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飲食店のFacebook広告・インスタ広告の出し方|配信範囲・予算・ターゲティングの決め方

あおい
飲食店のFacebook広告・インスタ広告の出し方|配信範囲・予算・ターゲティングの決め方

「Instagramに広告を出してみたけれど、来店につながっている気がしない」

飲食店の相談でよく聞く言葉です。料理の写真は良い。予算も出している。それでも席が埋まらない。

原因のほとんどは、配信する範囲と、広告を見た人に何をしてほしいかが決まっていないことにあります。飲食店のFacebook広告・インスタ広告(どちらもMeta広告の管理画面から出します)を、配信範囲、ターゲティング、写真、予算、数字の見方の順に整理しました。ターゲティングの項目は、2026年9月28日に広告のAPIで実際に検索して確かめています。

飲食店とFacebook広告の相性がいい理由

理由は2つです。

1つは、写真と動画で伝わる商材だから。料理の見た目は、文字で説明するより1枚の写真のほうが早い。InstagramとFacebookは、その写真が主役になる場所です。

もう1つは、来店できる人にだけ配信できるから。飲食店のお客さまは、店の近くに住んでいるか、働いているか、通りかかる人です。Meta広告は配信する範囲を地図の上で指定できるので、来られない人に広告費を使わずに済みます。

逆に言うと、この2つを活かせない出し方では成果が出ません。店内の様子が分からない写真、配信範囲が県単位の設定。このどちらかをやっていると、広告費だけが減ります。

グルメサイトとの違いもここにあります。グルメサイトは「今日どこで食べるか」を探している人に見つけてもらう場所。Meta広告は、まだ探していない近所の人に店を知ってもらう手段です。どちらが上ということはなく、席が埋まらない曜日や時間帯を埋めたいときにMeta広告が向いています。

配信範囲は店から半径何kmにするか

Meta広告では、住所や地図のピンを中心に、半径1〜80kmの範囲で配信先を指定できます。MetaのマーケティングAPIのドキュメントに、半径は1〜80キロメートル(0.63〜50マイル)と書かれています(Basic Targeting|Meta for Developers)。

何kmが正解かは、お客さんがどうやって来るかで決まります。

店の形半径の考え方
駅前のランチ営業歩いて来られる範囲。オフィス街なら職場の近くにいる人に届けば足りる
住宅街の食堂・カフェ自転車で来られる範囲。近所の人が何度も来る店ほど狭くていい
郊外のロードサイド店車で来る範囲。駐車場があるなら広めに取る
予約制のコース料理わざわざ来る店なので、隣の市まで含めて広く取る
駅前のランチ営業
半径の考え方歩いて来られる範囲。オフィス街なら職場の近くにいる人に届けば足りる
住宅街の食堂・カフェ
半径の考え方自転車で来られる範囲。近所の人が何度も来る店ほど狭くていい
郊外のロードサイド店
半径の考え方車で来る範囲。駐車場があるなら広めに取る
予約制のコース料理
半径の考え方わざわざ来る店なので、隣の市まで含めて広く取る

最初は店から半径3〜5kmあたりで出して、反応を見ながら広げるか狭めるかを決める。これが私の出発点です。狭すぎると配信が伸びず、1件あたりの費用が上がります。

もう1つ、ドキュメントには地域の指定のしかたとして「その地域に住んでいる人」と「最近その地域にいた人」の区別も載っています。観光地や繁華街の店は、住んでいる人より、いまその場所にいる人のほうが客になる。管理画面で地域を選ぶとき、ここも確かめてください。

Advantage+ オーディエンスでも地域は越えない

いまのMeta広告は、Advantage+ オーディエンスという仕組みが初期設定になっています。年齢や興味・関心を入れても、それは「提案」として扱われ、成果が上がりそうならその外側の人にも広告が出ます。

地域は違います。Metaの説明では、最低年齢や地域、言語、カスタムオーディエンスの除外は、AIが越えない厳しい基準として設定できるとされています(Advantage+ オーディエンス|Meta for Business)。飲食店にとって大事なのは「来られる人に出す」ことなので、地域さえきちんと絞れていれば、年齢や興味を細かく作り込む必要はありません。

飲食店で使えるターゲティング、見つからなかったターゲティング

この記事の前の版には、「行動」のターゲティングとして「飲食店予約サイトの利用者」「フードデリバリーの利用者」を指定する、と書いていました。

2026年9月28日に、Metaの広告APIでターゲティング項目を検索して確かめました。日本語で「レストラン」、英語で「food delivery」と入れても、「行動」の一覧(285項目)にそういう項目はありません。出てくるのは端末の種類、よく旅行する人、海外在住、Facebookページの管理者などで、飲食に関係するのは「食品・レストラン関連ページの管理者」「飲食関連のクリエイター」くらい。どちらもお店を運営する側や発信する側の人たちで、食べに来るお客さんではない。

