
「LINEの友だち追加を増やしたい。でも『登録してください』とお願いするだけでは、誰も押してくれない」
結婚相談所のように、無料相談の申し込みまでの距離が長い商材ほど、ここで止まります。いきなり相談はしない。でも、自分のことが分かる診断なら1分くらいやってもいい。そう考える人は案外多いものです。
2026年10月20日、大阪・淀屋橋の結婚相談所 Life Creation(運営は株式会社LC、IBJ正規加盟)で「婚活タイプ診断」を公開しました。企画と制作、広告の運用までStellariumで担当しています。質問の作り方、結果の見せ方、LINEへのつなぎ方を、公開した日に直したところも含めて順に書きます。
| まずやること | 中身 |
|---|---|
| 渡し方を決める | 結果ページで見せる項目と、LINE登録のあとに渡す項目を分ける |
| 質問と採点を決める | タイプの数×1タイプあたりの質問数。同点のときの決め方まで決める |
| 数え方を決める | 開始、ステップ、完了、LINEボタン、友だち追加を別々に数える |
結婚相談所の集客全体の順番は、親記事の結婚相談所の集客方法にまとめています。
診断コンテンツとは、答えた人が結果を受け取りに来る仕組み
診断コンテンツは、いくつかの質問に答えると「あなたは〇〇タイプ」と結果が出るページのこと。性格診断や適職診断のように、昔からある遊びの延長です。
マーケティングで使うときに大事なのは、結果を見たいという気持ちが、次の行動の理由になる点でしょう。
無料相談の申し込みボタンは、押す理由を読む人の側で用意しないといけない。「相談してみたい」と思えるまで、たいていの人は押しません。診断なら、24問に答え終わった時点で、本人はもう結果を知りたくなっている。続きをLINEで受け取れるなら、友だち追加は結果を受け取るための手続きになります。
Life Creation で診断を作ったのも、この段差を埋めるためでした。広告から来た人に、いきなり60分の無料カウンセリングをすすめるのは重い。その手前に、1分で終わってLINEにつながる入口を置きたかった。
診断コンテンツの作り方は、結果の渡し方から決める
最初に決めたのは、質問の中身ではなかった。
結果をどこで、どこまで渡すか。ここが決まらないと、質問の数も、結果の文の量も決められないからです。Life Creation の診断は、次の流れにしました。
入口のページは短くしています。見出し、イラスト、相談所の名前と数字の帯、STARTボタン。説明を読ませるより、早く1問目に入ってもらうほうがいい。ボタンの下には全24問で、はい、どちらでもない、いいえで答えるだけだと書き、終わりが見える状態で始めてもらいます。
質問は24問、6タイプに4問ずつ
6タイプ×4問で、24問。タイプの数と1タイプあたりの質問数を掛けると、質問の数が決まります。
婚活タイプ診断は6タイプ。結果カードに描くモチーフの小物と、LINEに送ってもらう診断コードも、タイプごとに決めました。
| タイプ | モチーフ | 診断コード |
|---|---|---|
| ほっと癒しの聞き上手タイプ | ティーカップ | LC01 |
| 愛情たっぷりの献身タイプ | ギフト | LC02 |
| 理想を描く計画家タイプ | 方位磁針 | LC03 |
| 直感で恋するロマンチストタイプ | 花束 | LC04 |
| じっくり誠実な慎重派タイプ | 手紙 | LC05 |
| 自分らしく輝くマイペースタイプ | 星の小瓶 | LC06 |
質問は1問ずつ、どれか1つのタイプに点が入るようにしています。たとえば「人の話を聞くほうが、自分が話すより好きだ」は聞き上手タイプ、「何歳までに結婚したいか、はっきり決めている」は計画家タイプ。同じタイプの質問が続かないよう、6タイプを順に混ぜて並べました。
点数は、はいが2点、どちらでもないが1点、いいえが0点。1タイプの満点は4問×2点で8点です。結果ページのグラフは、タイプごとの点がその満点の何%かを出しています。ほかの人と比べた数字ではありません。本人の答えだけから出す割合なので、全部「はい」と答えれば6タイプとも100%になる。
