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飲食店のSEO対策とMEO|Googleマップのメニュー・予約・口コミと、お店のサイトでやること

あおい
飲食店のSEO対策とMEO|Googleマップのメニュー・予約・口コミと、お店のサイトでやること

「食べログにもホットペッパーにも載っているのに、自分のお店のサイトまで要るの?」

飲食店のオーナーさんと話すと、SEOの話はたいていここから始まります。グルメサイトの掲載料は払っている。Instagramも毎日更新している。これ以上、何をやればいいのか分からない。

その感覚は正しくて、飲食店のSEOでまず手を入れるのは、自分のサイトの順位ではありません。Googleマップに出るお店の情報、つまりGoogleビジネスプロフィールです。飲食店だけが使える機能がいくつもあって、そこを埋めるだけで見え方が変わります。お店のサイトは、その次に「メニューのページ」と「構造化データ」の2つを整えれば足ります。

飲食店のSEO対策は、MEOから始めたほうが早い

170回と20回。

2026年9月28日に、Google広告のキーワードプランナーで調べた月間の検索数です。「飲食店 MEO対策」が170回、「飲食店 SEO対策」が20回。お店を持つ側の人たちも、自分のサイトの順位より、Googleマップの見え方を気にして調べていることが分かります。

同じ日に、お客さんの側の検索も調べました。こちらは桁が違います。

「ラーメン屋 近く」は月122万回。「近くの居酒屋」も36万8,000回あって、地域名さえ入れずに、いまいる場所の近くで探す検索がこれだけあります。「新宿 ラーメン」の9万500回より1桁大きい。場所を入れない検索に答えるのは、地図の枠です。Googleはローカル検索の順位を関連性、距離、知名度で決めると説明していて、「近く」の検索では探している人の現在地からの距離が効いてきます。

それには理由があります。お客さんが「駅名 ラーメン」「地域名 居酒屋」と検索すると、画面の上に地図と数件のお店が並ぶ枠が出て、通常の検索結果はその下。枠に並ぶのは、各店のGoogleビジネスプロフィールの情報です。

グルメサイトの店舗ページも、通常の検索結果には強く出ます。ここと順位を争って自分のサイトを上に出すのは、小さな店には割に合いません。グルメサイトは探している人に見つけてもらう場所として使い、自分で情報を直せるビジネスプロフィールを先に固める。これが順番です。

Googleビジネスプロフィールで飲食店だけが使える機能

Googleは飲食店向けに「ビジネス プロフィールのレストラン向けスタートガイド」というヘルプを出しています。基本情報、注文と予約、メニュー、写真と属性、投稿と口コミへの返信、という流れで、飲食店が埋めるべき項目の一覧。

ほかの業種にはない機能だけ、順に見ていきます。

メニューはメニューエディタで文字にする

ビジネスプロフィールには、メニューを項目ごとに登録するメニューエディタがある。メニュー エディタについてのヘルプには、この機能は飲食ビジネスで使えること、料理ごとに説明文と価格を入れられること、前菜・メイン・デザートのようなセクションで分けられることが書かれています。

手で打つのが面倒なら、メニューの写真やPDFをアップロードすると、そこからセクション名、料理名、説明、価格を読み取ってメニューを作る機能もついています。読み取ったあとは、値段と料理名が合っているか必ず目で確かめてください。

変更が検索とマップに出るまで、24〜48時間程度かかることがあるそうです。値上げの日に合わせるなら、前日までに直しておきます。

人気の料理は、お客さんの写真から作られる

お店のプロフィールに「人気の料理」が並んでいることがあります。これはお客さんが投稿した写真と料理名からも作られるもので、店が知らないうちに、もう出していない料理が載っていることがある。

人気の料理のヘルプによると、料理名はお店側もお客さん側も追加できて、お店側が付けた名前のほうが優先されます。もう出していない料理には「この料理は提供されていない」とマークを付けられます。

月に1回、自分の店をGoogleマップで開いてここを見るだけでいい。

予約と注文のボタンは、自分でリンクを足せる

プロフィールの「予約」や「オンラインで注文」のボタンは、対応している予約サービスや注文サービスから自動で表示されることがあります。

予約については、予約の設定のヘルプに、「Google で予約」でお住まいの国で使える予約プロバイダを探せること、ビジネスプロフィールに独自のリンクを追加することもできる、と書かれている。どのプロバイダが使えるかは国によって違うので、管理画面の[予約]から確かめるのが確実です。

注文は、オンライン注文オプションのヘルプにあるとおり、自分の注文ページへのリンクを足したり、店舗受け取りと宅配で優先する注文サービスを選んだりできます。契約をやめたデリバリーサービスのリンクも、ここで外せる。

