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地方のローカルSEO対策|地域SEOで地元の検索とGoogleマップに出るためにやること

あおい
地方のローカルSEO対策|地域SEOで地元の検索とGoogleマップに出るためにやること

「うちは田舎だから、ネットで探されることなんてないでしょう」

地方でお店や会社をやっている方から、こういう声はよく聞きます。ところが実際に調べてみると、地方都市の名前がついた検索は毎月それなりの回数あります。長野県飯田市で「美容院」を探す検索は、月に1,900回ほど。

ただ、都会向けのSEOの話をそのまま持ち込んでもうまくいきません。検索の数が少なく、探す人のほとんどが車で行ける範囲の人だからです。

地方のローカルSEOでやることは、ほぼ次の4つに集約されます。Googleビジネスプロフィールをきちんと埋めること、店名と住所と電話番号の表記をそろえること、地域ページを作るなら中身のあるものだけにすること、効果を数字で確かめること。順番に、Googleの公式ヘルプを引きながら書いていきます。

ローカルSEO対策は「マップの枠」と「通常の検索結果」の2か所で考える

「飯田市 整体」と検索すると、画面の上のほうにマップと3件前後のお店が並ぶ枠が出て、その下に通常の検索結果が続きます。ローカルSEOは、この2か所の両方に自分のお店を出すための取り組みです。

マップの枠に出るのは、Googleビジネスプロフィールの情報。通常の検索結果に出るのは、自社のホームページです。MEO(Map Engine Optimization の略)という言葉は前者だけを指す呼び方で、地域SEOやローカルSEOと言うときは両方を含めて考えます。

地方なら、先にマップの枠を固めたほうが早い。

理由は単純で、地域名と業種を組み合わせた検索では、マップの枠が通常の検索結果より上に出ることが多いから。ホームページの順位を上げるには記事や地域ページを積み上げる時間がかかりますが、ビジネスプロフィールは情報を正しく埋めるところから始められます。

地方の検索数はどのくらい?キーワードプランナーで地方都市を調べた

1,900回。長野県飯田市で「美容院」を探す検索の、1か月あたりの平均です。

地方のSEOを考えるとき、最初に知っておきたいのがこの規模感でした。Google広告の管理画面にあるキーワードプランナーで、飯田市と長野市の業種名を入れて調べた結果が下の表です。

検索語句月間検索数
長野市 美容院2,400
飯田市 美容院1,900
飯田市 整体590
千曲市 美容院480
飯田市 美容室390
飯田市 リフォーム170
飯田市 工務店90
座光寺 美容院50
長野市 美容院
月間検索数2,400
飯田市 美容院
月間検索数1,900
飯田市 整体
月間検索数590
千曲市 美容院
月間検索数480
飯田市 美容室
月間検索数390
飯田市 リフォーム
月間検索数170
飯田市 工務店
月間検索数90
座光寺 美容院
月間検索数50

出典はGoogleキーワードプランナー(日本・日本語、2026年9月時点の平均月間検索数)。「飯田市 美容院」「美容院 飯田市」「飯田市の美容院」は同じ1,900回で表示されたので、語順や「の」の違いはまとめて数えられているようです。

表から読み取れることは3つあります。

1つ目は、業種によって桁が違うこと。美容院は月に千回単位ですが、工務店は90回です。月90回の検索で1位を取っても、そこから問い合わせが来る数は限られる。工務店やリフォームのように単価が高く検索が少ない業種は、1件の問い合わせの重みが大きいので、少ない検索を取りこぼさないことが大事になります。

2つ目は、同じ業種でも呼び方で数が変わること。飯田市では「美容院」が1,900回、「美容室」が390回でした。お店の看板が「美容室」でも、探す人は「美容院」と打っていることがある。ビジネスプロフィールの説明文やホームページの本文に、両方の言い方が自然に入っているかを見直す価値があります。

3つ目は、市より小さい地名でも検索があること。「座光寺」は飯田市の中の地区の名前で、そこに「美容院」をつけた検索が月50回ありました。同じ調べ方で高森町や松川町(飯田市の近くの町)の名前も入れてみましたが、検索数の多い順に並ぶ候補の上位25件には入ってきませんでした。町の名前での検索は、あっても月に数十回以下と見ておくのが無難。

余談ですが、キーワードプランナーには広告の入札単価の目安も出る。「飯田市 美容院」は上限の目安が6〜27円、「飯田市 リフォーム」は204〜462円で、競合性も「高」と出ていました。広告でお金を払ってでも上に出たい会社が多い語ということで、SEOで上に出たときの価値もそれだけ高い、と読めます。地方の広告費の考え方はGoogle広告の費用の記事に、地元の検索数とクリック単価を実際に調べた例はGoogle広告で求人を出す方法に書いています。

