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サイテーションとは|リンクなしの言及がSEO・MEO・AI検索に関わる理由と、小さな会社が増やす方法

あおい
サイテーションとは|リンクなしの言及がSEO・MEO・AI検索に関わる理由と、小さな会社が増やす方法

「被リンクは聞いたことがあるけど、サイテーションって何?」

SEOやMEO(Googleマップでの順位の対策)、最近ではAI検索の対策を調べていると、必ず出てくる言葉です。

サイテーションとは、ほかのサイトやSNS、口コミで、自社の名前や情報が言及されることを指します。リンクが付いていなくても、名前が出ていればサイテーション。

意味と被リンクとの違いを説明したあと、私の会社(Stellarium)で9月に起きたことを書きました。ほかの会社の比較記事に自社の料金が載り、その記事がChatGPTの答えの出典になっていました。こちらから頼んだものではない。それでも、どういうページなら言及されやすいかは、はっきり分かりました。

サイテーションとは、リンクがなくても自社の名前が言及されること

サイテーション(citation)は、英語で「引用」「言及」という意味です。SEOでいうサイテーションは、ほかのサイトやSNS、口コミサイト、ニュース記事などで、次のような情報が出てくること。

  • 会社名、店名、サービス名
  • 住所、電話番号
  • 代表者や担当者の名前
  • 料金、実績、提供しているサービスの中身

リンクの有無は問いません。「渋谷の◯◯というカフェに行った」とブログに書かれていれば、リンクがなくてもサイテーションになります。

NAPの表記をそろえる

お店や事務所のサイテーションでは、NAPという言葉もよく出てきます。Name(名前)、Address(住所)、Phone(電話番号)の頭文字をとったもの。

ホームページ、Googleビジネスプロフィール、グルメサイト、SNSのプロフィールで、この3つの表記がばらばらだと、同じお店だと判断されにくくなります。「1丁目2番3号」と「1-2-3」程度の違いは気にしすぎなくていい。気をつけたいのは、移転前の住所や、もう使っていない電話番号が残っていることです。

被リンクとの違い

被リンクサイテーション
意味ほかのサイトから自社のページへのリンクほかの場所での自社の名前や情報の言及
リンク必要なくてもよい
例取引先のサイトの「制作会社」欄からのリンク口コミ、SNSの投稿、雑誌の記事、比較記事での紹介
主に関わるもの検索順位、ページの見つけてもらいやすさローカル検索の知名度、AIの答えに名前が出るか
意味ほかのサイトから自社のページへのリンク
サイテーションほかの場所での自社の名前や情報の言及
リンク
被リンク必要
サイテーションなくてもよい
例取引先のサイトの「制作会社」欄からのリンク
サイテーション口コミ、SNSの投稿、雑誌の記事、比較記事での紹介
主に関わるもの
被リンク検索順位、ページの見つけてもらいやすさ
サイテーションローカル検索の知名度、AIの答えに名前が出るか

リンク付きで名前が出ていれば、被リンクでもあり、サイテーションでもある。地域のお店や事務所で、Googleマップを含めて何から整えるかは地方でのローカルSEO対策にまとめています。

サイテーションがSEO・MEO・AI検索に関わる理由

Googleのローカル検索は「知名度」を見ている

GoogleマップやGoogle検索の地図の枠で、どのお店が上に出るか。Googleのヘルプでは、主に関連性・距離・知名度の3つで決まると説明されています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」、2026年10月3日に確認)。

知名度については、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指し、ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などの情報にも基づく、と書かれています。ほかのサイトに名前が載り、口コミが集まっているお店ほど、知名度が高いと判断される材料が増えるということです。

AIは、読んだページに名前があれば答えに出す

AI検索では、もう少し直接的に関わってきます。ChatGPTやGoogleのAIによる概要は、質問を受けると検索でページを集め、その内容をまとめて答えを作る。集めたページに自社の名前がなければ、答えにも出てきません。

SEOツールのAhrefsが75,000ブランドを調べた調査では、GoogleのAIによる概要にブランドが出る回数と最も強く相関していたのは、ウェブ上でのブランドの言及の数でした(相関0.664)。被リンクの数は0.218です(Ahrefs、2025年5月26日)。相関なので、言及を増やせばそのまま出るという意味ではない。それでも、リンクよりも名前の出方のほうがAIの答えと結びついている、という傾向は読み取れます。

自社でAIに20問を聞いて測ったときも、引用元には、名前が挙がった会社の自社サイトと、比較サイトやまとめ記事が混ざっていた。詳しくはLLMOとはに書いています。

【実例】比較記事に料金を引用され、その記事がChatGPTの出典になった

9月、ChatGPTの答えに付いていたリンクをたどると、あるWeb制作会社のブログ記事に行き着きました。LP制作と広告運用をまとめて頼む費用を、各社の公開されている料金で比べた記事。

比較表の1行目に、Stellariumの3か月パッケージが載っていました。「LP制作+広告運用・改善3か月で50万円、税別」。自社のサービスページに書いてある金額そのままで、ページへのリンクも付いていた。記事の公開日は9月22日です。

その記事を書いた人とは面識がなく、掲載を頼んだこともありません。比べる材料として、料金を公開している会社を探していたのだと思います。自社のページには料金と内訳、広告費は別であることを数字で書いていたので、そのまま表に入れられた。