前の版の表は間違っていました。

飲食店の集客で使えそうだったのは、興味・関心の項目です。

検索した語見つかった項目
レストランレストラン(外食)(フード・ドリンクの下)
グルメグルメ・食通(フード・ドリンク)
日本料理日本料理(フード・ドリンク)(料理の下の分類)
Food delivery(英語)Online food ordering(オンラインでの料理の注文への関心)
フードデリバリー該当なし
レストラン
見つかった項目レストラン(外食)(フード・ドリンクの下)
グルメ
見つかった項目グルメ・食通(フード・ドリンク)
日本料理
見つかった項目日本料理(フード・ドリンク)(料理の下の分類)
Food delivery(英語)
見つかった項目Online food ordering(オンラインでの料理の注文への関心)
フードデリバリー
見つかった項目該当なし

表示される推定人数は日本だけの数ではないので、ここには載せていません。項目は予告なく統合・廃止されることがあるので、管理画面で入力したときに出てくるものを正としてください。

先に書いたとおり、興味・関心は「提案」です。入れても配信が大きく変わらないことがある。それより効くのは、次の2つです。

  • カスタムオーディエンス。サイトを見た人(Metaピクセルが入っている場合)、Instagramのアカウントに反応した人、同意を取った顧客リストなど、すでに店と接点がある人
  • 類似オーディエンス。そのカスタムオーディエンスに似た人

常連さんの再来店を狙うなら、LINE公式アカウントやメールで集めた顧客リストのほうが確実です。広告は「まだ店を知らない近所の人」に使う、と役割を分けておくと予算の使い道がぶれません。

誰に来てほしいかは、年齢ではなく1文で決める

「30〜50代の男女」は、ターゲットの説明になっていません。

「平日の昼、駅の北口のオフィスで働いていて、12時台の1時間で食べて戻りたい人」。ここまで書くと、写真に何を写すか(提供の早さ、席数、価格)、配信範囲(北口から歩ける範囲)、配信する時間(午前中)が一緒に決まります。年齢の欄に数字を入れるより、この1文を書くほうが広告の中身が決まる、というのが実感です。

お酒を出す店は20歳以上に

居酒屋やバーの広告で、お酒を見せるなら年齢の設定が先です。Metaの広告規定では、アルコールの広告は日本では20歳以上にだけ配信することになっています(アルコール|Meta 透明性センター)。最低年齢は前述のとおり越えない条件として設定できるので、ここは必ず固めておきます。

反応が取れる写真と動画は4種類

反応を左右するのは、文章より写真と動画。料理の見た目と、店の居心地が伝わるかどうかで決まります。

私たちも飲食店のSNS運用を引き受けるときは、店に伺って撮影しています。人に任せず自分で行くのは、同じ料理でも席の位置と時間帯で写り方がまったく違うからです。

料理の写真

明るい自然光で撮る。窓際の席で、真上と斜め45度の2方向から撮っておくと使い回せます。暗い店内でフラッシュを使うと、色が飛んで別の料理に見えます。

短い動画

湯気、焼ける音、盛り付けの手元。写真では伝わらないものが動画には入ります。長さは15秒前後で十分。

来た人の言葉

実際に書かれた口コミを、書いた人の了承を取ってから広告に載せます。店が自分で言う「美味しい」より、来た人の言葉のほうが強い。

期間限定のメニュー

「今週末まで」「今月の仕入れ分だけ」。期限があると、後回しにされにくくなります。

広告文には、場所と、何が食べられるかと、次に何をすればいいかを入れます。たとえば次のような形です。

北口から徒歩3分。12時台でも10分で出せる日替わり定食。予約なしで入れます。地図はプロフィールのリンクから。

お店の名前や数字は、実際の内容に合わせて書き換えてください。「日本一」「必ず満足」のように確かめようのない言い方は、読む人にも審査にも通りにくくなります。

予算は「1週間で約50件」から考える

約50件。Metaの広告で予算を決めるときに、最初に知っておいてほしい数字です。

Metaのヘルプでは、広告セットは最後に大きな編集を加えてから1週間以内に約50件の結果を得たあとに、情報収集期間(配信の学習中の期間)を抜けるのが通常だと説明されています(情報収集期間について|Metaビジネスヘルプセンター)。

ここで飲食店は困ります。小さな店で、広告からの予約が1週間に50件入ることはまずない。予約を目標にすると、学習が終わらないまま配信が続きます。

だから最初は、数が集まりやすい目的から始めます。

  • 予約ページやメニューのページへのアクセス(トラフィック)
  • InstagramやMessengerでのメッセージ
  • 新しく開店したときや季節メニューの告知なら、できるだけ多くの人に見せる認知の目的

1日の金額は、月にいくらまでなら成果がゼロでも店が困らないかを先に決め、それを30で割ります。月3万円なら1日1,000円。最低予算はMetaが国や目的ごとに決めていて、固定の金額はありません。詳しくはインスタ広告の費用にまとめました。