Googleビジネスプロフィールの順位は関連性・距離・知名度で決まる

ここが地方のローカルSEOの中心。

Googleのヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する」には、ローカル検索の順位は主に3つの要素で決まると書かれています。

要素ヘルプでの説明
関連性検索語句とビジネスプロフィールが合致する度合い
距離検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離
知名度ビジネスがどれだけ広く知られているか。リンク数やクチコミ数などに基づく
関連性
ヘルプでの説明検索語句とビジネスプロフィールが合致する度合い
距離
ヘルプでの説明検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離
知名度
ヘルプでの説明ビジネスがどれだけ広く知られているか。リンク数やクチコミ数などに基づく

同じページに、Googleは順位を上げるための依頼や金銭の受け取りには応じていない、とはっきり書かれています。「お金を払えばマップの1位に出せます」という営業が来たら、このページを思い出してください。

距離は自分では動かせません。店の場所は変えられないので、手を入れられるのは関連性と知名度の2つ。地方で距離が効いてくるのは、検索した人の近くに同業のお店が少ないときです。隣町まで同業がいなければ、距離の面では有利な立場にいることになります。

店名・カテゴリ・住所はガイドラインどおりに

関連性を上げたくて、店名に「飯田市 整体 肩こり専門」のように地域名やキーワードを足すのはやめてください。

Googleのビジネス情報のガイドラインでは、ビジネス名は看板や名刺で実際に使っている名前にすることとされ、キーワードや地域情報、キャッチコピーを名前に入れてはいけないと書かれています。地域名で拾ってほしいなら、説明文や、ホームページの本文に入れるのが筋です。

カテゴリは、中心となる事業内容を示すものを、できるだけ少なく、できるだけ具体的に選ぶとガイドラインにあります。あれもこれもと足すより、メインのカテゴリを正しく選ぶほうが大事。

住所の扱いは、お店の形によって分かれます。

  • 店舗にお客さんが来るお店は、正確な住所を載せ、その場所に店名の看板を常に出しておく
  • 看板を出さず、お客さんのところに出向いて仕事をする業種(出張の修理、訪問介護など)は、住所を非表示にしてサービス提供地域を設定する

サービス提供地域は、拠点から車で2時間以内の範囲に収めるようガイドラインに書かれています。地方で出張の範囲が広い業者さんは、ここを広げすぎていないか確かめてください。

営業時間と写真は「行く前の不安」を消すためのもの

地方でお店に向かう手段は、たいてい車。着いたら閉まっていた、駐車場がなかった、というのが何より困る。

ヘルプでも、営業時間は特別営業時間を含めて最新にしておくこと、駐車場やWi-Fiなどの属性も入れること、写真で商品やサービスを見せることが勧められています。お盆や年末年始、農繁期の臨時休業は特別営業時間で入れておく。駐車場の場所がわかりにくいなら、入口と駐車場の写真を1枚ずつ載せておく。これだけで電話での問い合わせが一つ減ります。

クチコミはお願いしていい。見返りと選別はだめ

知名度の中身として、ヘルプはクチコミの数を挙げています。増やす方法は、お客さんにお願いすることだけ。

お願い自体は公式に認められていて、クチコミの管理のヘルプには、クチコミを依頼するリンクやQRコードを共有できると書かれています。レジ横にQRコードを置く、会計のときに一言添える、というやり方で問題ありません。

やってはいけないことは、Googleマップの虚偽のエンゲージメントに関するポリシーに並んでいます。

返信は全件にするつもりでいてください。ヘルプには、有用で前向きな返信をすることで、ユーザーの意見を大切にしていることを示せる、とあります。

地方では、クチコミを書いた人と返信を読む人が顔見知りということが珍しくありません。低い評価への返信は、書いた本人より、それを読む次のお客さんに向けて書く。言い訳を並べるより、何を直したかを短く書くほうが読まれます。

投稿は季節の告知に使う

ビジネスプロフィールには投稿機能があり、投稿のヘルプでは「最新情報」「特典」「イベント」の3種類が説明されています。Google検索とGoogleマップに直接出せる告知欄、と考えればわかりやすい。

地方のお店なら、季節のメニュー、臨時休業、地域のお祭りに合わせた出店、といった告知に向いています。投稿が順位にどれだけ関わるかはヘルプに書かれていないので、ここでは「探している人に今の情報を見せる場所」として使うのが正直なところです。