テイクアウトや宅配の時間は、営業時間と別に登録する

店内の営業は17時から、テイクアウトは11時から。こういう店は、営業時間だけを入れておくとテイクアウトのお客さんを取りこぼします。

スタートガイドには、宅配、テイクアウト、ドライブスルー、店舗受け取りなど、ビジネスで提供している特定のサービスについて、時間を別に指定できるとあります。あわせて「属性」で、テイクアウトやイートインの可否、支払い方法などを埋めておく。ここまでで、プロフィールの飲食店向けの項目はひととおりです。

口コミのお願いは、飲食店ほど気をつける

「口コミを書いてくれたら、ドリンク1杯サービス」

飲食店でよく見かけるこのお願いは、Googleマップではポリシー違反です。

Googleマップの禁止または制限されているコンテンツの虚偽のエンゲージメントの項目に挙がっているのは、クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正・削除と引き換えに、インセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為。ドリンク1杯も、会計からの割引も、ここに入ります。

同じ項目に、否定的なクチコミの投稿を妨げたり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為も挙がっています。「美味しかったと言ってくれたお客さんにだけQRコードを渡す」は、これに当たる。スタッフを名指しした口コミを集めるよう、店がスタッフに求めることも禁止です。

お願いすること自体は問題ありません。お会計のときに、全員に同じようにQRコードを見せる。見返りは付けない。返信は、低い評価にも落ち着いて書く。飲食店の口コミは件数が増えやすいぶん、ルールを外れたときに目立ちます。

ここまでのプロフィールの項目と口コミの決まりを、1枚にまとめました。月に1回、自分の店のプロフィールを開いて、この順に見ていく使い方を想定しています。

お店のサイトでやることは、メニューのページと構造化データ

グルメサイトがあっても、自分のサイトは持っておいたほうがいい。理由は、ビジネスプロフィールの「ウェブサイト」と「メニュー」のリンク先になるからです。リンク先がグルメサイトだと、そのページには他店の広告が並びます。

お店のサイトで手を入れるのは2つだけ。

メニューは画像ではなく、文字のページにする

チラシのように作ったメニューを画像1枚で載せているサイトは多いです。スマホでは拡大しないと読めず、値段を変えるたびに画像を作り直すことになる。

メニューのページは、料理名と価格と一言の説明を文字で書きます。アレルギーの表示や、ランチとディナーで違う価格も文字で書いておけば、電話で聞かれる回数も減る。このページのURLが、次に書く構造化データの menu に入ります。

表示の速さも見ておいてください。料理の写真を大きいまま何枚も並べると、スマホでは開くまでに時間がかかる。重いページで何が起きるかは広告のLPが遅いと広告費が上がるに、実際に測った数字を載せています。

構造化データは Restaurant 型で、menu と servesCuisine を書く

構造化データは、ページの中に「これは店名、これは住所、これは営業時間」とGoogleに伝える目印を書き込む仕組みです。

Google検索セントラルのローカルビジネスの構造化データ(2026年9月12日更新)では、LocalBusiness よりも具体的な型を使うことが勧められていて、飲食店なら Restaurant。推奨プロパティには、営業時間の openingHoursSpecification、価格帯の priceRange と並んで、飲食店向けの2つがあります。

プロパティドキュメントでの説明
menu飲食店の場合、メニューの完全修飾URL
servesCuisineレストランで提供している料理の種類
menu
ドキュメントでの説明飲食店の場合、メニューの完全修飾URL
servesCuisine
ドキュメントでの説明レストランで提供している料理の種類

書くとこういう形。店名や住所は、ビジネスプロフィールと同じ表記にそろえます。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Restaurant",
  "name": "店名",
  "url": "https://example.com/",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "streetAddress": "番地",
    "addressLocality": "市区町村",
    "addressRegion": "都道府県",
    "postalCode": "000-0000",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "geo": {
    "@type": "GeoCoordinates",
    "latitude": 35.6895,
    "longitude": 139.6917
  },
  "telephone": "+81-00-0000-0000",
  "servesCuisine": "ラーメン",
  "menu": "https://example.com/menu",
  "priceRange": "¥1,000〜¥2,000",
  "openingHoursSpecification": [
    {
      "@type": "OpeningHoursSpecification",
      "dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
      "opens": "11:00",
      "closes": "21:00"
    },
    {
      "@type": "OpeningHoursSpecification",
      "dayOfWeek": ["Saturday", "Sunday"],
      "opens": "11:00",
      "closes": "15:00"
    }
  ]
}