ランチ前だけ出したいなら通算予算にする

「11時台だけ広告を出したい」という相談もよく受けます。

曜日や時間帯を決めて広告を出す機能は、予算を「通算」で設定している場合にしか使えません。Metaの案内に、1日あたりの予算では使えないと書かれています(広告スケジュール機能について|Meta for Business)。1日の予算で出している広告セットのままでは、時間帯を指定できないということです。

時間帯を絞ると、そのぶん配信できる量は減ります。学習の50件がさらに遠くなるので、最初の2週間は終日で出して、反応が出る時間帯を見てから絞るほうが無難です。

配信を始めたら、この順番で見る

数字を見る順番を間違えると、直す場所を間違えます。

  1. 広告がどれだけ表示され、どれだけクリックされたか(クリック率)
  2. クリックした人が、予約や電話までたどり着いたか
  3. 1件の予約・来店にいくらかかったか

クリック率が低いなら、直すのは写真と文章。クリックはされているのに予約が無いなら、飛び先(プロフィール、予約ページ、LP)に問題があります。

自分が運用している別業種の例になりますが、東京のサロン系セミナーの集客では、飛び先のLPを作り替えたあと、1か月で申込1件あたりの広告費が9,964円から5,016円に下がり、申込は49件から93件に増えました。広告の設定は変えていません。変えたのは飛び先だけ。

飲食店でも同じことが起きます。広告文をいじる前に、タップした先で「どこの店か」「いくらか」「いつ行けるか」が分かるようになっているかを確かめてください。

2つめの「予約までたどり着いたか」は、計測を入れないと見えません。予約フォームが自分のサイトにあるならMetaピクセルに加えてコンバージョンAPIも入れておくと、ブラウザ側で取りこぼした分を拾えます。やり方はMetaのコンバージョン API(CAPI)とはに書きました。

広告を見た人は、Googleマップで店を確かめる

広告を見て「行ってみようかな」と思った人が、次にすること。

店の名前で検索して、Googleマップで場所と営業時間と口コミを見る。ここで営業時間が古いままだったり、写真が数年前の内装だったりすると、せっかくの広告がそこで止まります。

広告を出す前に、Googleビジネスプロフィールのメニュー、営業時間、写真だけは今の状態にそろえておいてください。飲食店向けに使える機能は飲食店のSEO対策とMEOに、公式のヘルプを引きながらまとめています。

最初の1か月でやること

順番に進めれば、1か月で判断できるところまで行けます。

  1. 「誰に来てほしいか」を1文で書く
  2. 店を中心に半径で配信範囲を決め、最低年齢を固める(お酒を出すなら20歳以上)
  3. 写真と動画を4種類そろえる(料理、店内、調理の動画、来た人の言葉)
  4. アクセスかメッセージの目的で2週間まわし、反応の良い写真を見つける
  5. 予約・電話・来店クーポンのどれをゴールにするか決めて、計測を入れる
  6. Googleビジネスプロフィールの営業時間と写真を今の状態にそろえる

5つめを飛ばすと、何件つながったのかが分からないまま予算だけが減ります。

広告の仕組みそのものに不安があるなら、Meta広告が難しい3つの理由と解決策から読むと順番が分かります。飛び先のLPが遅いと広告費が上がる話は広告のLPが遅いと広告費が上がるにまとめました。

CONTACT

飲食店の広告運用を相談しませんか?

Google・Meta広告の運用と、飛び先のLP制作・改善を一人で担当します。今の配信設定と写真を見て、直す場所と順番をお伝えします。

ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。

FAQ

飲食店のFacebook広告は、店から半径何kmに配信すればいいですか?
Meta広告は住所やピンを中心に半径1〜80kmで配信範囲を指定できます。徒歩や自転車で来るお客さんが中心のランチ営業なら狭く、車で来る郊外の店や予約制のコース料理なら広めに取り、反応を見て調整します。Advantage+ オーディエンスを使っても、地域と最低年齢は広告が越えない条件として扱われます。
「飲食店予約サイトの利用者」や「フードデリバリーの利用者」に絞って配信できますか?
2026年9月28日に広告のターゲティング項目を検索して確かめた範囲では、「行動」の項目に、予約サイトやフードデリバリーの利用者を指す項目は見当たりませんでした。飲食に関係するものは、興味・関心の「レストラン(外食)」「グルメ・食通(フード・ドリンク)」や料理ジャンルなどです。
飲食店のMeta広告の予算はどう決めればいいですか?
Metaのヘルプでは、広告セットは最後の大きな編集から1週間以内に約50件の結果が出ると情報収集期間を抜けるのが通常とされています。小さな飲食店で予約が週50件に届くことは少ないので、最初はサイトへのアクセスやメッセージのように数が集まりやすい目的で始め、月に失っても困らない金額から1日の予算を割り出します。
居酒屋やバーでお酒の広告を出すときの注意はありますか?
Metaの広告規定では、アルコールの広告は日本では20歳以上にだけ配信する必要があります。広告セットの最低年齢を20歳以上にしてから出稿してください。

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