプランの名前もばらばらで、比べる物差しが見つからない。営業資料に「ChatGPTで紹介される会社へ」と書かれていると、頼まないと置いていかれる気もしてきます。
会社を選ぶときに見るのは2つで足ります。提案に書かれた作業が実際に何なのか。成果をどう測り、どう見せてくれるのか。
この2つへの答えが曖昧なら、名前がAI対策でもSEOでも、払ったお金の行き先は見えません。
私(Stellarium あおい)は、このサイト stellarium.jp でAIに名前が出るかを月1回測りながら、AI検索対策をSEOの仕事の中で引き受けています。測って分かったことをもとに、依頼先を見分けるときに確かめたいことを書いた。Googleの公式の説明は、どれも2026年10月10日に確認した内容です。
LLMO・AIO対策の会社を比べる前に、Googleの説明を知っておく
会社の話の前に、Googleがはっきり書いていることがあります。
SEO のベスト プラクティスは、引き続き Google 検索の AI 機能(AI による概要や AI モードなど)でも有効です。AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。
出典はGoogle 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(2025年12月31日更新)。同じページには、AI機能に表示されるために新しくAI用のテキストファイルやマークアップを作る必要はなく、特別な構造化データを足す必要もない、とも書かれています。条件として挙がっているのは、ページがインデックスに登録されていて、検索結果にスニペット(ページの説明文)を出せること。
これを知っていると提案書の読み方が変わります。
GoogleのAIに関しては、SEOでやる作業がそのまま条件です。なのに「AI専用」の作業があるなら、それはGoogle以外のAIのためか、AIでの表示を測るためのどちらかになるはず。それ以外の中身なら、何がSEOと違うのかを説明してもらう必要があります。
ChatGPTの検索は少し事情が違って、質問を検索語に書き直し、ほかの検索サービスの結果も使って答えています。SEOと同じところと違うところはLLMO・AIOとSEOの違いに表でまとめたので、ここでは会社の見分け方だけに絞る。
「AI専用パッケージ」は、中身を3つに分けて読む
見積もりに「LLMO対策パッケージ」と1行だけ書いてあったら、まず作業の項目を全部出してもらいます。出てきた項目は、だいたい次の3つのどれかに入る。
| 中身 | 見積もりでの書かれ方の例 | 読み方 |
|---|---|---|
| SEOと同じ作業 | AI向けコンテンツ制作、AI向け内部対策 | 今のSEOと重なっていないか |
| ファイルを置くだけ | llms.txt設置、AI用の構造化データ | Googleは要らないとしている |
| Googleの外と計測 | Bing登録、IndexNow、AIへの質問で計測 | AI検索のために足す分 |
どの行が多いかでその会社が売っているものが見えてきます。
SEOと同じ作業に、AIの名前が付いているもの
これ自体は悪いことではありません。質問に答える記事を書く、サイトの不具合を直す、内部リンクを整える。AIの答えは検索で拾われたページから作られるので、必要な作業です。
困るのは、すでにSEOを別の会社に頼んでいる場合。同じ作業に二重で払う形になります。この行が見積もりの大半を占めているなら、今のSEOの会社と作業がどう分かれるのかを、両方の会社に聞いてください。
llms.txtを置くだけのもの
llms.txtは、AI向けにサイトの説明を書いておくファイルです。Googleは先ほどのとおり、AI機能のためにこうしたファイルは要らないとしています。
私もこのサイトに置いている。ところが、中の説明が1年近く古いままだったことに後から気づきました。置いたことを忘れていた。置くだけでAIの答えに出るものなら、この間に何か起きていたはずですが、そうはなっていません。
補助として置くのはかまわない。パッケージの値段の中心がこれなら、ほかに何をするのかを聞きます。
Googleの外と、測ることに手が届いているもの
AI検索のために足す分は、ここです。
ChatGPTやCopilotのためにBingにも読ませる。比較サイトやGoogleビジネスプロフィールなど、サイトの外で会社名やサービスの情報がそろっているかを見る。AIに実際に質問して、名前が出たかを記録する。この行が具体的に書かれている会社は、少なくとも「AI専用」の意味を分かって提案しています。
「AIに必ず引用される」「ChatGPTで1位」と約束する提案は避ける
Googleには、SEOの業者を選ぶときの注意を書いたページがあります。
Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。
同じページで、掲載順位を保証すると主張する業者や、Googleとの「特別な関係」を強調する業者には注意が必要だ、とも書かれています(Google 検索セントラル「SEO が必要かどうか」、2026年6月10日更新)。
普通の検索の順位でさえ誰にも保証できない。AIの答えは、もっと読めません。
AIの答えには、そもそも順位がない
検索結果は上から1位、2位と並びます。AIの答えは文章です。何社を挙げるか、どの順に書くか、どのページを出典にするかは、質問のたびにAIが決めている。「ChatGPTで1位」という言い方は、何を数えているのかが分からない言葉です。