ChatGPTは、その比較記事を読んで答えていた。自社のページ1枚だけでは届かなかった質問に、第三者の記事を通して名前が出た形です。GA4では、8月1日から10月1日までにChatGPTから22回の訪問がありました。

ここから分かったのは、言及されるかどうかは、自社のページに引用できる材料があるかで決まる部分が大きい、ということでした。「料金はお問い合わせください」のページは、比較記事を書く人が表に入れようがない。

名前の取り違えも、サイテーションの問題だった

もう1つ、自社で起きたこと。

Stellariumという名前には、同じ名前のオープンソースのプラネタリウムソフトがある。9月19日にAIへ「Stellarium(ステラリウム)というWeb制作者について教えて」と聞くと、プラネタリウムソフトの説明が返ってきました。引用元に並んでいたのは、Wikipediaとソフトの公式サイトでした。

対策として、会社の構造化データに「同名のプラネタリウムソフトとは別の事業者」と書き、書いた人の情報を著者ページにまとめました。

この記事を書くために構造化データを見直していたら、もう1つ見つかったことがある。自社と同じ存在だと示すリンク(sameAs)の中に、プラネタリウムソフトのGitHubのアカウントが入っていました。自分から「このソフトと同じです」と宣言していたわけで、10月3日に外しました。

名前が似ている相手がいる場合は、自社のプロフィールのリンク先が本当に自社のものか、一度確認しておくと安心です。

サイテーションを増やす方法

1. 引用される材料を、自社のページに書いておく

料金、対応範囲、実績の数字、作業の手順。ほかの人が比較や紹介をするときに使える情報を、ページに文章と数字で書いておきます。料金を出せない業種でも、目安の幅や、何で金額が変わるかは書けます。

2. Googleビジネスプロフィールと各種プロフィールの表記をそろえる

お店や事務所なら、Googleビジネスプロフィールを最新にして、NAPをホームページと同じ表記にそろえる。SNS、地域のポータルサイト、業界団体の名簿なども同じです。

3. 口コミをお願いする

来店や納品のあとに、口コミをお願いする。それだけで、口コミの数は少しずつ増えていきます。割引やお礼の品と引き換えに口コミを頼むことは、Googleのポリシーで禁止されています。

4. 取引先や地域のつながりで紹介してもらう

取引先の「制作会社」欄、地域の商店会のページ、登壇したイベントの告知ページ。実際の関係がある場所で名前を出してもらうのが、一番自然なサイテーションです。

5. 自分の名前で発信する

noteやSNS、YouTubeで、仕事で分かったことを発信する。会社名や担当者の名前が、自社サイトの外にも残っていきます。

CONTACT

外から見つけてもらえるサイトに整えませんか?

料金や実例の書き方、構造化データ、Googleビジネスプロフィールの表記まで確認して、検索とAIに名前が出ているかを毎月測ります。

ご相談は無料です。そのまま依頼しなくても大丈夫です。

やってはいけないこと

  • お金を払ってリンクや紹介記事を大量に作ってもらう(Googleのスパムに関するポリシーでリンクスパムとして扱われます)
  • 中身のない紹介サイトや、自作自演の比較記事を作る
  • 架空の口コミを書く、書いてもらう
  • 実際と違う住所や、使っていない電話番号を載せたままにする

サイテーションは、数を増やすことが目的ではありません。読んだ人や、AIに質問した人が、正しい情報で自社にたどり着けること。そのための、外での名前の出方を整える作業です。

最初に確かめること

  • 自社の名前で検索して、ほかのサイトでどう紹介されているか見たか
  • 料金、対応範囲、実績を、ページに数字で書いているか
  • Googleビジネスプロフィールとホームページで、名前・住所・電話番号が同じか
  • 古い住所や電話番号が、どこかに残っていないか
  • 同じ名前の会社やサービスと取り違えられていないか
  • 構造化データのsameAsのリンク先が、本当に自社のアカウントか

AI検索で自社の名前が出るかの測り方は、AIO対策とはにまとめています。

FAQ

サイテーションとは何ですか?
ほかのサイト、SNS、口コミ、ニュースなどで、自社の会社名やサービス名、住所、電話番号などが言及されることです。英語のcitation(引用・言及)から来ています。リンクが付いていない言及も含みます。
サイテーションと被リンクの違いは何ですか?
被リンクは、ほかのサイトから自社のページへリンクを張られることです。サイテーションは、リンクがあるかどうかに関係なく、名前や情報が言及されることを指します。リンク付きの言及は、被リンクでありサイテーションでもあります。
サイテーションはMEO(Googleマップの順位)に関係しますか?
Googleのヘルプでは、ローカル検索の順位は主に関連性・距離・知名度で決まると説明されています。知名度は、ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などの情報にも基づくとされています。お店や事務所の名前、住所、電話番号が、ほかのサイトでも同じ表記で載っていることは、この知名度の材料になります。
サイテーションはお金で買ってもいいですか?
おすすめしません。Googleのスパムに関するポリシーでは、順位を操作する目的でリンクを売買することはリンクスパムとして扱われます。中身のない紹介ページを大量に作ってもらうことも、読む人の役に立たないため評価されません。実際に使った人や取引先が、自分の言葉で紹介してくれる形を目指します。

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