グラフの割合は、答えたブラウザにだけ一時的に残します。結果ページのURLを人に送っても、グラフは出ません。答えをサーバーに保存しない作りです。
同点の決め方を、最初は間違えていた
公開した日の深夜、日付が変わったころに判定を直しました。
最初の判定は、合計点が最も高いタイプを結果にして、同点ならタイプの並び順で前のほうを選ぶ、というもの。これが偏っていた。3人に1人が同点になり、並びの先頭にある聞き上手タイプ(LC01)が、最後のマイペースタイプ(LC06)の2倍以上出やすくなっていたんです。
6タイプ×4問だと、点が並ぶのは珍しくありません。直した後の決め方はこうです。
- 合計点が高いタイプ
- それでも並んだら、「はい」と答えた数が多いタイプ
- それでも並んだら、並んだタイプの文だけを出す「最後の1問」で、本人に1つ選んでもらう
最後の1問は、「相手の話をじっくり聞いて、安心してもらえるとうれしい」「好きな人が喜ぶ顔を見るのが、何よりうれしい」のような似た文を並べて、自分に近いものを選ぶ形。並び順で選ばれやすさが変わらないよう、毎回順番を混ぜて出します。何にでも「はい」と答える癖のある人でも、ここでは1つに絞るしかない。
結果ページで見せるのは、全7項目のうち2つだけ
結果ページは、LINEの友だち追加をしてもらうためのページです。全部見せたら、登録する理由がなくなる。かといって何も見せなければ、「当たっている」と感じてもらえない。
見せる範囲は、次のように分けました。
| 項目 | 結果ページ | 詳しい結果ページ |
|---|---|---|
| 当てはまる質問 | 見せる | 見せる |
| 長所と短所 | 見せる | 見せる |
| 恋愛の傾向 | 1文目だけ | 全文 |
| 相性のいいお相手と気をつけたいお相手 | 鍵付き | 見せる |
| 向いている出会い方 | 鍵付き | 見せる |
| つまずきやすいポイント | 鍵付き | 見せる |
| 成婚までの3ステップ | 鍵付き | 見せる |
当てはまる質問というのは、そのタイプに点が入る4問のこと。「こんなところ、ありませんか?」という見出しで並べています。自分が「はい」と答えた質問が出てくるので、当たっていると感じやすい。
鍵の部分は、ぼかした行の奥に本文があるように見せていますが、HTMLに本文は入れていません。ぼかしの中身はダミーの文です。ページのソースを開けば読める、という抜け道を作らないため。
質問に答えるページのプログラムからも、LINEでだけ見せる結果文を外しました。採点に使う部分だけを切り離しておかないと、ブラウザに送るコードの中に結果の全文が入ってしまう。ここは作った後に気づいて直したところです。
診断コードは、結果が届かなかったときのため
結果ページには「あなたの診断コード LC01」のように、タイプごとのコードを大きく出しています。LINEのボタンを押すと、このコードが自動でコピーされる。
友だち追加と同時に結果が届くのが本来の流れですが、ブラウザを移ったり、すでに友だちだったりすると、うまく届かないことがあります。そのときはトークにコードを送れば、自動応答で同じ結果が届く。逃げ道を1つ用意しておく、という考え方です。
結果ページの後半は、LPと同じ営業の段です。「まず何から始めたら」という悩み、婚活の3つの落とし穴、Life Creation の紹介と無料カウンセリングの案内。途中と最後に、LINEの友だち追加のボタンを何度か置いています。
ページの直し方そのものは、LPOとはに手順を書いています。
LINEで詳しい結果を全部送るのは、公開した日にやめた
公開した直後の形は、友だち追加をすると、結果カードの画像、結果の文、予約のボタンの3つが続けて届くものでした。
LINEのメッセージは1通500字まで。結果の文は400字前後に収めて、長所、相性、出会い方、つまずきやすいポイント、成婚までの3ステップを詰め込んでいました。
ところが実機で見ると、結果カードが見えない。