測ってみると、誰も引用されない質問すらあった
2026年9月19日に、このサイトでお客さんが聞きそうな質問を20問、AIに投げました。くわしい結果はLLMOとは(20問で実測)に書いています。
誰に頼めばいいかを聞く7問では、私の名前は0回。
それより驚いたのはやり方を聞く7問のほうでした。7問中5問は、AIが検索を1回もせず、引用元が空欄だった。どのサイトも参照せず、手持ちの知識だけで答えていたわけです。こういう質問では、どれだけページを整えても、引用される余地がありません。
社名をそのまま聞いた質問では、同じ名前のプラネタリウムのソフトと取り違えられてもいました。AIがどの情報を使うかはこちらの都合では決まらない。
誠実な会社が約束できるのは、ページが検索に正しく読まれる状態をつくること、引用しやすい材料をそろえること、結果を測って見せること。私がサービスページのよくある質問でも、必ず表示されるとはお約束できない、と書いているのはこのためです。
成果の測り方を聞くと、会社の中身が分かる
332回。
このサイトが、2026年6月30日から9月29日までの3か月に、GoogleのAIによる概要とAIモードで表示された回数です。Search Consoleの「検索結果の生成AI」レポートで数えました。
こうした数字を毎月出せるかどうかは、会社を見分けるいい材料になります。測る道具は、今のところ3つ。
| 道具 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| Search Consoleの生成AIレポート | AIによる概要とAIモードでの表示回数(ページ別) | クリック数、聞かれた質問 |
| GA4の参照元 | chatgpt.com や copilot.com から来た訪問 | 答えに出ただけで来なかった分 |
| AIに決まった質問を投げる | 名前が出たか、代わりに誰が出たか | 答えは毎回揺れる |
どれか1つでは足りません。
GA4で6月21日から9月18日までの90日を見ると、chatgpt.com から来た訪問は30回でした。数は小さい。それでも平均のセッション時間は353秒で、同じ期間の自然検索の129秒より長く読まれていた。表示回数だけを見ていたら、この違いには気づけなかったと思います。
逆の例もあります。生成AIでの表示が一番多かったページは、通常の検索でのクリック率が0.41%しかありませんでした。AIのまとめを読んだ時点で、用が済んでいたのだと思う。表示が増えたことだけを成果として報告されると、こういうページを見落とします。数字の読み方はSearch Consoleの生成AIレポートの見方に書いている。
商談では、次の聞き方をすると答えの差がはっきり出ます。
- どの道具で、何を、毎月どんな形で見せてくれるのか
- AIに投げる質問は何問で、どのAIを使い、誰が作るのか
- 表示回数が増えてもクリックが増えないとき、どう判断するのか
最後の問いに、少し考えてから自分の言葉で答えてくれる会社は、数字を実際に見ている会社です。
SEOの会社に頼めば済む場合と、済まない場合
今SEOを頼んでいる会社があるなら、新しくAI検索対策の会社を探す前に、そこで足りるかを確かめるのが早い。分かれ目は、Googleの外まで見ているかどうかです。
| 今の状況 | どうするか |
|---|---|
| SEOを頼んでいて、Bing登録やAIでの計測も入っている | 追加で頼むものはほとんどない |
| SEOを頼んでいるが、Googleしか見ていない | 足りない分を今の会社に頼めるか聞く |
| SEOをどこにも頼んでいない | インデックスとクローラーの確認から始められる会社を選ぶ |
| 店舗や地域の商売で、外の会社情報がばらばら | Googleビジネスプロフィールまで見てくれる人が要る |
Bing Webmaster ToolsとIndexNowに触れているか
ここが一番抜けやすい。
OpenAIのヘルプでは、ChatGPTで検索するとき、検索語をBingに渡して結果を得ることがあると説明されています(OpenAI「ChatGPT search」)。CopilotはMicrosoftの製品です。Bingの索引に入っていないページは、どちらでも候補に上がりにくい。
やることは、Bing Webmaster Toolsにサイトを登録してサイトマップを送り、記事を公開したらIndexNowで更新を知らせること。作業としては小さいものです。それでも、Googleだけを見てきた会社だと、話に出てこないことがある。
聞き方は簡単で「Bing Webmaster Toolsには登録していますか」の1問で足ります。Googleだけで十分です、という答えが返ってきたら、そこが今の会社で足りないところ。登録の手順はBing Webmaster Toolsの登録方法に書きました。
技術の穴は、作った本人でも見落とす
話が少しそれますが、私自身の失敗を1つ。
このサイトには、広告用のLPを置いている別のドメインがあります。測ってみたら、そちらの sitemap.xml と robots.txt が、サイトを作った2026年2月から約7か月、両方とも存在していませんでした。本体のほうも、サイトマップに固定ページが9件しか入っておらず、サービスページがGoogleに見つかっていなかった。どちらも9月に直しています。
作った本人が毎日触っていても穴は残ります。だから依頼先には、記事を書く前にサイトの状態を一度見てくれるかを聞いてほしい。記事の本数の話から始まる提案より、確認から始まる提案のほうが、私は信用できると思っています。