店名・住所・電話番号(NAP)の表記をそろえる

NAPは、Name(店名)、Address(住所)、Phone(電話番号)の頭文字。ビジネスプロフィール、自社のホームページ、SNSのプロフィール、商工会議所や観光協会のサイトの掲載、業種別のポータルサイトなど、自分のお店の情報が載っている場所で、この3つを同じ表記にそろえます。

直すべきなのは、たとえばこういうずれです。

  • 旧店名のまま残っているポータルサイトの掲載
  • 「2丁目3-4」と「二丁目3番地4」が混ざっている住所
  • 移転前の住所や、今は使っていない電話番号
  • 固定電話と携帯電話が掲載先によって違う

表記の細かな違い自体がどれだけ順位に響くかは、Googleは公表していません。ただ、古い住所や違う電話番号がネットに残っていると、お客さんが迷うのは確か。地方では、観光協会や自治体の事業者一覧、地元の情報誌のサイトに、何年も前の情報がそのまま載っていることがよくあります。

一度、自分の店名で検索して、1ページ目と2ページ目に出てくる掲載をすべて開いてみてください。30分ほどで終わる作業。直せないところ(運営元に連絡が必要なもの)は、一覧にしておいて順番に問い合わせます。

地域ページは誘導ページにならない作り方で

ホームページ側で地域の検索を拾うために、「〇〇市の外壁塗装」「△△町の外壁塗装」のような地域ページ(エリアページ)を作る方法があります。出張や訪問でサービスをする業種では、店舗が1か所でも周辺の市町村から仕事が来るので、考えたくなるやり方です。

気をつけたいのは、Googleのスパムポリシーにある誘導ページの不正使用。その例として、特定の地域や都市を対象としたページを複数持ち、そこから1つのページにユーザーを誘導すること、内容が似たページを検索結果の一覧のように並べることが挙げられています。

市町村の名前だけを入れ替えて、本文は同じ。よくあるのがこれです。

周辺の20市町村ぶんを自動で作れば、たしかにページは増えます。ただ、どのページを開いても同じことが書いてあるなら、読む人にとっては1ページで足りる。Googleが問題にしているのはまさにそこです。

作るなら、その地域の人にしか役に立たない中身を持たせます。

  • その地域で実際に手がけた施工例や作業の写真
  • 出張費や訪問できる曜日など、地域ごとに違う条件
  • 店からの所要時間や、その地域から来る人向けの道順と駐車場
  • 雪が多い、塩害がある、など、その地域特有の事情への対応

書ける中身がない地域は、ページを作らずに「対応エリア」の一覧に地名を並べるだけで十分です。10地域のうち中身を書けるのが3地域なら、ページは3つでいい。

自社サイトで整えることは2つだけ

構造化データとスマホでの表示速度です。

構造化データは、ページの中に「これは店名、これは住所、これは営業時間」とGoogleに伝える目印を書き込む仕組み。GoogleのLocalBusinessの構造化データのドキュメントでは、営業時間や部門、クチコミの情報を伝えられると説明されていて、必須の項目は店名(name)と住所(address)の2つです。ここに書く住所と電話番号も、ビジネスプロフィールと同じ表記にそろえます。

表示速度は、地方に限った話ではありません。スマホで探して、開いたページがなかなか表示されなければ、戻って次のお店を見るだけ。重い画像がトップに何枚も並んでいないかを確かめるところから始めます。どこが遅いかの見方は、広告のLPが遅いと広告費が上がる話で実際の計測画面を使って書いています。

効果はSearch Consoleとビジネスプロフィールのパフォーマンスで測る

この記事の前の版は、2026年6月29日から9月26日までの90日で、検索結果に114回表示され、クリックは0回、平均掲載順位は76.8位でした。自社のSearch Consoleで見た数字。

表示された検索語句は「ローカルseo対策」が35回で最も多く、平均90位前後。「地方 seo」は10回表示で平均34.6位、「seo対策 地方都市」は4回表示で平均19.5位でした。都会と差をつける戦略、と大きく構えた中身で、実際にはどの語でも上位に届いていなかった。それがこの書き直しのきっかけです。

自分のお店のローカルSEOも、同じように数字で見ます。見る場所は2つ。

ホームページ側はSearch Consoleの検索パフォーマンス

Google Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートで、「クエリ」の欄に地域名を含む語が出ているかを見ます。

  1. 期間を過去3か月にする
  2. 「クエリ」でフィルタし、市の名前を含む語に絞る
  3. 表示回数、クリック数、平均掲載順位を並べて見る
  4. 地域ページを作ったなら、「ページ」でそのURLに絞って同じように見る