LINEはトークを開くと、一番下のメッセージから表示されます。長い文を送ると、その前に送った結果カードの画像は画面の上に押し出される。一番見てほしい「あなたは〇〇タイプ」の画像が、開いた瞬間には見えていませんでした。
その日の15時過ぎに形を変えています。
結果カードは画面の横幅いっぱいの画像で、押すと詳しい結果ページが開きます。下に「詳しい結果を見る」と「無料カウンセリングを予約」のボタン。字は少ないほうが、トークを開いた瞬間に何が届いたか分かります。
タイプごとに届く中身を変える仕組みには、自作のLINE計測ツール noroshi を使っています。結果ページのLINEボタンは、タイプごとに別のリンク。どのタイプの結果ページから友だち追加したかで、届くカードが変わります。詳しい結果ページを開いた人には、「詳しい結果を見た」という印も付く。
10月22日には、LINEボタンを押したページ、最初に着いたページ、広告のutm(どの広告から来たかを示すURLの印)をリンクに付けて渡すようにしました。ブラウザが自動で送る参照元の情報は、別のドメインに移るとドメインだけに削られます。どのタイプの結果ページで押しても、押したページが「トップ」と記録されていました。
友だち追加を広告の成果として返す仕組みは、Metaのコンバージョン APIとはに書いています。LINEの友だち追加を入口にして、その先で申し込みを受けた別の案件の話はセミナーの申込フォームとリマインドにあります。
詳しい結果ページから、営業の段を外した
詳しい結果ページを開いた人が、読み終えて1分ほどでLINEをブロックしていた。公開した日に確かめたところ、開いた3人とも同じでした。
最初の詳しい結果ページは、結果ページの鍵を外しただけのもの。だから後半には、落とし穴、相談所の紹介、数字の帯と、LPと同じ営業の段がそのまま続いていました。
LINEに登録した人は、結果の続きを読みに来ています。そこでまた同じ勧誘の段を見せられたら、結局は勧誘だったと受け取るでしょう。登録までの説得と、登録した後の約束は、別のページで考えるべきでした。
日付が変わった直後に、詳しい結果ページを作り直しています。
- 7項目を全部並べ、恋愛の傾向と気をつけたいお相手の文を足して結果を厚くした
- 落とし穴、相談所の紹介、数字の帯を外した
- 無料カウンセリングの案内は最後の1か所だけにして、タイプに合わせた中身にした
最後の案内は、たとえば計画家タイプなら「条件の優先順位づけ」「希望の条件で、実際に何人のお相手がいるか」「いつまでに結婚したいかから逆算した進め方」。同じ無料カウンセリングでも、タイプごとに一緒に考えることを書き分けています。結果を読んだ流れのまま、自分ごととして読めるように。
ページの一番下には「友だちにも診断をすすめる」というボタンも置きました。押すとLINEで「24問でわかる婚活タイプ診断、やってみたら当たってた!」という文と入口のURLを送れる。婚活は友だち同士で話題にしやすいので、試しに付けています。
公開した日に直した、計測とスマホの表示
直しは3つ。どれも公開した10月20日のうちに入れたもので、作っている画面では気づけませんでした。
スマホで画面が左右に揺れた
入口と結果のページで、飾りのイラストが画面の外にはみ出していました。スマホで縦にスクロールすると、ページが左右にも動いてしまう。はみ出す部分を外枠で切って止めました。
答えをタップすると、勝手にスクロールしていた
最初は、1問答えると次の未回答の質問まで自動で画面を送っていました。楽に見えますが、タップするたびに画面が動くので、答えを選び直しにくい。そう指摘を受けて、自動で送るのをやめています。答えた質問には印が付き、「のこり◯問」と残りの数が出るだけ。
診断を始めた数が、GA4に届いていなかった
STARTボタンを押した数(shindan_start)が、GA4にほとんど記録されていませんでした。GA4のタグは、送る記録をまとめてから送ります。STARTを押すと同じ画面のまま質問のページに移るので、送り終わる前にページが切り替わっていた。今は送り終わるのを待ってから移ります。待つのは最長でも0.6秒です。
診断で数えているのは、次の4つ。