この例は、2026年9月28日にschema.orgのSchema Markup Validatorに通して、Restaurantが1件、エラー0件、警告0件と出ることを確かめました。Googleのドキュメントで必須になっているのは name と address の2つだけで、ほかは推奨プロパティ。推奨に入っている url と geo(緯度と経度)も足してあります。緯度と経度は、Googleマップで店の位置を右クリックすると出る数字を使えば足ります。土日だけ営業時間が違う店は、例のように openingHoursSpecification を曜日のまとまりごとに分けて書く。

Schema Markup Validatorが見ているのは、schema.orgの語彙として正しいかどうかまでです。Googleの検索機能の対象になるかは、Googleのリッチリザルト テストで公開後のURLを見るのが確実です。

同じドキュメントには、構造化データを使う機能が検索結果に表示されることは保証されない、とも書かれています。入れたから順位が上がる、というものではありません。Googleに店の情報を取り違えられないための目印、と考えてください。構造化データ全体で何が変わるかは構造化データがSEOに与える影響にまとめています。

いまのGoogleでは出ない表示が2つある

ここは、昔の飲食店SEOの記事を読んだ人ほど引っかかるところ。

1つめは、メニューの専用表示です。schema.org には Menu という型がありますが、Google検索セントラルの構造化データの一覧(2026年6月24日更新)を見ても、メニュー専用の表示は載っていません。Menu型を細かく書き込んでも、検索結果にメニューが並ぶことは期待できない。メニューをGoogleに見せたいなら、ビジネスプロフィールのメニューエディタが先です。

2つめは、自分の店の口コミの星です。サイトに「お客様の声」を載せて、評価の構造化データを付けても、星は出ません。レビュー スニペットのドキュメント(2026年9月17日更新)では、LocalBusiness と Organization の評価は、他のローカルビジネスに関するレビューを集めているサイトに限られています。自分の店を自分のサイトで評価するのは、セルフサービングのレビューとして対象外。星が付くのは、ビジネスプロフィールに集まった口コミのほうです。

飲食店のSEO対策、最初にやる順番

この記事の前の版は、2026年6月29日から9月26日までの90日間、Search Consoleで検索語句のデータが出てこないほど、ほとんど表示されていませんでした。一般論を並べただけの記事は、読まれる前に検索で拾われない。自分の記事で確かめた結果です。

お店のほうでやることは、この順番です。

  • 自分の店をGoogleマップで開き、営業時間、写真、人気の料理を見る
  • メニューエディタで、料理名と価格と説明を文字で登録する
  • 予約と注文のボタンを自分で押して、今使っているサービスにつながるか確かめる
  • テイクアウトや宅配の時間と、属性を埋める
  • 口コミのお願いを、全員に同じ形で、見返りなしで出す
  • お店のサイトにメニューの文字のページを作り、Restaurantの構造化データでURLを伝える

ここまでやって来店につながっているかを見るのは、ビジネスプロフィールのパフォーマンス(通話、ルート検索、ウェブサイトのクリック)です。見方は地方のローカルSEO対策の後半に書きました。検索を待つだけでなく、近所の人に店を知ってもらう手段が欲しいなら、飲食店のFacebook広告・インスタ広告の出し方も参考にしてください。

CONTACT

飲食店のGoogleマップとサイトを見直しませんか?

Googleビジネスプロフィールの埋め方、メニューのページ、構造化データまで、今の状態を見て直す順番をお伝えします。

ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。

FAQ

飲食店のSEO対策とMEO対策は何が違いますか?
MEOはGoogleマップの枠に出るための取り組みで、中心はGoogleビジネスプロフィールです。SEOは通常の検索結果に店のサイトを出すための取り組みです。飲食店は「地域名+料理ジャンル」で探されることが多く、その検索ではマップの枠が上に出やすいので、先にビジネスプロフィールを整えるほうが早く効きます。
Googleマップにメニューを載せるにはどうすればいいですか?
飲食ビジネスなら、ビジネスプロフィールのメニューエディタで、セクション、料理名、説明、価格を入力できます。メニューの写真やPDFをアップロードして、そこからメニューを作ることもできます。変更が検索やマップに反映されるまで24〜48時間程度かかることがあるとヘルプに書かれています。
口コミを書いてくれた人にドリンクを1杯サービスしてもいいですか?
Googleマップのポリシーでは、クチコミの投稿と引き換えに金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなどのインセンティブを提供することは禁止されています。口コミのお願い自体はできますが、見返りは付けないでください。
お店のサイトにMenuの構造化データを入れると、検索結果にメニューが出ますか?
2026年9月時点で、Google検索セントラルの構造化データの一覧にメニュー専用の表示はありません。ローカルビジネスの構造化データでは、Restaurantなどの型を使い、推奨プロパティのmenuにメニューページのURLを、servesCuisineに料理のジャンルを書く形が案内されています。

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