平均掲載順位は、ヘルプでは検索結果での最上位の平均掲載順位と説明されています。地方の語は表示回数そのものが少ないので、1か月だけで判断せず、3か月単位で見るほうが数字はぶれにくい。

マップ側はビジネスプロフィールのパフォーマンス

ビジネスプロフィールの管理画面の「パフォーマンス」では、パフォーマンスのヘルプにある次の数字が見られます。

指標何がわかるか
通話プロフィールの通話ボタンが押された回数
ルートお店までのルートを調べた人の数
ウェブサイトのクリックプロフィールからホームページへのクリック数
閲覧数検索とマップでプロフィールを見た人の数(1人1日1回で数える)
検索語句どんな語でプロフィールが表示されたか
通話
何がわかるかプロフィールの通話ボタンが押された回数
ルート
何がわかるかお店までのルートを調べた人の数
ウェブサイトのクリック
何がわかるかプロフィールからホームページへのクリック数
閲覧数
何がわかるか検索とマップでプロフィールを見た人の数(1人1日1回で数える)
検索語句
何がわかるかどんな語でプロフィールが表示されたか

地方のお店でまず見てほしいのは、ルートと通話。車で来るお客さんはルートを調べ、予約や在庫の確認は電話でする。この2つが増えていれば、マップ経由でお店に向かう人が増えていると読めます。

検索語句は毎月の初めに更新され、表示されるまで5日ほどかかることがあるとヘルプにあります。月の初めに前の月の分をまとめて見る、と決めておくと続けやすいです。

CONTACT

地元の検索で見つけてもらう準備、一緒に整えませんか

Googleビジネスプロフィールの見直し、地域ページの中身づくり、Search Consoleとパフォーマンスの数字の見方まで、地方のお店・会社のご相談をお受けしています。

ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。

地方のローカルSEO、最初の1か月にやる順番

全部を一度にやる必要はない。上から順に、手が止まったところで一度数字を見る、くらいの進め方で十分です。

  • ビジネスプロフィールのオーナー確認を済ませ、店名を看板どおりに直す
  • メインのカテゴリを1つ、具体的なものに決める
  • 営業時間、特別営業時間、駐車場などの属性を埋める
  • 外観、入口、駐車場、店内、商品やサービスの写真を載せる
  • 自分の店名で検索し、古い住所や電話番号が残っている掲載を一覧にする
  • クチコミ依頼のQRコードを店頭に置き、届いたクチコミには全部返信する
  • キーワードプランナーで「市の名前 業種名」の検索数を調べ、呼び方の違い(美容院と美容室など)を本文に反映する
  • 地域ページを作るなら、中身を書ける地域だけに絞る
  • Search Consoleとパフォーマンスの数字を、翌月の初めに一度見る

地方で検索する人の数は、都会と比べれば多くありません。そのぶん、お店の情報が正しくて、クチコミに丁寧な返事がついているだけで、探している人の目には十分に違って見えます。新しくお店を開く方は、店舗集客の方法もあわせてどうぞ。

FAQ

ローカルSEOとMEOは何が違いますか?
ローカルSEOは、地域に関係する検索で見つけてもらうための取り組み全体を指し、通常の検索結果に自社サイトを出すことと、Googleマップの枠にビジネスプロフィールを出すことの両方を含みます。MEOは、そのうちGoogleマップ側の表示に絞った呼び方です。
Googleマップの順位は何で決まりますか?
Googleのヘルプでは、ローカル検索の順位は主に関連性、距離、知名度の3つで決まると説明されています。関連性は検索語句とプロフィールの合い具合、距離は検索した人からお店までの距離、知名度はリンクやクチコミの数などに基づく知られ具合です。お金を払って順位を上げることはできないとも明記されています。
近くの市町村ごとに地域ページを作ってもいいですか?
地域名だけを差し替えた中身のほぼ同じページを量産すると、Googleのスパムポリシーにある誘導ページに当たるおそれがあります。作るなら、その地域の施工例や出張の条件、所要時間など、その地域の人にだけ役に立つ中身があるページに限ります。
地方のローカルSEOの効果は何で確かめればいいですか?
自社サイトはGoogle Search Consoleの検索パフォーマンスで、地域名を含む検索語句の表示回数・クリック数・平均掲載順位を見ます。Googleマップ側はビジネスプロフィールのパフォーマンスで、通話、ルート検索、ウェブサイトのクリック、検索語句を見ます。

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