| イベント | 数えているもの |
|---|---|
| shindan_start | STARTボタンを押した |
| shindan_step | 1ステップ分の8問に答え終えた |
| shindan_complete | 最後まで答えて、結果のタイプが決まった |
| line_click | 結果ページのLINEボタンを押した。押した位置とタイプも残す |
LINEボタンのクリックは、Metaにも別名のイベント(ShindanLine)で送っています。標準のLeadにすると、すでに動いている広告の学習を乱すからです。
広告の数字は別の記事に分けました。Meta広告から診断に来た人のLINE追加は、10月20日から24日で19件、1件あたり約1,350円。配信の中身は診断LPのMeta広告で書いています。
CONTACT
診断コンテンツとLINEの流れ、一緒に作りませんか
質問とタイプの企画、結果ページとLINEで届ける中身、GA4と広告への計測まで、一人で担当します。今あるLPの手前に診断を足す相談も受けています。
ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。
診断コンテンツを作る前に、決めておくこと
作ってから直したところを振り返ると、どれも作る前に決められたことばかりだった。
- 結果ページで見せる項目と、登録のあとに渡す項目を分けたか
- 隠す部分の本文を、ページのHTMLに入れていないか
- 同点のときの決め方を決め、各タイプが出る割合を試したか
- LINEに送る中身は、トークを開いた瞬間に結果が分かる量か
- 登録した人が読むページから、登録前と同じ勧誘を外したか
- 結果が届かなかったときの逃げ道(診断コードなど)があるか
- 開始、ステップ、完了、LINEボタン、友だち追加を別々に数えているか
- スマホの実機で、揺れと勝手なスクロールがないか見たか
結果の文は、思ったより量が要ります。6タイプ×7項目で42か所。しかも、どのタイプの人が読んでも「自分のことだ」と思える文でないといけない。
診断は、作って終わりにならない入口です。どのタイプの人がLINEに来て、そのうち誰が無料カウンセリングに進んだか。タイプ別に数が取れるようになったので、次は結果の文とカウンセリングの案内を、タイプごとに直していきます。
- 診断コンテンツは、何問くらいにすればいいですか?
- 結果のタイプ数と、1タイプあたりの質問数から決めます。婚活タイプ診断では6タイプに4問ずつで24問にし、8問ずつ3ステップに分けました。答えは「はい・どちらでもない・いいえ」の3択で、スマホで1分ほどで終わる量です。
- 診断の結果は、ページで全部見せたほうがいいですか?
- LINEの友だち追加につなげたいなら、当たっていると感じる部分だけをページで見せ、残りをLINEで届ける形が向いています。婚活タイプ診断の結果ページで見せるのは全7項目のうち、当てはまる質問と長所・短所の2項目と、恋愛の傾向の1文目までです。隠した部分はHTMLに本文を入れず、ぼかした行はダミーの文にしています。
- 診断の詳しい結果は、LINEのメッセージで送るのとページで見せるのと、どちらがいいですか?
- ページで見せて、LINEには結果カードの画像とボタンだけを送る形にしました。LINEはトークを開くと一番下から表示されるので、長い結果の文を送ると、先に送った結果カードの画像が上に押し出されて見えなくなります。1通の上限が500字という制約もあります。
- 診断コンテンツの効果は、何で測ればいいですか?
- 診断を始めた数、ステップごとに進んだ数、最後まで答えた数、LINEボタンを押した数、実際の友だち追加の数を分けて数えます。婚活タイプ診断では、GA4にshindan_start・shindan_step・shindan_complete・line_clickを送り、友だち追加はnoroshiというLINEの計測ツールでタイプ別に数えています。
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