見積もりの場で聞く質問
作業の中身を確かめる質問は、LLMO・GEO対策の費用と依頼先に8つ並べました。ここでは、会社そのものを見分けるための質問を置きます。
Googleも、SEOの業者に聞くこととして、期待される結果とその時期、成果をどのように測定するのかを挙げています。下のリストは、それをAI検索対策に置き換えたもの。
- 最初の1か月に何をするのか、順番で説明してもらえるか
- 似た業種で、何をして、どの数字がどのくらいの期間で動いたかを話せるか
- AIに投げる質問を、業界の言葉でなくお客さんの言葉で作ってくれるか
- 測った記録の元データ(日付、質問、答え、引用元)をもらえるか
- 契約をやめたとき、Search Console・GA4・Bingの権限とデータがこちらに残るか
- 担当者が誰で、どうやって連絡を取るのか
- 提案書に「必ず」「1位」「保証」という言葉がないか
見落とされがちなのは、元データと権限の2つ。
AIの計測は同じ質問を続けて投げて初めて意味が出ます。会社を替えたときに記録が手元に残らないと、3か月積んだ比較がそこで途切れる。Search Consoleの生成AIレポートはAPIで取り出せないので、毎月エクスポートしたファイルを誰が持つのかも、最初に決めておくと安心です。
答えに詰まる質問があっても外す必要はありません。分からないことを分からないと言える会社のほうが、あとで話がずれにくい。
費用は、今のSEOの月額と重ねて見る
いくらかかるのかは、AI専用の見積もりを単体で見ても判断しにくい。作業の大半がSEOと重なるので、今のSEOの見積もりと並べて、重なっている行に二重で払っていないかを見ます。金額が何で変わるかは、先ほどの費用の記事に表で書いた。
Stellariumでは、AI検索対策を別料金にしていません。SEO対策の月額(ライト150,000円〜、スタンダード200,000円〜、プロフェッショナル400,000円〜、いずれも税別)の中で進めていて、契約は基本3か月からです。
CONTACT
AI検索対策を、SEOとまとめて相談しませんか
AI検索対策は別料金にせず、SEOの月額の中で進めています。サイトの状態の確認、Bingへの登録、AIに質問して測る記録まで、何をしたかを毎月お見せします。
ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。
Stellariumで引き受けていること
やることは、このサイトで続けてきたことと同じです。
- お客さんが聞きそうな質問を20問決めて、月に1回AIに投げ、名前が出たか、誰が代わりに出たか、AIがどんな検索語で調べたかを記録する
- Search Consoleの生成AIレポートを毎月エクスポートして、通常の検索の数字と並べて読む
- サイトマップとrobots.txtを見直し、検索用のAIクローラーを止めていないか確かめる
- Bing Webmaster Toolsに登録し、記事を公開するたびにIndexNowで知らせる
- 会社名やサービス名の表記を、サイトの文章と構造化データでそろえる(このサイトでは、同じ名前のプラネタリウムのソフトと別物だと構造化データに書きました)
料金と条件をページに数字で書いていたことで、このサイトは9月に他社の比較記事に料金を載せてもらい、ChatGPTがその記事を出典にして答えていました。こちらから頼んだわけではない。ただ、引用される材料をページに置いておくことは、依頼を受けた側が手伝えます。
AI検索対策の進め方と、このサイトで測った数字は、LLMO・AIO対策(AI検索対策)のサービスページにまとめた。すでに別の会社にSEOを頼んでいる場合も、今の作業のどこが足りていないかからお伝えできます。
- LLMO・AIO対策の会社は、何を基準に選べばいいですか?
- 提案に書かれた作業が実際に何なのかと、成果をどの数字で測って毎月どう見せてくれるのか、の2つで選びます。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はなく、特別な最適化も必要ないと説明しています。AI専用とされる作業がGoogleの外(BingやChatGPTの検索)や計測にまで及んでいるかを確かめてください。
- 「AIに必ず引用される」と約束する会社は信用できますか?
- 避けたほうが安全です。Googleは、Googleで一番上に掲載されることは誰にも保証できないと書いています。AIの答えに何を使うかは各サービスが決めていて、同じ質問でも答えは揺れます。約束できるのは、ページが正しく読まれる状態をつくること、引用しやすい材料をそろえること、結果を測って見せることまでです。
- AI検索対策は、今のSEOの会社に頼めば足りますか?
- 今の作業に、Bing Webmaster ToolsとIndexNowの設定、AIでの表示の計測、サイトの外での会社情報の確認が入っていれば、追加で別の会社に頼むものはほとんどありません。Googleだけを見ている場合は、足りない分を今の会社に頼めるかを先に聞きます。
- AI検索対策の成果は、どうやって確かめればいいですか?
- Search Consoleの「検索結果の生成AI」レポートでAIによる概要とAIモードでの表示回数を、GA4の参照元でChatGPTやCopilotから来た訪問を見ます。あわせて、お客さんが聞きそうな質問を決めてAIに投げ、名前が出たか、代わりに誰が出たかを毎月記録します。
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